角田の観てきた!クチコミ一覧

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ますらをの伴

ますらをの伴

ドナルカ・パッカーン

SANAIZAKA STUDIO(東京都)

2017/07/06 (木) ~ 2017/07/09 (日)公演終了

満足度★★★★

1943年「学徒出陣(学徒動員)」を背景にしたNHKラジオドラマを舞台化。題名は、学徒出陣で東条英機が詠んだ短歌の末尾から。おそらく当時はラジオドラマの手法が確立してきた時期。安定した作劇。ラジオドラマは、戦後に黄金時代と改革期が来て1960年代後半から1970年代頭でほぼ衰退。1960年代に発掘再制作が相当数されたのだが、これは恐らく意図的に伏せられていた脚本。

ネタバレBOX

まかない下宿のおばちゃんとそのお下げ髪の娘。理科系、体育系、文弱の三人の学生。兵役検査と入隊前の下宿学生たちの暮らし。ユーモラスに。勤労動員:月二回だけの休み。なんたる社会か。
関西の神社仏閣を名残に旅行していた、文弱の学生が、遅れて登場。話すうち、豹変して狂信的な心情を語り始める。翌朝、母と娘の会話。神宮外苑の感激。早世した息子の思い出。
時間が経ったことで見えてくることがある。作為を超えた部分がある。傑作というしかない。
園っ、

園っ、

中野坂上デーモンズ

王子小劇場(東京都)

2017/06/21 (水) ~ 2017/06/25 (日)公演終了

満足度★★★★

ペーター・ヴァイスの《マラー / サド》(1963) という歴史的な作品があるのだが、テンション的には劣るものではないかも。札幌のAND出身の矢野杏子さんの怪演(奇妙な扮装で突き抜けた台詞を言う)ほか、経験者なら背筋が寒くなるメンへラ女性群の演技が怖い。黙示録として描きたいのは納得できる。/.../ 暴力描写少し。裸体も少し。作者はおそらく小劇場のポテンシャルで実現できるギリギリ以上の構想力を持っている。

ネタバレBOX

だから、これは、とりあえずの終演という形で止まったのだと思う。
復活祭?の準備が一部で始まっている(仮面づくり、カップケーキ作り、出し物)、無宗教系の礼拝・宿泊施設。何故か、精神的に不安定な人物ばかり集まっている(大半は女性)。開放治療施設なのかも知れない。狂気が充満した場所。「先生」は不在。
訪問者、面会者、派遣された者が、はっきりした区切りのないまま住み始め、滞在者が増えている。登場人物は、早口で、クロス気味に、対話にならない独白を繰り広げる。
遊戯的な混乱の中で、猥褻目的、盗撮画像をネタにした強請り、近くの施設の爆発事故などが進んでいる。いろいろな暴力的な事件が連発して、女教師の過去の事件の告白で、とりあえず的な終り。
半裸の女性が横たわった周りを登場人物たちが囲み、終演。
木ノ下歌舞伎『東海道四谷怪談ー通し上演ー』

木ノ下歌舞伎『東海道四谷怪談ー通し上演ー』

木ノ下歌舞伎

あうるすぽっと(東京都)

2017/05/26 (金) ~ 2017/05/31 (水)公演終了

満足度★★★★

2004年の Ort-dd『四谷怪談』は、伊藤喜兵衛の役柄を改編・強調して別の劇に仕立てていた。《トスカ》的な物語に。あれはあれで非常に優れていた。

ネタバレBOX

色が褪せた定式幕のような色味の、やや前傾した舞台。稼動して真ん中に掘りが出来る。奥のライトが並んだ壁。冒頭にビニール幕が下りてくる(向こう側がスクリーンの役目か)。一幕目は衝立で細かく分離。二幕目は手前と奥にハイバイの透明ドアのようなセットで一つの室内。三幕目は堀を背景にした室内と若干の転換で平面。
一幕目はジェット機やヘリコプターの騒音とシンセサイザーによる祭囃子のような音楽が効果音として使われる。二幕目は、シンセサイザーによる、ヒップホップ調の曲や女性ボーカル曲。三幕目はブザー音とポップス、ヘビーメタルのリフ。一幕目は単調で雑に感じる。髪梳き場面は『劇的なるものをめぐって』的か。
科白は、歌舞伎の決め台詞とわかりやすい口語の組み合わせ。衣装も着物と洋服のごっちゃ。
尼崎ロマンポルノの田中真和さんという役者が出てきて、小柄な男と童子をシームレスに、鷺、おそらく鼠をやるんだけど、あれは驚き。山の手事情社の山田浩平さんのずるい版。
三幕目は、迷い家の伝説や、手児奈姫伝説が織り込まれていた(民話パターンが入り込んでくるのは大衆文化、芸能の特徴。独自の理屈で展開し、受け入れるのに抵抗を感じさせるのが芸術)。忠義小平?の場面、薬を出してきたのは、伏線回収としてやや驚き。身体の不自由な人間をジーッと描くのがすさまじい。薬、薬、薬の物語。貧困にあえぐ者たちの物語。ちんぴらの生態や行動パターンの描写がリアル。提灯抜け、仏壇返しは省略。
りんぷん手帖

りんぷん手帖

やみ・あがりシアター

王子小劇場(東京都)

2017/05/12 (金) ~ 2017/05/16 (火)公演終了

満足度★★★

現状、年に3,4本のペースで公演しているやみ・あがりシアターの笠浦静花(カムヰヤッセンに在籍していた)。やはりここも配役、小道具が良く出来ている。新劇系の劇団のそれ(写実的な装置)はもはや過去のものとなっている。季節感を強く意識した劇内容。手帖に書かれた予定に従って月一くらいのペースで会う、ネットで知り合った4人の専業主婦たち。伏線を張って回収しまくる。納得できない部分とよく考えられている部分が混在している感じ。ポエティックな比喩を嫌味にならない程度に展開させている。マジックが残る。

ネタバレBOX

これが前時代の演劇や小説ならば、ねずみ講だ、恐喝だ、共謀殺人だと展開しそうな舞台設定のはずだが、独特のすり抜け方で品良くすすむ。お伽噺的とも言える。曰く「ラブリーサスペンス」。基本のコメディムードに生々しく毒々しい現実感がチラッと見える。同じ舞台で並走して、社会人に成り立ての二人の女性のエピソードが、だんだん時間を遡っていく。大学生。高校生。中学生。虫愛ずる姫君。/.../ フォークナーやカルペンティエールの形式だけが活かされている。
や喪めぐらし

や喪めぐらし

みやしろ演劇パーティ/平原演劇祭プロデュース

目黒区駒場住区センター(東京都)

2017/05/07 (日) ~ 2017/05/07 (日)公演終了

満足度★★★

(12:00-13:27 /.../ 13:33-14:33 /.../ 15:12-17:05)
最中、青木祥子、大倉マヤ、石黒麻衣。......はじめ一人づつ登場。徐々に加わる。退場する。2人、3人になることもある。どちらかといえば最中さんが全体をリード。大倉さんがカラッと明るく。
うどんは、エノキダケと玉葱と醤油の黒い温いツユ。黒ゴマいり味噌と芽タデの冷や汁。タデ酢。
枝豆の苗、ハイライト(煙草)、映画『家族ゲーム』みたいに並べたテーブルに電気スタンド、真ん中の秤。入れたものはペン、スマホ、カーディガン?
和室。障子。カーテンと風。風が立てる音。カラス。行き交う人の騒音。一箇所、フェリーニ《道》の音楽流す。

ネタバレBOX

実物が出てこなかったもの。沼(大池)。コーヒー。百科事典。傘。大学ノート。花屋。水風船。豆大福。お茶。電熱ストーブ。黒電話。オート三輪。
前回の、沖積世から目の前の風景をつなげるという、スーパーな劇の内容から一転。静かな地方都市の、現在から、高度成長の始め頃の時期を行ったりきたり。
一冊の本を時間内に読み上げてしまう。長い中篇小説といった規模の。
劇が演じられている空間に、外の世界が干渉してくる、その在り方が、都内では固い。カラス、おしゃべり、街宣、風が雨戸を鳴らす音など。埼玉だと、まだまだ、やたら小鳥の雛がさえずっていたり、葉ずれの音が強かったり、雲が陽をさえぎったり、非常に気持ちのいい風がはいってきたり。

変身

変身

劇団普通

新宿眼科画廊(東京都)

2017/04/07 (金) ~ 2017/04/11 (火)公演終了

満足度★★★★

--風月花鳥ならば春といえば桜なのだが、そうでなくれば、埃っぽい突風、冷たい夜などが、桜の代わりにあがっても不思議ではない。ずっと風の音がしている地下劇場。
『変身』に関して、新解釈があるとか、衝撃のビジュアルがあるとかいうわけではない。忠実に、細部にこだわって、イメージを描き起こしている。いわゆる劇団普通のスタイル、一直線に歩いて登場する人物。冒頭の発声者の人称の混乱? 繰り返し。ひそかなエロティシズム。凝った道具立て。自分のスタイルに引き寄せている。

ネタバレBOX

栞のコメント。カロール・ウィリアムズ(Carroll Milton Williams)。昆虫の生体実験。カット:鹿、小鳥、昆虫、栗鼠、植物? などから推測するに、秋に予定された次回作のための何らかのエスキースなのかもしれない。たぶんこの劇団の主宰の考えは、予想を超えた地点に行っているのかもしれない。
芝がするどく鳴ってゐる

芝がするどく鳴ってゐる

みやしろ演劇パーティ/平原演劇祭プロデュース

豆喫茶でこ(是政)(東京都)

2017/03/19 (日) ~ 2017/03/19 (日)公演終了

満足度★★★★

#16 平原演劇祭2017・第2部『芝がするどく鳴っている』(13:00/13:15-14:11/.../14:45-16:28 ¥1,000-)。 @是政(府中市)「豆喫茶でこ」。

--短いイントロダクション。

--『詩とはなにか』......さやか。13:17-13:36

--歌:戸川祐華。13:36-14:11

--野外朗読パフォーマンス(緑道にて):暁方ミセイ『小岩井農場2016』。酒井康志。14:45-15:11

--『孤立ヶ丘』......ひなた。角智恵子。中沢寒天。15:11-16:24/.../-16:27

未亡人の一年

未亡人の一年

シンクロ少女

ザ・スズナリ(東京都)

2017/03/08 (水) ~ 2017/03/12 (日)公演終了

満足度

いや石黒麻衣サンやはり二役だよな。

ネタバレBOX

ヒモは長くは維持できないが、ひきこもりは取り返しがつかないほど長期化する、という話か。
無教養意味なし演劇vol5 「第一次『へその緒再生プロジェクト』」

無教養意味なし演劇vol5 「第一次『へその緒再生プロジェクト』」

劇団「地蔵中毒」

プロト・シアター(東京都)

2017/01/28 (土) ~ 2017/01/29 (日)公演終了

満足度★★★

初期シャルリーエブド(の前身の《Hara-Kiri》)のエロ写真をコラージュした表紙のようなイメージ。アングラ劇の定型に沿っているともいえる。母親探し。オチのしれっとしたはずしかきついコントの連続かと思いきや、いくつかのエピソードが重なって三鷹市が崩壊するという話になるという。2時間超。やや長いか。

ネタバレBOX

いやいやこれはメキシコ国境の壁のことを揶揄してないかい。
2020

2020

西尾佳織ソロ企画

トーキョーワンダーサイト本郷(東京都)

2016/12/22 (木) ~ 2016/12/24 (土)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2016/12/24 (土)

価格2,000円

落語のような。あるいは意識高い系スピーチコンテスト「TED」のような。組織だって展開された繊細な感覚・違和感・苦しみ。神経質的でもあるが。初等学校教育の苦痛さ、についての思い出話は身につまされてまさに「痛い」。忘れていた憎しみが甦る。幼い頃からの体験の共振力。文字だけの表示。映像。音声。「地球の自転する音」、工場見学、田舎のジャスコ、ニセのおっぱい、等々。なんとなく優等生の演劇かも。

ロリータ

ロリータ

劇団きのこ牛乳

新宿眼科画廊(東京都)

2016/12/09 (金) ~ 2016/12/14 (水)公演終了

満足度★★★★

別役実、あるいは小説を書いていた頃のベケットのドラマのような。
音楽無し。木製の台座だけのセット。どこかの地下室、あるいは路上。抽象的な関係を描くと思いきや、具体性も示される。先生とその弟。男女二組の学生。女性が相手によって違う顔を見せる。あるいは男が女性に見せる顔。過去の起きたドラマの片鱗。配役、衣装が巧み。

幻影城の女たち-胡蝶ノ夢編-

幻影城の女たち-胡蝶ノ夢編-

劇団ユニット・ラビッツ

Space早稲田(東京都)

2016/11/10 (木) ~ 2016/11/13 (日)公演終了

満足度★★★

福島ポスト311
福島ポスト311の若者たちが近過去を振り返る「学園もの」であり、その学園の文化祭で上演される劇の稽古、つまり「バックステージもの」でもある。擬似ミュージカル風。

ネタバレBOX

荒唐無稽に荒唐無稽を重ねながらも(少女がおじさんになる病気、美少女探偵と怪人二十面相、シン・ガメラ)、人間的な真実、避難区域解除で帰るのと、意味の異なる「帰還者」である、大学を卒業して教員になり、赴任してくる元生徒を迎える高校の女教師の物語という核を持っている。現流山児事務所のホープらしき佐原由美さんら活躍。ちゃんと世代交代している。
一輪の書

一輪の書

みやしろ演劇パーティ/平原演劇祭プロデュース

天狗湯(西荻)(東京都)

2016/11/05 (土) ~ 2016/11/05 (土)公演終了

満足度★★★★

三段ブースターロケットのように
アングラ演劇の骨法・文法に沿った展開。岡本かの子『河明かり』。待ち受ける人間ならぬ人間。三段ブースターロケットのように異世界に徐々に突き進む。洗い場への窓が異世界への扉。水滴の音。最後は中世日本の戦乱期へ。ピストルでご破算。何事も無い様に復活。なかなかの傑作。一輪は埼玉の崖の百合の花。

梨園の宴-第4夜-

梨園の宴-第4夜-

一徳会/鎌ヶ谷アルトギルド

まるた石井園直売所(千葉県)

2016/10/08 (土) ~ 2016/10/08 (土)公演終了

満足度★★★

大玉の梨をお土産に
新鎌ヶ谷の駅から程近い小高い山を削って作ったかのような梨園と、隣接した空き地を使った野外劇イベント。四年目にしてとうとう参戦出来ました。雨上がりで風が思いのほか強く、火を焚く演目は大惨事に見舞われましたが、ラストの演目はよかった。供された軽食や梨もいちいち本格的においしい。強烈な印象に残るイベントでした。

ゼミ『風景として立つ』

ゼミ『風景として立つ』

みやしろ演劇パーティ/平原演劇祭プロデュース

西和賀町文化創造館(銀河ホール)(岩手県)

2016/09/04 (日) ~ 2016/09/04 (日)公演終了

満足度★★★

錦秋湖に面したテラス
「風景として立つ」。錦秋湖に面したテラス状の劇場の裏を視察に。平原演劇祭のアウトラインと、嵯峨ふみかさんの出演。水没演劇祭の映像。高野さんには、あの花火と劇のシンクロは大きな成果だったとの意識があるのだと思う。

ネタバレBOX

--喀血劇場(from 京都)『10年後の8月も 何も言えなくて、夏』。近衛虚作による個人とプロデュース劇団。京都大学だが非西部講堂系というか。小さな地方都市の居残り組と就職出戻り組の露骨な恋と性の話に宇宙線来襲?のエピソード、死期間近の居酒屋店主の挿話などが絡みあう物語をフィジカルシアター風の演出でスピーディに描く。ベビー・ピーの初めの頃の作品と雰囲気がよく似ている。
--劇団やっぺし from 北上市民劇場『笹リンドウを掲げよ』。二子城。和賀義忠。和賀・稗貫一揆。...豊臣秀吉の時代の物語に、江戸時代起源の「鬼剣舞(おにけんばい)」の舞踊が言及され、演じられて、本当らしさがほとんどない、テレビドラマや漫画以下の台本。東北の文化史はごく浅く、東北魂、東北の恨、鬼の精神などというのは最近出てきた流行に過ぎない。「東北ポルノ」。
愛より速く【日本縦断復路ツアー】

愛より速く【日本縦断復路ツアー】

劇団どくんご

井の頭公園西園 ジブリ美術館裏(三鷹市)(東京都)

2016/09/01 (木) ~ 2016/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

多次元の演劇
冒頭の強力な挿話の連発。後半がまたすごい。動詞だけの言葉の演劇。言葉を失ったアクションだけの演劇。物語とナンセンスの極地のギャグと前衛的取り組みの織物。
中入りゲスト。まつもともえさん。良かった。新鮮で迫力あった。

大型

大型

3.14ch

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2016/08/25 (木) ~ 2016/09/03 (土)公演終了

満足度★★★★

危険なヨクボウ
人間の人生をある瞬間に凝縮して描くという、作家としては、ある種の健全性と、非常に危険な特質を持っている。「ビッグアイディア」をやや卑小な設定に落とし込むといった印象。ファンタジー展開はかなり強烈で粘っこい。ボブ・フォッシー《オール・ザット・ジャズ》や、フェリーニ映画の系譜にあたる内容だと思う。もしも自分が制作サイドだったら、この作家の浪費におそれをなすかも知れない。

うつくしいほしから遠く離れて

うつくしいほしから遠く離れて

錦鯉タッタ

新小岩ZAZA(旧 新小岩劇場)(東京都)

2016/08/27 (土) ~ 2016/08/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

久しぶりのヒット
三島由紀夫『美しい星』とサザエさん一家の禁断のコンバイン。恐るべき台詞が出てきます。花上直人とノムラヒハルの舞踏的ダンス対決? 復活した組み立て式セット。ロックナンバーも良い。久しぶりのヒット。

愛より速く 【日本縦断往路ツアー】

愛より速く 【日本縦断往路ツアー】

劇団どくんご

手賀沼公園 芝生広場(我孫子市)(千葉県)

2016/07/08 (金) ~ 2016/07/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

我孫子公演
終りの構成の進め方などに微妙な修正があってさらに良くなった。中入りは「ものがたり文化の会・ねもとパーティー」の『よだかの星』改変版。草深い広場で若干すり鉢状になっていて声が響く。公演は3日間。予約で席は埋まっている。

愛より速く 【日本縦断往路ツアー】

愛より速く 【日本縦断往路ツアー】

劇団どくんご

北越谷駅前さくら広場(越谷市)(埼玉県)

2016/06/28 (火) ~ 2016/06/30 (木)公演終了

満足度★★★★★

今年のどくんご観劇は越谷から
今期どくんご。よく見ると素材はリサイクルしているが、狂気と毒気が増していた。過去の公演の美味しいとこ取りともいえるかも。
日本の伝統芸能の扱い方の怪しさ。解釈はいろいろ可能だろうが、現在の社会についてのリアリティがある。
鏡像人間の迫力。演技の繰り返しが考えさせるもの。感じさせるものには、横の時間軸ではない、人間の習性の謎にむけた縦の時間を探る強烈な劇的探求がある。これが、ここが日本演劇のエッジです。

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