幽霊船

幽霊船

劇団サーカス劇場(東京都)

公演に携わっているメンバー:5人

団体紹介
―全国各地の場所に眠る記憶と出逢い続ける旅・サーカス・演劇―
現在の社会の中での、巨大なるドラマの有効性を信じ続け、描き続けてきたサーカス劇場。その信念はそのままに、2008年よりサーカス劇場はさらに方向性を明確に打ち出します。
東京に眠る記憶や歴史を描いてきた主宰・清末の劇作と、2007年末に手にしたテントが結びつき、戯曲の舞台となるまさにその場所にテントを建てて行う、「場所へのあて書き」の演劇を創造してゆきます。
それは、いわゆるアングラ的イメージを追ってテント劇団となることとは全く質を異にします。むしろ「アングラ的」な意匠からは距離を置き、場所の持つナマな力・固有の記憶を最大限に演劇に取り込み、戯曲の可能性をまっとうに力強く掘り出してゆくことを目指してのものです。
そして2009年下半期からは、地域に眠る記憶をまさにその場所で掬い上げるといった、真に場所に根ざしたかたちでの旅公演を行い、汲みつくしきることのない各地に眠る場所の記憶と出逢い続けてゆく計画です。限りない多様性をもった場所、記憶との出逢いは、演劇界の可能性を豊かにしてゆくものと信じています。
応募公演への意気込み
―夢の島に、いまだ出逢わざる40年前のゴミの島が蘇る―
若手劇団として異例の1箇月間休演日なしのロングラン公演を敢行し、日々惰性との決闘と降りかかり続けるトラブルの中、劇団の地力を鍛えられた2007年。
そして、2008年1発目は、長らく劇団のトラウマとなってきた作品『幽霊船』を完璧なかたちで再演します。
1968年のゴミ埋立地、夢の島を舞台に、「幽霊船」にラブレターを書き続けたひとりの女をどこまでも崇高に描き出そうとする、この戯曲。
完璧なかたちでの再演には、なにより実際の舞台である夢の島自体での上演が最適と愚直に考え、江東区新木場都立夢の島公園の一角にテントを建て、そこに1968年のゴミで溢れた夢の島を創り出します。
いまは植物園が賑わい緑に溢れる夢の島に、テントが翻り、40年前のゴミの島が蘇る。
そんな、魂揺さぶる祭りごとに、長身の怪優・大久保了や劇団健康初期の伝説的女優・宍倉暁子らを客演に迎え、総力挙げて臨みます。
将来のビジョン
―世紀末の東京湾に異国の記憶が漂着する―
テントを手にし、劇団の新たなかたちでの船出に際し、過去の作品を葬りつくす2008年、再演年間。
その秋に、『幽霊船』に続いて葬る過去作品は、『グラジオラス』。
1999年、世紀末、世界が終わったはずの8月の東京湾を舞台に、中国からやって来た62年間年をとれない人魚の姫と62年間年をとらない哀れな中年男とが繰り広げる、炸裂するロマンチシズムの物語。
その作品を、2008年10月末、東京湾に程近い某所にテントを建て、東京湾に流れてくる記憶の声たちに耳を澄ましながら上演します。
賞金の100万円をいただければ、公演日程を16日間以上のロングラン日程に設定いたします。

公演に携わっているメンバー(5)

にやたこ
舞台監督

あいかわらず、スタッフとしてですね
オーツ

今回は、←こんな小道具は無い、、、はず。 あ、自分、役者です。
K.Itou

出演、です。
キヨスエ

脚本・演出の清末です。今回は再演、自分にとって最もインパクトのあった戯曲のポテンシャルを活かしきりたいと思います。
雲雀亭

サーカス劇場の役者・プロデューサーのウンジャクテイ、森澤です。 未だ見ぬ東京、40年前の夢の島で、しなやかに力強い物語を紡ぎます。

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