私の家族 公演情報
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公演地:大阪府

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公演地:大阪府

私の家族

トリコ・Aプロデュース(京都府)

公演に携わっているメンバー:5人

団体紹介
トリコ・Aプロデュースは、劇作家・演出家の山口茜が1回ごとにスタッフ、キャストを集めて演劇を創作・上演する、固定のメンバーを持たないプロデュース団体である。京都を拠点に、2000年から年1-2回の公演を継続して行っている。活動実績としては、第10回OMS戯曲賞大賞(2003年)、若手演出家コンクール2006最優秀賞(2007年)、文化庁芸術祭新人賞(2012年)等の受賞歴がある。近年は実際の事件や既存の物語を下敷きにした劇作をストレートプレイで表現することが多い。2015年に、固定のメンバーを有するカンパニー、サファリ・Pを山口が立ち上げ、身体表現に重点を置いた作品作りを行うようになってから、特にその傾向が強まった。トリコ・Aの作品は、山口が極私的な課題を超えるために題材を選び、それをモチーフとして創作される。この極私的な興味から生まれた世界が、キャスト・スタッフによって掘り下げられ、観客の前に立ち上がった時、そこにある問題は私的ではなくなっている。
応募公演への意気込み
『私の家族』は、「愛とは何か」という問題に真正面から取り組んだ作品だ。とある女性がいくつもの家族に入り込み、家族を互いに虐待させ、殺し合わせた「尼崎連続殺人事件」への綿密な調査を下敷きに、しかし「異常者」の起こした事件として物語を対岸の火事にしてしまうことがないよう、作品を作り上げた。一見ごく普通の女性を主人公に置き、人が人を求め、求めるが故に愛し、そして破滅に追い込んでいくさまを描いた。人を死に至らしめるまでに濃密すぎる人間関係が、構成員全員を緩やかに窒息させていくありさまの複雑さを、単純化することなく細かく丁寧に演劇化する。今回の上演は、東京での初演(2018年1月)で好評を得た後の関西凱旋公演である。本公演ではまた、シアター・アクセシビリティー・ネットワークと協同した聴覚障碍者のための字幕サービス(アフタートーク含む)や託児サービスを用意し、特有の事情のため観劇がしづらい方々の観劇促進を試みている。
将来のビジョン
将来的には、トリコ・Aで山口が執筆する戯曲を、サファリ・Pの俳優・ダンサーたちと演出方法論によって上演することを目指している。表層的には誰もが楽しめる形をしていながら、深いところで国や性別や様々な違いを超えて問題を共有できるような作品を発表したい。具体的には、この先5年間で、トリコ・Aの本作やサファリ・Pの『財産没収』(利賀演劇人コンクール2015優秀演出家賞一席受賞作品)『悪童日記』等のレパートリー作品を再演し、成熟させていく。同時にできうる限り新作も発表する。今後の創作では、劇世界における虚構と現実について徹底的に考え抜きたい。演劇とはそもそも虚構であるが、俳優の体は現実だ。劇場は虚構の世界が立ち上がる場所だが、その建物自体は現実である。現実に存在する建物の中で、現実に呼吸する生身の人間の身体を見せ、そこから観客をどこに連れて行きたいのか。私たちの創造力と、観客の想像力が劇場で互いを高め合っていくような演劇を作っていきたい。

公演に携わっているメンバー(5)

山口茜
脚本 演出

「私の家族」に携わっているメンバーです。
松本 成弘
その他(スタッフ)

「私の家族」に携わっているメンバーです。
長尾純子
役者・俳優

「私の家族」出演いたします!
たてお
ドラマターグ

「私の家族」に携わっているメンバーです。ドラマトゥルク補佐。
高杉征司
役者・俳優

「私の家族」の企画に携わっているメンバーです。

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