炎炎炎炎(えんえんえんえん)

炎炎炎炎(えんえんえんえん)

劇団コスモル(神奈川県)

公演に携わっているメンバー:6人

団体紹介
私ども劇団<コスモル>の掲げる目標は「舞台」の繁栄です。
日本国内では生の「舞台」に触れる環境も人口も乏しいのが現実。
テレビ・映画・音楽に比べると、舞台や演劇は軽視され大変遅れを取っています。
しかし、私は「舞台演劇」こそが現代社会に生きる人たちの抱える、【孤独という心の病を癒す特効薬】 であると確信しています。
何故なら「舞台演劇」には生身の人間同士のつながりや、臨場感が不可欠だからです。
「舞台演劇」には現代人の眠れる五感(視・聴・嗅・味・触)を呼び覚まし、感受性に起きろと語りかける強い共感力が存在します。「舞台」とメディアとの大きな相違点は、演者と観客が同じ空間を共有し、全ての感覚を共に体感し、そこに生まれた何かを共鳴して感じ入るグルーヴ感。
そして演者や作品そのものに、手で触れることさえ可能な近い距離感。
これこそ「舞台演劇」最大の醍醐味といえるのです。
私はこの国、日本に生まれ育ちました。
かつて国内総生産第一位を誇った豊かな国、かつて戦争もあった唯一の被爆国、現在は衣食住に困ることない平和な国、日本。
生活に困らないだけの暮らしは、人間にとって真の平和と言えるのでしょうか?
息子の親殺し・母親の幼児殺し・躁鬱病や自殺・・・など少年犯罪に始まった、平成の悲しいニュースは未だに連日続いており、テレビを見る度に胸が痛み続けます。人の一生にとって『家族』とは一体何なのでしょうか?
よくそんな事も考えます。
戦争なき平和な国に住む人に巣食いはじめた、孤独と寂しさに隠された恐ろしい病魔。
その心の貧しさの、根本的な原因は一体何だろう?と常に思わされ続けています。
確かに、昭和に比べれば生活は便利になりました。
全ての機器は改善され、古き物は買い換える消費社会も確立しています。
それは国や企業の経済繁栄の豊かさを追う行為であり、本来の人間的な豊かさには逆効果にさえなりうる。
経済的な豊かさは、心の孤独を生みます。
物を買い換える様に、ゲームをリセットする様に、家族という人間関係さえ希薄になっていく。
そんな恐怖を感じます。
現代の日本社会に生きる人々に最も必要な、生身の人間同士のつながり。
「縁や絆」という名で呼ばれていた、人間コミュニケーション。
それを便利さで簡単に人は見失ってしまう。
だからこそ、悲しい事件やニュースが止まずにいるのではないかと。
そう気付いたのは、ギリシャの野外公演に他劇団の客演で参加したときです。
ギリシャには有数の遺跡や資産建築があり、その遺産への助成が国からおりています。
その援助金での芸術創作表現活動が、国の財産に助けられ成されていました。
実際に、ギリシャ二都市(ハランドリとレフカダ~小泉八雲=ラフカディオハーンの生家~)の大きな野外劇場での公演を経験しました。
レフカダ島は歩く人もまばらで、本当に客席が埋まるのかと心配でした。が!
シエスタ(午睡)を終えて、野外劇場へ出向く人々の渦や渦!
日本という、行ったこともない何も知らないどこかの国の劇団の演目舞台<サロメ>。ギリシャでは有名な作品。
まるで街頭テレビを見るみたいに、たくさんの家族連れで劇場へ集う国民の姿。
つまらなければ即家へ帰り、面白ければスタンディング・オーベーションで大喜び!
更に楽屋見舞いへ押しかける。
そんなギリシャ国民の「舞台や芝居」に対する庶民性の熱さ。
「ギリシャでは食えてない役者はいない」と聞き更に衝撃を受けました。日本では食えてる役者は少ない為です。
国としてはギリシャは日本に比べればとても貧しい国です。
私はギリシャに住む人々の心を、国が「舞台演劇」で守ろうとしてくれているのではないか?そう感じました。
国の豊かさは、国民の豊かさと違うのかもしれない。
国民はとても穏やかに豊かにゆったりと生きており、素晴らしい事だと感動しました。
舞台や芸術という言葉は、日本では敬遠・軽視されます。
そういう環境や土壌が根付いていない為でしょうか。
私は、人間の心を癒し人間同士が深く繋がるコミュニケーションの最良の方法として「舞台演劇」という文化が生まれたのだと、強く信じ続けています。
「舞台演劇」は人の心と感性が生み出した、人類の美しき宝物なのです。
「舞台演劇」は作る段階でも、沢山の人が真っ向からぶつかり合い、一つの作品という目標へ向かい真っ直ぐに進んで行きます。
役者らは普段の日常では理性で抑えられている【感情】を作品の為に放出し、共演者とぶつけ合う。
この【感情】のやりとりや行きかいが、人の一生で最も重要な【孤独という心の病を癒す特効薬】と私は考えます。
「舞台演劇」は自分だけの事を考えていては決して成り立たない。
チームワーク最高峰の総合芸術なのです。
ゲーム・テレビ・映画・音楽・・・それよりも、
もっともっと「舞台演劇」に触れる人口が増えれば、
きっと色んな人の抱える問題の殆どは解決してしまうかもしれない。生き辛いと感じる人たちがいるならば、もっと楽になるのではないか?そう私は信じています。
どんなに辛い状況にあおうとも夢だけを頼りに、真摯に取り組みつつ「舞台演劇」を敬愛し、創作活動をし続けております。
応募公演への意気込み
今年で日本は戦後64年目に入りました。
昭和12年7月7日に日中戦争が始まり、昭和16年12月8日に太平洋戦争が始まり、昭和20年8月6日に広島へ原爆が落ちる。その三日後の 8月9日に、長崎に原爆が落ちる。
昭和20年8月15日にポツダム宣言を受諾し、日本は無条件降伏する。
これが、この作品の時代背景です。昭和という時代です。
私は、2003年にこの作品を描きました。【コスモル】はこれを、6年前に上演しました。
友人の祖父が遺した「日中戦争の手記」というものを参考にしています。
実際に戦争に借り出された若き一国民が、毎日毎日、戦場で生き戦った記録。
とてもリアルで、淡々と綴られた手記。
それに知りえぬ恐怖や希望を感じたのを、今でも思い出します。
あの頃から、もう6年も経ちました。
参考文献「日中戦争の手記」を書いた、友人の祖父はとうに亡くなり、日中戦争を経験した、伯父も88歳で亡くなり、私も劇団も劇団員も6つ歳をとり、平成は20年目に入りました。
まぁ、戦時中に比べれば、平成の日本は平和です。国は豊かで生活は便利な消費社会も確立しています。
ならば何故に、平成の家族殺しの悲しいニュースは耐えないのでしょうか?
真の平和とは一体、何を言うのでしょうか?
『炎炎炎炎』~えんえんえんえん~
これは激戦の時代に生きた、とある<家族愛>の物語です。
劇団9年目の【コスモル】が、初再演に選んだのは、今作「炎炎炎炎」でした。
人は過去から現代へ未来にも進む。生きることも、死ぬことにも、理由や意味がない。
人間の負う業(カルマ)を、日本の戦争に対して強く感じます。
かつては、縁(えにし)や、絆(きづな)と呼ばれた部分で人から人へと心を繋いでいくしかない。
その必要性に熱く迫ります。こんな泣きたい時代だからこそ!しっかりと泣きにも迫らせて頂きます!

〔えんえんえんえん〕と縁が燃える
〔えんえんえんえん〕と縁が泣く

家族愛と人間愛の現代の乏しさを、戦時中の時代背景で風刺する、2003年作品の再演です。
3歳~100歳までの方々へ、戦争を知らぬ私達が懸命に広い客層へと贈ります。
日本の歴史という縁(えにし)を。
作・演出:石橋和加子
将来のビジョン
内容未定

公演に携わっているメンバー(6)

なべなべ287

当日お手伝いとして参加させて頂いています。 過去、観たことのない作品の中で一番観てみたかった作品なので 再演がとにかく嬉しくてさらにパワーアップされていることが楽しみで仕方ありません! 劇場でお会いしましょう!!!
メグ

私の「コスモル作品大好き」ランキングNO.1です。まことにエキサイティング!
みにこ

事務局です。 ぴあチケットは優先入場の整理番号つきでオススメです。
ワッコ

作・演出の石橋です!
tomocomoco

役者です さいごまで、熱く、媚びず、走っていこうとおもいます お客様の、たいせつな今春のはじまりの彩りになれますように
ビッケ

コスモル本公演にて、初の再演です! リメイクありで、初演よりもグレードアップ間違いなし!! (初演は2003年) 出演者も初演とガラリと代わり。。。。 乞うご期待だぞ!

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