角田の観てきた!クチコミ一覧

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(艸'∀゚*)lilΣ( @Д@∥;)i|l(゚∀゚三゚∀゚三゚∀゚)。+.。゚p(≧□×。)q)))゚。+。゚。+。(ご来場下さいまして、誠にありがとうございました!!!!!!!!!)

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宗教劇団ピャー! !

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2013/05/08 (水) ~ 2013/05/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

次世代演劇の台頭!
劇団イキウメの傑作『散歩する侵略者』を連想した。
初演は2005年。
ただしあれから針はすすんで、観客をスムースに感動させる夫婦の話などはなく、劇のフォームも崩れている。
鍵は自分にもツッコミを入れる自意識と、幸せな思い出のせめぎ合いか。

ネタバレBOX

ラスト近くの苛められる弟と助ける姉ちゃんの場面がすごい。あれが素直に通ってしまうと怪物に飲み込まれてしまうという、感情とか愛に関する捩れた恐怖のオブセッションの表現。
ところどころに出てくる怒りのグロテスクな表現もいい。
平均年齢22歳。
これ決定的な作品ですよ。最大限にほめたい。
愛より速く 【日本縦断往路ツアー】

愛より速く 【日本縦断往路ツアー】

劇団どくんご

手賀沼公園 芝生広場(我孫子市)(千葉県)

2016/07/08 (金) ~ 2016/07/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

我孫子公演
終りの構成の進め方などに微妙な修正があってさらに良くなった。中入りは「ものがたり文化の会・ねもとパーティー」の『よだかの星』改変版。草深い広場で若干すり鉢状になっていて声が響く。公演は3日間。予約で席は埋まっている。

愛より速く 【日本縦断往路ツアー】

愛より速く 【日本縦断往路ツアー】

劇団どくんご

北越谷駅前さくら広場(越谷市)(埼玉県)

2016/06/28 (火) ~ 2016/06/30 (木)公演終了

満足度★★★★★

今年のどくんご観劇は越谷から
今期どくんご。よく見ると素材はリサイクルしているが、狂気と毒気が増していた。過去の公演の美味しいとこ取りともいえるかも。
日本の伝統芸能の扱い方の怪しさ。解釈はいろいろ可能だろうが、現在の社会についてのリアリティがある。
鏡像人間の迫力。演技の繰り返しが考えさせるもの。感じさせるものには、横の時間軸ではない、人間の習性の謎にむけた縦の時間を探る強烈な劇的探求がある。これが、ここが日本演劇のエッジです。

#06 平原演劇祭 2007 第二部

#06 平原演劇祭 2007 第二部

みやしろ演劇パーティ/平原演劇祭プロデュース

新しい村(埼玉県)

2007/09/01 (土) ~ 2007/09/01 (土)公演終了

満足度★★★★★

演劇とそうでないもののエッジへ
作品、上演として「常識」はずれ。センスも驚異的。まさしく前衛は死んではいない。もともと東京でチャラチャラ芝居やってるなかに本物がいる可能性の方が少ないんだけどね。

ただちに犬

ただちに犬

劇団どくんご

信濃むつみ高等学校(長野県)

2007/12/07 (金) ~ 2007/12/08 (土)公演終了

満足度★★★★★

国内最強。世界でも有数。
なぜ、演劇の文壇みたいなものに認知がないのかまったく理解できないっす。演劇の「強度」というのか、作品の力強さにおいて、「どくんご」に匹敵する演劇を見ることは、まずないと思います。初日にみた生徒さんたちは幸せだ。

ネタバレBOX

有料67人。招待も何人か。高校のエントランスロビーいっぱいに屋内天幕劇場を設置。それがほぼ満杯。
べケットや西欧の亡霊譚の様に、呪われ、永久に「どんぱんゲーム」を繰り返している人々。そこに唐突に犬の死骸(巨大なぬいぐるみ人形)が投げ込まれる。今度は殺害犯人当ての当て推量ゲーム延々と繰り返す。細部は変わってゆくが、本当に繰り返す。
挿入される役者のソロ。五月さんの東北弁アンデルセン。ドクトル時折のペーパーキャノン講義。奇怪な老婆の訴え。まほさんの浜辺のお話。健太さんの夏休みの記憶。それらも繰り返しに飲み込まれてゆく。
ラスト、みんなと一緒の主宰氏のギター弾き語りの歌が怒りに満ちて。
うつくしいほしから遠く離れて

うつくしいほしから遠く離れて

錦鯉タッタ

新小岩ZAZA(旧 新小岩劇場)(東京都)

2016/08/27 (土) ~ 2016/08/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

久しぶりのヒット
三島由紀夫『美しい星』とサザエさん一家の禁断のコンバイン。恐るべき台詞が出てきます。花上直人とノムラヒハルの舞踏的ダンス対決? 復活した組み立て式セット。ロックナンバーも良い。久しぶりのヒット。

愛より速く【日本縦断復路ツアー】

愛より速く【日本縦断復路ツアー】

劇団どくんご

井の頭公園西園 ジブリ美術館裏(三鷹市)(東京都)

2016/09/01 (木) ~ 2016/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

多次元の演劇
冒頭の強力な挿話の連発。後半がまたすごい。動詞だけの言葉の演劇。言葉を失ったアクションだけの演劇。物語とナンセンスの極地のギャグと前衛的取り組みの織物。
中入りゲスト。まつもともえさん。良かった。新鮮で迫力あった。

#13 平原演劇祭 2014 第三部

#13 平原演劇祭 2014 第三部

みやしろ演劇パーティ/平原演劇祭プロデュース

宮代町・郷土資料館(埼玉県)

2014/10/13 (月) ~ 2014/10/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

女の子だらけの演劇イベント
気がつくと女の子だらけの演劇イベントになっていた平原演劇祭・第3部。

▼ 本人は深刻で大真面目なんだけど、傍目には反抗期?とかグレかけてるとしか見られない(女子に限らない)思春期のふつふつとした感情をモノローグで描いた久々の傑作『野良犬』。
退屈紛れ、鬱屈晴らしに大根を大量に盗んで道路に並べ車に轢かせるという悪戯で警察に捕まり送致されるという。
制服の女の子がとりつかれたように語る。あの歌みたいな、おじいちゃんの美術の先生。兄弟や友達。取調べの刑事。春日部のタイマン。大宮のヘイトデモ。
これはハイカルチャーを持たざる世代のぎくしゃくした世界論である。埼玉の土地の隆起。うごめき。
ツッパリサブカルに鋭敏すぎる感受性とある種の洞察が加わる。一種の理想化でもある。チンピラと、ルネサンス期の小さなタブローの1930年代から連なるイノコロジー研究が衝突する世界。

▼ そのまわりをちょっとオフビートで可愛い、おもしろグロい演目の幾つもの演目が飾る。「右マパターン」の内容がニヒルでふざけていて現代風タッチ。なかなかこの内容だけで踏み切れる上演の場は無いだろう。

【怪】〜北斎夢幻・外伝〜

【怪】〜北斎夢幻・外伝〜

劇団吉祥じゅん&ワルキューレ

ぽんプラザホール(福岡県)

2007/10/06 (土) ~ 2007/10/08 (月)公演終了

満足度★★★★

いろいろな
舞台劇の考え方、発想があるんやな、と思うてんねん。

ネタバレBOX

別府を拠点とする劇団。関東で今まで見たどのプロダクトとも少し発想が違う。「西山水木+劇団ひまわり」は見ていないが。
まず芸能プロやアクション系の役者を使っている。先入観として放送劇団や何とかプロダクションの作る演劇は別の意味で内輪的で金とって人に見せる内容を持っていないと思っていたが、これは別。オリジナルで充分面白い。『陰陽師』的な魔界との闘争もの。正しいかどうかは分からないが、細部まで明確に磨き上げられている。
そうなると、エンタテインメントの劇であれば客席から舞台が遠いものだが、こちらは正面の観客から30cm位の接近戦。装置はほぼ無い。人間の肉体と装束が舞台の主要なエレメントだよと言っているかのようだ。
演技の質がバラバラかも知れないが、現代と江戸、現世と別世界ということで振り分けているとも言える。
主宰が三本とも扮装を変えて出て来る。やや様式が入った、全身を使うスタイル。体を床に叩き付ける。マイムの技術で、奇怪な、暗黒舞踏的な動きをする。これは、もう一人、子役か少女役の若い女性で出来る役者がいる(矢野真由美)。
幕間の繋ぎやイントロ等はCGで。これは贅沢な様な。DVD化を見越してか。
クライマックスの場面は「H・アール・カオス」を連想。破天荒な部分は少ないが。
『SURF GREEN ~ ハネムーン in ハワイ』

『SURF GREEN ~ ハネムーン in ハワイ』

劇団アルファー

ウィニングスタジオ(宮城県)

2007/08/31 (金) ~ 2007/09/02 (日)公演終了

満足度★★★★

設計思想がみえる
生活者に受け入れられる劇、仙台で上演する意味、演劇をめぐる状況などに意識をめぐらせた、ユニークなモダン・ウエルメイド。

革命について

革命について

ベビー・ピー

京都大学西部講堂(京都府)

2008/08/01 (金) ~ 2008/08/04 (月)公演終了

満足度★★★★

暑いけどお勧め
当然ながら時間制限内で上演されなければならないため、あくまでもファンタジーの領域に止められている。
人間的な悲惨や矮小さは抜きにして(ミカドのような変な権力のことも省いてある)、西欧的な社会観でなく、東アジア的な、循環するような社会、歴史意識が実は身近に埋もれて在ることを指し示した文明論的演劇。西部講堂でやるのに相応しい、2時間弱に納まったのが信じられないほどのダイナミックな巨編。実際の上演ではかなり苦しい時間帯もあったが、良くしのいだ。
日本ではあの『吉里吉里人』等を代表格にして80年代の頭に幾つか大長編小説で出た“大きな物語”の系譜に連なるような劇。


ネタバレBOX

地震でダムが決壊し水没した群馬県の平野。大湿地で新都市の建設が始まると共に、奇病が蔓延し始める。一方阿波の国からは、ある一族の二人の乙女がクラゲの様な水面漂う群馬の新興街に遣わされ、また一方、山谷のドヤ街には“革命家”と呼ばれる花火職人が潜んでいた。...革命。語源的に解釈すれば命が甦る様に刷新されること。
群馬の新興街と埼玉(?)を繋ぐ橋は奇病のために完成が遅れに遅れていた。山谷の宿屋にもゼネコンの開発の手が及びはじめた。
一方群馬の大量のゴミは千葉へと運ばれ沖を埋立てていた。その海辺には前時代の旧活動家が巨大な竿をぶったてて鯨が来るのをまっていた。
hg

hg

風琴工房

ザ・スズナリ(東京都)

2008/05/09 (金) ~ 2008/05/18 (日)公演終了

満足度★★★★

個人的には
衝撃のラスト(ガクゼンとはしませんが)。松岡洋子さん新境地。

ネタバレBOX

佐藤誓、篠塚祥司両役者の前半後半の配役がキモ(そもそも舞台の設定の変化自体がそうなっているのか)。
災厄を引き起こした側と、被害を受けた側を、同一の「場所」が兼ねる。同じ役者が演じることのもつ意味、伝える意味。
普通のエンタメ系小劇場の雰囲気をもった楽しめる演劇として滑らかに仕上がっている。抒情にくるんでいるし、これみよがしではないのだが(でも前フリはある)、ドキュメント演劇の実験的なシーンが最後の最後に登場(誰某さんが現実にしていることのここでの反復再現)。おそらく小劇場史上初か。日本の演劇史上初かもしれない。
詩森さんの感動、表現のポイント、伝えたかったことがありありと分かる。
今現在、風琴工房の作劇は無茶苦茶尖んがっている。メタドラマ、演技や描写という事についての将来にわたる歴史の中での一つの貴重な例になっていると思うが、大人の作品にもなってます。
「聖なる土地」は生み出すものも違う。水俣にも近いうち必ず行ってみなくては。
ヤポニア歌仔戯・棄民サルプリ

ヤポニア歌仔戯・棄民サルプリ

野戦之月海筆子

井の頭公園(東京都)

2009/10/31 (土) ~ 2009/11/08 (日)公演終了

満足度★★★★

傑作でした!
東アジアの諸民族が覇を競う「尖閣諸島」海域を舞台に、亡霊や霊媒、海賊、泥棒、陰謀家、神話の神々が絡み合うマジックレアリズムの劇。
外国の民間の伝承や神話が深く導入されている。

ネタバレBOX

「刑天」という首を落とされたままの中国の戦いの神が、水産工場のパートのおばちゃんに憑依して労働争議に結びつくという場面にはほとほと感心してしまった。
さらに、戦いの途中で「刑天」が別の女に乗り移り、次の戦いの現場に飛んで行くのだが、ここでのアナキズムとロマンティシズム、フェミニズムの結合ぶりはどうだろうか。
現実の役者の数や時間に阻まれて完全に展開しきらないのだが、ものすごいポテンシャルを持ったアイディアが無数に炸裂。
ほか、魚網のダンスなどダイナミックなシーンもすばらしい。
泣き節が出てくることは出てくるんだが、陽気なツッコミが陰惨な気配をひとつひとつ吹き飛ばしている。
本年屈指の傑作。
ロリータ

ロリータ

劇団きのこ牛乳

新宿眼科画廊(東京都)

2016/12/09 (金) ~ 2016/12/14 (水)公演終了

満足度★★★★

別役実、あるいは小説を書いていた頃のベケットのドラマのような。
音楽無し。木製の台座だけのセット。どこかの地下室、あるいは路上。抽象的な関係を描くと思いきや、具体性も示される。先生とその弟。男女二組の学生。女性が相手によって違う顔を見せる。あるいは男が女性に見せる顔。過去の起きたドラマの片鱗。配役、衣装が巧み。

第1回「1&2演劇祭」

第1回「1&2演劇祭」

社名が変更となりました。

MAKOTOシアター銀座(東京都)

2007/11/23 (金) ~ 2007/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★

大谷蛮天門「東京戦争」再び
11/23-11/25 #1「1&2演劇祭」Eプロ @京橋「誠シアター銀座」。
島田美菜月『予告編「ねじ式」式』20分。/大谷蛮天門『怪談「東京戦争」パート2』45分。/坂本大地『まっすぐな道でさみしい』60分強。

ネタバレBOX

『予告編「ねじ式」式』(島田美菜月)。
妙に痩せた女優さんが、だるそうに、宙をかくように演技。まだ亀とお話しする途中の箇所まで披露。

『まっすぐな道でさみしい』(坂本大地)。
種田山頭火もの。新劇系の俳優氏による凝った舞台。弟の死に焦点を当てた感じか。やや長い。しかしねえ、わざわざ死んだ山頭火を語らずとも、生きている蛮天門を今見たでしょ。みなさん。

『怪談「東京戦争」パート2』(大谷蛮天門) 
どうやら本物の焼酎ワンカップ一気飲み5本連続。演劇というよりも、酔ったオッさんの演説に近いのだが、テント劇のベテラン、女性統治のユートピア、オルタナ文明論を語るという感じだろうか。反体制の進化ぶりもろもろにちょっと感動した。
自転車英雄

自転車英雄

オイスターズ

七ツ寺共同スタジオ(愛知県)

2009/10/23 (金) ~ 2009/10/25 (日)公演終了

満足度★★★★

多過ぎやろ
仙台賞応募作の時点から大分改作されている模様。四畳半に役者9人、自転車二台、ざる蕎麦の桶が50個以上載っかって散乱する、ギネスに挑戦的なビジュアルは見ているだけで面白い。唐突な展開に個人的には爆笑。

受付、客入れ混乱気味だったが内容が良ければストレスは消える。無内容なのに芸術ぶって芝居の後にも能書き垂れる奴らは親の敵よりも憎らしい。

#07 平原演劇祭 2008・第一部

#07 平原演劇祭 2008・第一部

みやしろ演劇パーティ/平原演劇祭プロデュース

宮代町郷土資料館(埼玉県)

2008/08/03 (日) ~ 2008/08/03 (日)公演終了

満足度★★★★

『武井会議』について
『村の宝』は、また上演される模様なので、トゥエルヴの怪作について。
V系バンドの追っかけをやっている医療事務の独身メンバーTさん。彼女の結婚願望を聞き出すため、劇団員が彼女の家に勝手に集まって会議を開催する。ドキュメンタリックなワタクシ演劇。

ネタバレBOX

ちなみにメンバーは4人いて、一人は主婦。他は派遣社員など。趣味嗜好ヲタク的興味の対象は各人違う。
メインは男の趣味も「ヴィジュアル系」(今はこういってはいけないらしい)の武井イジリなんだけど。お互いの趣味が明らかにされ、一言評されるたびに、皆いきり立って喧嘩になる。
TDLネタは「むっちりみえっぱり」より遥かに具体的。情報量が多い。
“腐女子ネタ”を悪乗り大騒ぎのドタバタで展開する演劇は非常にユニークだと思う。私は見たことがなかった。
街よさらば~満月とバタフライ

街よさらば~満月とバタフライ

劇団AND

ATTIC(北海道)

2008/06/17 (火) ~ 2008/06/21 (土)公演終了

満足度★★★★

(もうちょっと時間をください)
90分の作品にもかかわらず主役級の人物が二人。その人たちの書いた文章の中の出来事が平行して出て来るし、現実のレベルでも展開がある。時間が大きく飛ぶ。恐らく初見では全体像が分らない。しかし、人の心を抉るようなシーンが沢山出て来る(度が過ぎたおふざけも沢山)。

ネタバレBOX

世界の果てにある部屋。実はマンションの踊り場、に勝手に住み着いている青年(とその父?)。階下の部屋の女子高生。
青年が書くその女の子への手紙の中のストーリー(あるいは青年の血の中に巣くっているある女の悪魔の妄想)。
女子高生の父親や学校の実習教師の狂態。彼女の書く妄想日記。それを読んで刺激され、彼女を軟禁する実習教師。彼が身勝手に捨てた女の子が復讐にやってくる。
手紙の創作の中の登場人物たちの悲劇。

唐十郎の孫、ベルナール・マリ = コルテスの札幌の義兄弟。サラ・ケインのプリチーな弟分。フランス語で書いていれば評価は全然違うはずだ。その意味でANDの劇はリージョナル(地方色のある)演劇ではない。たまたま札幌だったということだろう。神の配置の不公平というか神秘的な僥倖というか。

そして、世間でどんな事件があろうとも、芝居の中ではナイフで人が何人も屠られなければならないし、目がえぐられ、首が切り落とされなければならない。社会全体のためにそうしなければならない。

パイドラの愛

パイドラの愛

HAMMER-FISH

サイスタジオコモネAスタジオ(東京都)

2008/02/08 (金) ~ 2008/02/14 (木)公演終了

満足度★★★★

姐さん!!
支配的価値観を暴力的に踏みにじる。しかし古典に触れている。繊細で部分的には超正統派でフレッシュ。尚且つふざけている。サラ・ケインやはりいいっす。姐さん俺ついて行くっす。...正直いって一応芝居になっていれば演出は選ばないんじゃないかとも思うのだ。

#07 平原演劇祭 2008・第二部

#07 平原演劇祭 2008・第二部

みやしろ演劇パーティ/平原演劇祭プロデュース

新しい村(埼玉県)

2008/08/16 (土) ~ 2008/08/16 (土)公演終了

満足度★★★★

土砂降りの雨の中
最後まで見届けてきました(観客として見ることのできる範囲で)。
世間には、お金で人に迷惑かけたりスキャンダリズムにのっかって活動したりする手合いもいるんですが、高野さんはそういう面ではケッペキなほうだと思う。しかし、常識人ではないよなあ。
埼玉の片田舎で、孤立する文士(例えば近隣の羽生が生んだ『田舎教師』)、という図柄は、高野さんたちの前で崩れた。
「東京のハコモノに高い金だして見に行くブンカ」という固定観念も、まったく壊された。
いやいや、いまここでいったい何が進行しているんだか。凄い。恐ろしい。

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