トランスイマー

劇団5454（東京都）

公演に携わっているメンバー：12人

団体紹介

2012年に作:演出の春陽漁介を中心に旗揚げし、大きな受賞歴などがない無名の劇団ですが、口コミで観客動員数が伸び、近年は赤坂RED/THEATERを拠点に、大阪、大分で公演を行っています。
メンバーは20代〜40代までと幅広く、
普段の生活の中にありふれていて普段考えることのないテーマを社会学や心理学と織り交ぜてドラマを作り続けてきました。
「教育」と「アドラー心理学」
「睡眠」と「分析心理学」
「嘘」と「共感覚」など。
「時間を食う」という慣用句を大きく掘り下げ、「時間を食べる人」と「時間を食べられた人」のドラマを描いた「時喰」という作品もあります。
また舞台公演だけではなく、映像配信やラジオ配信などを継続して発信しており、劇場外でも劇団5454を楽しんでもらえるコンテンツを定期的に配信しています。

応募公演への意気込み

今公演は2015年7月に上演した作品の再演となります。
非常に反響の大きかった前作を徹底的に分析し、ブラッシュアップして上演します。
内容は、大きな題材が二つ。
スイスの心理学者カール・ユングが唱えた、分析心理学の「集合的無意識」
そして、人間が睡眠時に無意識に見る「夢」
夢を見るのは、記憶のプールを泳いでいる状態として、上からはコースロープで区切られているように見える記憶も、中に入ってしまえば不特定多数の人間の記憶が混ざり合う集合的無意識となる。
身近な題材をラブコメに仕上げて、味の濃いエンターテイメントを作り上げます。
笑い、トキメキながら、観客が持つ「夢」への新しい視点を提案します。

また今作は、映画やドラマ、劇団外での舞台出演などを重ね、様々な経験を積み一皮むけた俳優陣が、劇団旗揚げ以来の総動員で挑みます。

将来のビジョン

劇団5454が提供するのは日常と隣合わせのファンタジー。題材は身近なものとし、日常生活に馴染みのある出来事や習慣からドラマを紡ぎ出します。
そこで私達が作品を通じて行なっているのは
「視点の提案」です。
劇団5454が扱った題材に対して、新しい視点を持ってもらい、日常にワクワクを感じ続けてもらえるような物語を作り続けていきたいです。

そしてより多くの人たちの日常に彩りを添えたいという思いから、地方公演への取り組みにも大きく力を入れたいと考えています。
客席数にこだわらず、劇場に合わせて作品のブラッシュアップを行い、その劇場空間の中で最も輝く作品を届けることに傾注してきました。来年は東京、大阪、大分の他にもう一都市を加えた四都市での公演を企画しています。

世の中が変わることはないかも知れないけれど、劇団5454を観た後、日常が少し新しく見えるかもしれない、という可能性を常に提供し続ける劇団になりたいです。