CoRich舞台芸術アワード!2017

「『熱狂』『あの記憶の記録』」への投票一覧

1-9件 / 9件中

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投票者 もらったコメント
マリナマリナ(553)

7位に投票

劇団代表作だけあって重厚で見応えのある作品。
今の時代にこそ観ておきたい内容でした。

GREAT CHIBAGREAT CHIBA(676)

6位に投票

「ある記憶の記録」「熱狂」を連日で観た。他のコメントにあったような、聞き苦しさとかタイミングの早さとかは感じず、相変わらずの熟成度のある芝居だなと感心しきり。

ただ、連日で観て、かなり周りの観客の方々が厳しい批評眼で観られていた(なぜか若い女性の方)ので、細かく見ればいろいろとあったのかもしれないが。結構、終演後、辛辣に語っていたからなあ。そんな見方をされる劇団になったのですねえ。

ただ1人2作に出ていられる浅井伸治さん、どちらもストーリーテラー的な役割なのだけれど、一方は強面のSS、一方は人の好い身の回りの世話係と、ものすごい好対照。

古川氏の今年演じられた脚本、「熱狂」→「旗を高く掲げよ」→「ある記憶の記録」→「幻の国」と繋げてみると、戦中戦後のドイツ負の歴史とでも言おうか、何かとても感慨深い。古川氏がパンフで書いていた「知的好奇心」のなせる業なのだろうけれど、なんとも、それに留めておくのがもったいない気がするほどの連続性、体系性だと思う。

skinoshi75skinoshi75(65)

1位に投票

『熱狂』
ヒトラーの劇。
ナチスが台頭していく頃の人間ドラマで面白い。
独裁者からの視点でありながら大衆の熱狂を感じた。

『あの記憶の記録』
アウシュビッツ強制収容所を生き延びた人の話。
凄惨な出来事を直接描かず、
あの記憶による証言という形で展開されるにもかかわらず、
リアリティがあり衝撃を受けた。
平和的な現在との対比が印象的。

はみ~にょはみ~にょ(1099)

1位に投票

『熱狂』5年前も観劇したけれど、今もなお、いや、今もさらに圧倒させられ頷かされている。今回はマエストロとなり、観客の心を躍らせていたヒムラー。この先は皆さんの知っている通り…な、終わり方も好きだなあ。

Lost in WonderlandLost in Wonderland(253)

7位に投票


再演というこの戯曲、お名前はよくみていたが、初・劇団チョコレートケーキ。


有名な独裁者の彼を中心に周辺の人々が描かれる。


私は、狂信的に誰かに服従するといった経験が無いが、あの渦の中に取り込まれた人間が実際に大勢居た事実。


タイトルのまさに「熱狂」という単語が言い当てていて、怖いし、一歩間違えると自分だってそういった国や、団体や、人間と接触することがあるかもしれない。


ただ、傍観している自分は、ストーリーテラーのリシャルト・ビルクナー(浅井 伸治さん)の最後の演説を見つめる切ないような、辛そうな、寂しそうな表情が印象的だった。


「壊れていく」「間違ってる」と感じている人がいる一方で、「熱狂」して、止める事が出来ない進み方をしてしまったヒトラー。


そして、その周りの人々。


遠い歴史の話かもしれないが、そうとは言えない話。
ヒトラーと同じ方法をする、情報を操作したり、難しい事は大衆には伝わらないが分かり易く伝えると支持を得る。
これは、物凄く、リアルである。


例え、その人が間違った思想だとしても、人々は熱狂すると思う。


ヒトラーを取り巻く人間が自分の感情を表だって見せない騙し合いのような中、人間臭い、血が通ってる感が良かったのが大原研二さん演じたエルンスト・レーム。
ヒトラーの古くからの同志。
彼は、粗野な感じだが、一番、温かさを感じた。






ハーケンクロイツを使った舞台美術が縄のような、和紙のようなタペストリーのようになっていた。
下手でエルンスト・レームが壇上で話す時、そのシルエットが映し出されて、物凄く、照明も綺麗だった。




今年最後の観劇がこの作品だった。善き観劇納めとなった。

nらoむkれe〜nずaんknらoむkれe〜nずaんk(789)

8位に投票

2回目。1回目より泣けたのは、作品を知ってなお気付くことがたくさんあり、知っているからこそより深いところへ入っていけるから。リピート観劇を強くお勧めします。
①イスラエルの首都問題で世界が揺れているいま上演されている巡り合わせ。
記憶は何かを守るためにすり替えられ塗り替えられる。
戦争の無い未来を信じられるか否か。防衛という名の攻撃と、憎しみを棄て丸腰になり許す姿勢を持つ自殺行為のどちらが正しい❔
②戦争という過ちについて考え、麻痺していく感覚に抗う人の葛藤の物語であることに間違いはない。同時に今作は家族の物語である。家族とは何か、正義とは何かを問う。
そこに美しい夫婦がいた。父に食ってかかる息子を引き剥がす妻🙆吉田久美さんに痺れた❗
③戦時下では個人の本音は抹殺される。戦地へ向かう家族に「死ぬな」とさえ言えない。
生きる地獄……地獄の記憶の鎖に巻かれて生きる男。彼が生きる価値を見出だした家族との生活。そして覚悟の告白。娘の藤松祥子さんからの感謝が許し✴彼女が愛の象徴だ。
④新任の学校で出会い仲良くしていた外国語指導助手はとっても綺麗なユダヤ人だった。明るくて頭が良くて誇り高き女性。名前はデボラ。数年後に帰国してインドや中東でも生活されていた。彼女は、何より平和を愛していた😌
吉田久美さんを観て思い出した。
⑤闇を抱えて生きるのは地獄。誰かと共有することでしか解放されない。川添美和さん演じる教師は閉ざした闇の扉の鍵穴に差し込む🔑
ドキュメンタリー色の濃いモノローグを浴び続ける俳優さんの心的疲労はいかばかりか。
対極の思想が理想と現実の狭間で揺れる。
⑥信念を持って教壇に立つ教師。背筋を伸ばした川添美和さんが眩しい。教室に政治的思想を持ち込むのはタブーであるが、彼女の姿に少なからず勇気を貰った。
作品のメッセージを際立たせる為の対極を担うその役は、心身共に疲弊するだろう。俳優ってスゴイ🙇
⑦人命は地球よりも重い❗日本赤軍のハイジャック事件での判断は今でも賛否両論。銃社会だから銃を持つ。抑止力として核兵器を所持する。目には目を的思想。負のスパイラル🌀
憎しみを棄てることが平和への唯一の道なら…勇気が不可欠。如何に生きるべきか。

ぐまぞうぐまぞう(829)

6位に投票

『あの記憶の記録』初演を観逃しているだけにどうしても観たかった。流石劇チョコ。劇団員のお二人が素晴らしいのは当然として、寺十吾、川添美和など客演陣も。座組全体が凄かったなー『熱狂』ダイナミックな歴史を確りと舞台の上に表現。お見事でした。演劇を普段観ない人にも確実にオススメできる作品。西尾友樹が流石だったな。浅井伸治も両作品で凄い演技。勿論『あの記憶の記録』の岡本篤も良くて、劇団員がガッチリ真ん中押さえてるのが、本当に凄え

マリマリ(377)

8位に投票

「熱狂」を観てきた。
この劇団ははじめてみるけれど、なかな骨太な作品でこれからも観たいと思う劇団でした。
残念なのは、怒鳴りすぎるのか台詞がよく聴こえない時があるところです。
あと、ワーグナーの音楽ファンとしては、どうしてもナチスから逃れられないのが苦しいとも思うのです。

とちとち(1389)

4位に投票

『あの記憶の記録』
アウシュビッツでの過酷な日々が重厚な筆致で描かれていました。
ラストシーンが素晴らしかった。夫婦の何気ない会話に涙が止まりませんでした。

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