one box

one box

絶対安全ピン(東京都)

公演に携わっているメンバー:8人

団体紹介
絶対安全ピン・演出の黒田圭です。
何事につけ「もっといろいろ簡単にやれないかなあ」と、いつも思ってます。
演劇は誰にでもできると「思っていたい」し、そう「思われたい」。実際にそうであるかは別として。
それが僕の創作動機において大事な部分です。
楽器が弾けなくても、楽譜が読めなくても、バンドを始められるように、演劇は始められるべきではないかと思うからです。
いまだ表現手段を持たず、内なるセンスだけは充溢して、何かの吐き出し口を探している、そんな若者が、「こんな風にやってしまっていいのか」「これなら自分にもやれる」と思えること。
そんな、何かをクリエイトしたくなるスイッチのようなものを、いつも探しています。
そのため、例えば、舞台セットは作りません。本当はいろいろ見えないところで、整えなけれないけないところがありますが、「何もない空間」であるという印象を持ってもらうことが大事です。もちろん「立て込むのめんどくさいし、稽古たくさんやりたい」というのが、半ばの本音でもあるのですが。要は正しく「めんどくさがりたい」のです。「めんどくさがり方」を発明すること。これはこれでクリエイティブなことではないでしょうか。
かっこよくまとめると、表現の「民主化」を狙っているのです。

そのために、公演以外にも、継続的に絶対安全ワークショップ『シアトリカ』を開催しています。いろんな役者の方と、体を動かしながら、新しいクリエイトの方法を探しています。『シアトリカ』というのは、私の造語で、「演劇が発生する時、そこで起きているもの」「演劇を成り立たせるもの」の意味です。「シアトリカがある」とか「足りない」とか「今のはシアトリカだった」とか、そんな成分表示みたいな言い方で演劇が作れたら便利なのではないかと思って、無理やり造語してみました。

その他、黒田が一役者として、やっている「ひとガン~ガンダム一人芝居」というのがあります。これは「ガンダム」の世界を、無理やり一人の人間の肉体が演じたらどうなるかという実験であり、新しいパフォーミング・アーツのジャンルの提唱でもあります。
昨年は、この「ひとガン」で出場した「ひつじ座30分劇場」で優勝することができました。
応募公演への意気込み
『one box』は、2007年に日本演出者協会の若手演出家コンクールで優秀賞をいただいた作品です。
その頃も、やはり「もっと簡単にやれないかなあ」と思っていて、考えたのが「唯ひとつの仮定から始まる」というコンセプトの芝居・「one シリーズ」でした。『one box』もその一つです。
筒井康隆の「虚人たち」のように、ゼロ背景・ゼロ前提から始まり、一瞬ごとに設定が決まり、進んでいく話です。
とっかかりとして、ひとつの「箱」が舞台上にあります。
この箱の中に絶対ありそうにないものを、とりあえず僕らは「宇宙」と名付けました。
この「宇宙」をどうにかして箱から取り出すことが、この芝居の物語、というかミッションです。
失敗する可能性の高い、危険な手品を見るような、意地の悪い興味で見に来てくださることを願っています。


将来のビジョン
2011年8月に、ひつじ座をお借りして、「ひとり祭り」を行う予定です。
黒田の「ひとガン」のように、「ひとりガラスの仮面」「ひとりスラムダンク」等々、一人で無理やり作品世界を表現する人たちを集めて、新しいパフォーミング・アーツとしての「ひとり○○」を世に広く提唱するつもりです。
11月には、新作で、本公演を行う予定です。

公演に携わっているメンバー(8)

ネモ

制作です。初めて関わった公演が、初演「one box」でした。 あの頃はまだ「17歳」でした。よろしくお願いします。
浅川 薫理

29から30へと変わる時にこの芝居に関れる事を最高のプレゼントな気がします(笑) 自分のなかで、大きな、何かが生まれる、産まれる芝居になると思います。
つーむら

役者です。one boxとともに何皮かぺろっと、いやゴトッと脱皮したく。どうぞよろしくお願いいたします。
ばーこば

バイト仲間で行ったカラオケでたとえるなら、普段マジメな先輩キャラのオレが歌うと鉄板でウケるはずのヒロスエを熱唱したのに、ヤヤウケで後輩含め全員気まずくなるみたいなことだと思います。
フナツコ

もう、昆虫とか顔芸とか言わせません!
くろだ

面白くてためになる芝居を作ります。国のためにも、人類のためにも、地球のためにも、人生のためにもなってないのに、「いやあ、ためになったなあ」と言われたい。
わたる

初演の衝撃からどう作り変えていくか。楽しみです。
竜史
役者・俳優 脚本 演出

制作です。裏から支えます。

このページのQRコードです。

拡大