満足度★★★
定や、定
劇場の中にドンと柱のある制限された空間で
どういうものになるのかと思ったが観づらいのはしょうがないか。
狂言回しに噺家が進めていくのは面白かったが
公演後半に観た方が良かったかもしれない。
満足度★★★★
『昭和十一年五月十八日の犯罪』狂っているのは奴らか、世の中か、それとも・・・・
始まりは取調室での息詰まる密室劇だったのですが、瀧川氏登場でまさかのシットコム展開に。
ここからがべらぼうに面白い。まさしく話が走り出しました。そこから手綱を緩めることなくスムーズに進み、落ちも綺麗で良かったです。
ただ、時代の閉塞感からなのか1人の女性、1つの事件から次第に世間の方が狂いだすと言う話は、今の時代でも少しうすら寒いものも感じましたね。
満足度★★★★★
『定や、定』知らざあ言って聞かせやしょう
問わず語りで男が語っていくスタイルにぐいぐい引きつけられましたね。とにかくこの小汚い男(ごめんなさい褒めてます)が可愛く見えてしまうのです。
粗野で粗暴な言動振る舞いをしても、怒りとか嘲り等の不快な感情ではなく惚れ惚れしてしまうのは高木登氏の演出力と寺十吾氏の類まれなる人間力に他ならんでしょう。
タイトルにしましたが粋な見得もぴったりの人物造形でした。
では、相手側はどうかと言うと、これが小汚い男とは真逆で、超魅力的だからさらに素晴らしい。
あがさ嬢が妖艶にして愛らしい女性と言うか、三文の官能小説のような言い回しで申し訳ないが、処女の顔と娼婦の心を持った紛うことなき「雌」がそこにいました。無垢さと良い表現が見つかりませんが「手に負えない感」と「抑えられない性」。
そりゃあ、男は狂うだろうし、世の中も彼女に夢中になるだろうなと思いましたよ。この二人の造形を作り出しただけでこの芝居勝ちでしょう。
一点文句があるのは最後の最後の布に映し出される物が私の席からは見えなかったことですが些細な事です
満足度★★★★★
ふたりの定
大好きな女優さんお二人が定を演じるということで楽しみに楽しみにしていた当公演、マチソワで観劇しました。どちらも鵺的の公演としては以前観た「荒野1/7」「クイアK」とは大きく毛色が違って。高木さんの脚本が役者さんに肉付けでこんなにも人間的な舞台に見えたこと(しかも笑いの多かった)がとても嬉しくてゾクゾクしました。あがささんとハマカワさん、舞台の上のお二人に生きる力と幸せをいっぱいいただきました。良い舞台でした。
満足度★★★★
新鮮
全く違うタイプの女優が阿部定を演じていて新鮮。どちらかというと可愛いタイプのハマカワフミエが阿部定の美しさを、綺麗タイプの岡田あがさが阿部定の可愛さを観せてくるというのには驚いた。巡り合わせだが、両作とも何故か演者が噛んだり飛ばしたりとミスが頻発して吃驚。
満足度★★★★★
凛
鵺的の舞台『毒婦二景・昭和十一年五月十八日の犯罪』を観てきましたよ。ハマカワフミエ(@hamakawafumie )さん演じる阿部定が、ガンコキュートで凛としていて癒されました。阿部定事件にあんな解釈があったとは。コメディとしても秀逸。
満足度★★★★★
定や、定
暗い世相であった昭和であった時代に、怪奇事件として今現在でも語り継がれている阿部定。
岡田あがさはうまいなあ。見事としか言いようがない。
また、女衒(ヒモ)の寺十吾は役者ではなく本当のヒモでは。それくらい見事だった。
語りが講談調でその時代に引き込まれているかのよう。
小劇場楽園はこじんまりとしているが本作にぴったりの劇場だったように思う。
満足度★★★★★
A:定や、定 観劇
Bプロ観劇から数日経過し、あが定版観劇。
ハマ定版同様、テンポ良い話だったが、定と正直のやり取りは「喜劇阿部定」とタイトル変えてもいいくらい笑えた。時々切なくなったけど。
男が若き日の定との交流を噺家のように語り尽くし、行き着いた先は、父性が芽生えたんだろうか。
どちらの定さんも魅力的で迫力あってチャーミングだった。
面白かったです。約70分。
満足度★★★★★
Bプロ
【作者の言葉】にある通り、ノリはいつもと違いましたが、始まると同時に目の前の世界に引き込まれてしまうのはいつもと一緒。ハマカワフミエさん演じる阿部定がとにかく魅力的でした。
満足度★★★★
Aプロ さすがでした
二人と二黒子さんのAプロをみた
定の生い立ちからの一生をオジの視点から見たと言うフィクションだったが、入りからエンディングまでうまい具合に飽きさせず持っていく流れはさすがでした。お二人の演技も黒子さん達の振る舞いもとても良かった。Bプロも観たかったけど、残念ながらスケジュールが合わなかった。
満足度★★★★★
無題1144(14-192)
14:30の回(曇)。13:30受付(全席指定、入って左側)、14:00開場。「不滅」からで7作目。
2辺の壁には洒落た装飾、木製の机と椅子だけの舞台。なかなか予定がたてられず「B」のみ。14:27前説(アナウンス)、14:33開演~15:41終演。鵺的の作品で「笑う」ということは初めて。
ハマカワさんは終始、板の上で「正座」よく足がしびれないものだと驚く(姿勢もいいし)。
帰宅後、ウィキってみると「消息及び生死不明」「没年不明」とありました。
事件は「荒川区尾久」で起こっていて、通勤途中の駅でもあり意外(!)。
終演後、台本を購入。
谷仲さん、やっぱりいい!!
満足度★★★★
両方観たかった!(Bのみ観劇)
コメディだとは思っていなかったたので
瀧川さんが出てからの空気感には抵抗出来ずに噴き出してしまった。
ハマカワさんの利発そうで艶のある定や渋い刑事達の演技が前にあるから
卑怯な位ですよ、Aがもっと面白いとハマカワさんが言うので凄く見たかった
笑いの事ばかりじゃなく、取調室と楽園の柱で自然に仕切られた小空間が
なんとも緊張感に包まれる終盤も流石鵺的さんだなと感じました。
定の事は正直知りませんでしたが、好きになれそうです。
学歴はなくてもチャーミングで頭の回転の速い人に
ハマカワさんの定はそんな印象を持たせてくれました。
両方観れる方がうらやましいです。
満足度★★★★★
B:昭和十一年五月十八日の犯罪 観劇
ハマカワ版の安倍定。
226事件から間もなく起きた事件で、逮捕後の取調室が舞台。面白かった。約70分。
満足度★★★★★
君臨する女王(Bプログラム)
あの安部定事件を、逮捕直後の取調室で検証するという設定。
かみ合わず強張っていた刑事と定のやりとりが、次第に変化していく様が面白い。
“女王のように君臨する定”の周りで、理解不能な事件に男たちはおろおろする。
だが定の心情に触れ、変化をもたらしたのもまた、その男たちであった。
たたみかけるような淀みない台詞のやりとりが素晴らしく、ぐんぐん惹き込まれる。
すっきりと美しいハマカワフミエさんの定が、君臨するに相応しい強い意志を感じさせ、
単なる猟奇事件の犯人を超えたキャラを立ちあがらせる。
谷仲恵輔さんが、人間味と余裕を合わせ持つ刑事を演じていて大変魅力的。