ラーメン

宇宙論☆講座（東京都）

公演に携わっているメンバー：10人

団体紹介

作曲家の五十部裕明（いそべひろあき）が主宰する、特にお芝居のための音楽を作っているユニットです。
さまざまな劇団や公演に楽曲を提供する傍ら、２０１５年頃からオリジナル音楽劇公演を始めました。
なによりの強みは生演奏です。
音楽家が目の前で生み出す演奏の説得力は、生身の俳優による演技の臨場感に拮抗し、ものすごい求心性が生まれます。俳優の力は信じた上で、音楽にあえて頼った作品づくりを信条としています。
また演劇に比べて舞台上のオンと楽屋でのオフがフラットな、演奏家の精神性も芝居に取り入れています。
現実と虚構をだいぶ地続きにし、作りこんだものの魅力と作りこんでいないものの魅力を楽しんでもらっています。
特によく公演で取り入れるのは、
「出番に関わらず、すべての俳優が上演時間のあいだ舞台上に常にいる」
「出演者、観客共に酒を飲みながら上演する」
「上演途中、あえて芝居を止め、ライブやコンサートでいうＭＣをはさむ」
などです。台本づくりの段階からそういうメンタリティーで仕上げていく劇です。

応募公演への意気込み

「今さら、あらためて言うことでもないけど、ラーメンてすごい、うまいよね！」
今回の作品のメッセージはこれです。

誰もがリアルにあるいは想像の中で、いい恋愛、ひどい恋愛、どっちもしたことがあるように、誰もの記憶の中に、うまかったラーメン、まずかったラーメンはある。

「異性が、好きだ！」
ラブソングの基本のテーマはこれですが、
「ラーメンが、うまい！」
これをテーマとする楽曲、いわばラーメンソングをたくさん作って並べて物語と生演奏の力でノンストップ２時間弱「ラーメンが、うまい！」だけでぐいぐいトランスしていく音楽劇。内容は「ラーメンうまい」それしかないんだけど、なんか人間の力業（ちからわざ）と音楽によってなにやら妙に変な感動が生まれてその現象がおもしろい。そういうものを作ります。

とにかく人間の力と音楽の力をフル活用して、ラーメン屋ひしめく池袋の地で、観てくださった人が帰りにすげーラーメン食べたくなる劇をやりたいので、やります。

将来のビジョン

ディズニーシーの中にあるＢＭＴという１５００人収容の劇場で行われているＢＢＢというショーがあります。
そこでは「完璧に仕上がっているミッキーマウス」が歌って踊って最後「ばっちり仕上がってる生ドラムソロ」を叩くのですが、あれを観るたび、ふと脳裏をよぎる謎があります。すなわち、あの「中の人」は、「元々ばっちり仕上がっているドラマーでありその後ミッキーマウスの動きを習得した人」なのかそれとも「もともと完璧に仕上がっているミッキーマウスのアクターでありその後ドラムをすんごい練習した人」なのか。
我々はああいう人、すわなち「がっつり楽器ができる俳優」とか「妙に演技ができる演奏家」を見つけたり育てたりしつつ、
音楽家と俳優のメンタリティー、それぞれのいいとこ取りによる演劇作品づくりを高めていきます。
そして来たるべきタイミングで、ある程度大規模な野外劇をやりたいです。