りんぷん手帖 公演情報 やみ・あがりシアター「りんぷん手帖」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    現状、年に3,4本のペースで公演しているやみ・あがりシアターの笠浦静花(カムヰヤッセンに在籍していた)。やはりここも配役、小道具が良く出来ている。新劇系の劇団のそれ(写実的な装置)はもはや過去のものとなっている。季節感を強く意識した劇内容。手帖に書かれた予定に従って月一くらいのペースで会う、ネットで知り合った4人の専業主婦たち。伏線を張って回収しまくる。納得できない部分とよく考えられている部分が混在している感じ。ポエティックな比喩を嫌味にならない程度に展開させている。マジックが残る。

    ネタバレBOX

    これが前時代の演劇や小説ならば、ねずみ講だ、恐喝だ、共謀殺人だと展開しそうな舞台設定のはずだが、独特のすり抜け方で品良くすすむ。お伽噺的とも言える。曰く「ラブリーサスペンス」。基本のコメディムードに生々しく毒々しい現実感がチラッと見える。同じ舞台で並走して、社会人に成り立ての二人の女性のエピソードが、だんだん時間を遡っていく。大学生。高校生。中学生。虫愛ずる姫君。/.../ フォークナーやカルペンティエールの形式だけが活かされている。

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    2017/05/16 23:49

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