【ご来場・自宅での鑑賞 ありがとうございました】大空襲イヴ
Aga-risk Entertainment(東京都)
公演に携わっているメンバー:11人
- 団体紹介
- アガリスクエンターテイメントは、「21世紀のシチュエーションコメディ」を標榜し、コメディの新たな可能性を探る団体です。
一般的で誰にでもわかる反面、使い古されたひと昔前の表現になってしまったシチュエーションコメディというジャンルを、笑わせるための「喜劇」でありつづけながら、どれだけ物語性や批評性を持った作品にアップデートできるか、研究します
そしてそれは「笑わせながら良い話をする」というものではなく、純粋に笑いに向かえば向かうほどドラマを帯びてしまう構造を持ったものとします。
また、そういった作品を世に広く公開するために、観劇の敷居を低くする低価格な料金設定と、団体の健全で発展的な運営を両立する、「持続可能な経営方法」を確立します。
そして、自主制作でしかありえない、それでいて普遍的な価値をもつ最新の「喜劇」を提供することで、日本のエンターテイメントに新しい一手を示していきたいと思っています
- 応募公演への意気込み
- “東京大空襲前日でシチュエーションコメディ”をコンセプトに打ち出したものの、2度の演目変更で延期され続けた『三月九日東京』。
温めつづけたこの作品を『大空襲イヴ』と改題、今まで得た手法の限りを尽くして、満を持して上演致します。
情報としてしか戦争を知らない現代っ子の我々が、嘘なく戦争を描く手法としてのシチュエーションコメディであると同時に、戦争という題材によって、“ひと昔前の喜劇”シチュエーションコメディを次のVer.にアップデートします。
戦争の悲劇を笑い飛ばし、喜劇で惨禍を照らし出すこの作品で、大真面目にふざけて、真摯にくだらなく戦争を描こうと思います。
そうすることで、この使い古されたジャンルの喜劇を、“物語性を手放さず、かつ終始コメディであり続ける”ものにするための提言、2011年版とします。
- 将来のビジョン
- 次回以降は、2011年夏に、高校生・群像密室会話喜劇「ナイゲン」を上演する予定です。
この作品は、旗揚げから1年足らずの2006年の夏に上演され、わずかな観客しか目撃しなかったものの、一部には「アガリスク史上1の戯曲」とも言われ、再演を望まれ続けていた会議コメディです。
主要メンバーが高校生時代に体験した実在の会議を舞台に、文化祭の参加団体を審議するために集まった寄せ集めの高校生達の、紛糾・衝突・規則とのせめぎ合いを通して、民主主義と対話を謳いあげる、当時のアガリスクにとっては早すぎた名作です。
これをアガリスク近年の「戯曲の内側で喜劇に徹し、外側に物語性を見出す」視点で再構成し、高校生×文化祭モノという胸キュン仕様でありながら「まっとうに良い話を、恥ずかしがらず、悪ぶったりダルぶったりせずに」上演できる作戦で、皆様にお届けする予定です。