ハミンンンンンング

劇団子供鉅人（東京都）

公演に携わっているメンバー：5人

団体紹介

０５年、益山貴司・寛司兄弟を中心に大阪で結成。
関西タテノリ系のテンションと骨太な物語の合わせ技イッポン劇団。
人間存在のばかばかしさやもどかしさをシュールでファンタジックな設定で練り上げ、黒い笑いをまぶして焼き上げる一癖も二癖もある作風をエネルギッシュな役者陣が観客にご提供。
生バンドとの音楽劇から４畳半の会話劇までジャンルを幅広く横断。
主宰の自宅、空き家、船、アパートを破壊しながらなど場所を問わず演劇の可能性を食い散らかすフリースタイル演劇集団でもある。現在は東京に拠点を移し勢力拡大中。
４度に及ぶ欧州ツアー、台湾公演と海外遠征多数。
CoRich舞台芸術まつり！2012準優勝。
関西でほんとに面白い芝居を選ぶ「関西ベストアクト」二期連続一位。

応募公演への意気込み

２０１２年のCoRich舞台芸術まつり！において準優勝に終わったリベンジを今回、果たしたいと思います。
上京して四年、再び旗揚げの原点に立ち返り久しぶりの劇団員のみによる本公演。本作「ハミンンンンンング」は大阪を舞台とし、大阪弁で紡がれる演劇作品です。
「詩的な大阪弁」をセリフにし音楽的でリズミカルな大阪の言葉で、新しい日本語の魅力を引き出し、関西人だって繊細なんだという所をお披露目します。
また、大阪公演は名村造船所で開催されるカルチャーイベント「KITAKAGAYA FLEA2018」「アジアブックマーケット」との同時開催、東京公演は原宿のVACANTと他ジャンルのカルチャーと交差する場所での上演を行い、普段演劇に慣れ親しんでいない人々にアプローチし、社会的な演劇への認知度を上げていきたいと思います。
そして、本作は２０１９年のTPAM出品を予定しており、海外での公演も視野にいれています。

将来のビジョン

劇団ミーティングにおいて、「私たち劇団子供鉅人が日本一であることは
なにか？」ということについて「これほど様々な場所で演劇公演を行っている劇団は他にはいない」という結論に達しました。
私たちはこれまで代表である益山貴司の自宅公演に始まり、空き家をめぐるツアー式公演、映画館、船の上、ショールーム、ゲストハウス丸々一軒、そして演劇史上初と思われるアパートを観客とともに解体しながらの公演などなど、１０年近い活動期間を通して「場所にとらわれない演劇の可能性」を追求してきました。
換言すれば、ピーター・ブルックが「何もない空間」で述べたように「観客がいれば、演劇はどこでも成立する」ことを実践してきた訳です。
いわゆる小劇場演劇と一般観客との距離が離れつつある昨今、私たち劇団子供鉅人は一般社会に寄り添う劇団となりたい。
劇場に閉じこもるのでなく観客に会いに行くこと。
私たちはこれからも様々な場所での公演を通して、演劇をより身近に感じてもらえる活動を展開したいと考えています。