鉄とリボン

キコ qui-co.（東京都）

公演に携わっているメンバー：29人

団体紹介

2010年3月始動。
キコ作品の体験者にはこの三つの感覚をお約束します。

「鳥肌がたつ」
「スッキリする」
「恋がしたくなる」
キコの主な商品は「物語」です。
生命やイノセントの輝きを、「リアリティ」に寄り添って描く作風が若年層を中心に近年熱い支持をいただいております。
生演奏や現代美術的な発想をフィーチャーしたスタイリッシュな演出も特徴的です。
ラブストーリー、サイコサスペンス、ファンタジー、神話、コメディ、ホラー、
あらゆるジャンルを、ロックにポップに時にはダークにあるいはポエジーに、様々なスタイルで作品をドロップしています。
どんなスタイルであってもお客様の観劇後の感想に最も多いのは
「　大切な人を抱きしめたくなった　」
というご意見です。
興奮→浄化→発情という生殖における初期プロセスを演劇で体験させる。
それがキコが造る「物語」の仕掛けです。
「人と繋がりたくなる。愛したくなる。セックスしたくなる。」
そんな作品を目指し効果をあげてきました。この観劇効果に自信があります。　
作品を通じて日本の少子化問題に貢献したい。
キコは本気でそのように考えております。

応募公演への意気込み

　本作品のテーマは　「幻想」　です。
IT技術の進化に伴い、様々な事が可能になりました。
今後AIが人間社会に深く関わりを持っていきます。SFの世界がいよいよ現実になっていきます。
夢のある事です。しかし、自殺者は増える一方です。
夢がある世界なのに。夢のある世界で自殺する。矛盾しています。　
その矛盾に対する怒りや悲しみが、この作品の源泉です。
「幻想」が「現実」に侵食されているが原因であるのだ考えます。
この仮説を元に、幻想が生活に存在する/発生する可能性を究明、証左します。
　
この研究の過程で発生する「幻想の物語」をもって社会を治癒したい。
以上が2018年のキコ/qui-co.における活動のコンセプトであり、その第一弾となる当公演の企画意図となります。

キャストは２０名。オリジナルの曲で本職のミュージシャンもまじえて生演奏。
美術音響照明も現代美術的な発想を取り入れつつシンプルにシビアにアイデア勝負。
それらを一本に紡ぎ繋ぐ強力な脚本。
ステージ数は３ステージと少ないですが、強烈なインパクトを残し再演に繋がる「祝祭」にしたいです。

将来のビジョン

「キコ/qui-co.」という演劇という柱を軸に、音楽や映画、書籍など多岐に渡って作品造りをすべく、
プランを立てています。すでに自前の作品の映画化と小説化に向けていくつかのプロジェクトが進行しています。
しかしあくまで活動の軸は演劇。多岐に渡る活動も演劇活動へフィードバックさせるためです。
ただし、布教するようにシェアを拡大する事に夢を見てはいません。
今後アナログ嗜好への揺り戻しが起こる際の受け皿として機能できるよう、
作品ともども「キコ」が若者の新たな「モード」になりたいと考えております。
（それは例えば「写るんです」が女子高生に流行っているように。）
その時には劇団ではない「何か」になっているのだと思います。現在はそれを模索しています。
その結果若者に影響力を持てるようになったら、やっぱり少子化問題に積極的に取り組んでいきたいです。
子供がたくさんいる景色を夢見ています。