春の海

世田谷シルク（東京都）

公演に携わっているメンバー：12人

団体紹介

世田谷シルクでは、新たにひとつの演劇スタイルを確立したいと思っています。

小劇場界では2009年まで、過去に新劇・アングラ・現代口語など10年単位で様々な演劇が開拓されてきました。これからの2010年代は,それらを一気に放出をする時期ではないかと感じています。

一くくりに、"演劇"と呼ばれている分野でも最近では様々なチャレンジが行われていて、１つの枠では収まりきらなくなっています。20１0年代は今までの演劇をチャンプル（混ぜこぜ）した、全く新しい演劇が誕生する可能性を秘めています。

昨今の音楽業界に新しく吹いた風、“Jazzy HIPHOP的な・姫トランス的な・アニソンレゲエ的なもの”が、ようやく演劇にも登場するのではないか。私たちは、その“Jazzy HIPHOP的演劇”の旗手になろうと考えています。


制作面においても、特殊な方法を採用しています。

世田谷シルクでは2009年6月から公演チラシの折込を行っていません。劇団を長く続けていけば、折込の数は年々増えていますが、それと同時に廃棄されるチラシも多大な量です。
私達は、この状況に一石を投じたいと考え、公演チラシの折込を廃止致しました。

今はまだ賛同者も少なく微力ですが、今後はこのシステムが、小劇場のスタンダードになるよう努力していく方針です。

応募公演への意気込み

世田谷シルクでは一つの演劇スタイルに固執するのではなく、複数のスタイルを組み合せ、ストーリー・表現の深みを増しています。
本公演は、地方の小さな学習塾で行われる化学実験と、海の生き物の話です。

前回公演までは、古典と堀川のオリジナルストーリー、それに準ずるダンスを組み合わせることで物語を構成してきましたが、
今公演では初めて、完全に堀川炎オリジナル脚本のみで展開します。

今までは現代劇と古典の演じ分けに重点においてきましたが、今回は『二つの現代劇を、別のスタイルで演じ分ける意義と効果』を追求していきたいと思っています。

どのような仕上がりになるかは、今はまだ見当がつきません。

しかし、表現に限りがないように、演劇のスタイルにも限りはありません。この先どんどん変わっていくであろう演劇界でも通用する表現方法、新しいアートの原石とよべるような表現を編み出したいと考えています。

将来のビジョン

2010年9月2日（火）～7日（日）本公演「（タイトル未定）」をサンモールスタジオにて上演します。

壁、柱など、従来の劇場空間をそのまま使用し、大掛かりな立て込みを行なわず、俳優の肉体を重視した、奇妙で美しい舞台に仕上げます。