最新の観てきた!クチコミ一覧

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マルカジット、マーカサイト

マルカジット、マーカサイト

やみ・あがりシアター

こった創作空間(東京都)

2016/10/07 (金) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

自分自身に革命を起こす石
初観劇の劇団さんだが、オープニングから驚かされた。実に上手い入り方で、その後の展開も惹き込まれる。脚本の妙と役者さんの熱演で、期待以上の舞台でした。
以下、公演中なのでネタバレで。

ネタバレBOX

宇宙空間でのトラブルを避ける為、全員無性愛者での採掘チームという発想からしてユニーク。帰還間近に見つけたマーカサイトの為、2年半火星での生活を延長するが、その間に性に目覚めるという流れ。自分自身に革命を起こす石と言われるマーカサイトの影響かもと思わせるのも面白い。この脚本が実に面白く、それに5人の登場人物しかいないがそれぞれが個性的で、本人的には真面目に悩む様が逆に面白くさせている。全編通して、ベイビーと語りかけているのも最終的には、沁みてくる感じ。

次回公演も楽しみな劇団さんがまた増えました。

この持ち帰ったマーズダイヤモンド(マーカサイト)、エピソードもついて売れそうですね(笑)
Plant M №11『君ヲ泣ク』/匿名劇壇第八回本公演『戸惑えよ』

Plant M №11『君ヲ泣ク』/匿名劇壇第八回本公演『戸惑えよ』

PLANT M

アートグラウンドcocoromi(大阪府)

2016/09/22 (木) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★

匿名劇壇
最初から、ずっとワクワクして観てた。心躍ってた。
福谷くんの言葉のチョイスが面白い、その言葉を実際に放つ芝居のやり方が面白い、話の展開も面白い。
わたし、これ、台本欲しかったな~。

災害というものに関してとか。
男女関係いうものに関してとか。
色々と観劇後まで思考を巡らせられる可能性のあるお芝居。
自分がなぜ面白いと感じたのか、どう面白かったのか、わたしって何なのか、そんなことまで思考を巡らせられるお芝居。

Plant M №11『君ヲ泣ク』/匿名劇壇第八回本公演『戸惑えよ』

Plant M №11『君ヲ泣ク』/匿名劇壇第八回本公演『戸惑えよ』

PLANT M

アートグラウンドcocoromi(大阪府)

2016/09/22 (木) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★

Plant M 風チーム
2バージョンあるうちの、わたしは風チームを観劇しました。
この会場は、テナントビル内の一室、ガランとした、だだっ広い何もない空間。
Plant M さんは、この空間で公演をされることが多く、使い慣れている。
今回も空間内遮る物なしで、ひろ~く使ってました。

戦争の続く世界、そこで生きる三人姉妹。
三人姉妹の取り巻く環境は、三人の間で交わされる議論は、この現実世界でもなされる議論の縮図。
国家レベルでなされる議論、政治家レベルでなされる議論。
戦争、国家権力、軍隊、必要、不必要、正しい、誤り、ぐるぐる、ぐるぐる。

この芝居の内容について語ることは、政治を語るに等しく。
非常に重苦しく、生々しく。
そこにあるのは、まさしく現実、非日常の現実。

観て、とても気分が重苦しくなるお芝居でした。

愛より速く【日本縦断復路ツアー】

愛より速く【日本縦断復路ツアー】

劇団どくんご

大阪城公園 太陽の広場(大阪府)

2016/10/04 (火) ~ 2016/10/08 (土)公演終了

満足度★★★★★

きょうれつ!
演目の内容に関しては・・・正直、言葉で書いても残らない。
こればかりは、ほんとに実際に目で観て感じないと、伝わらない。
ただ、キョーレツだったことは間違いない。
どの役者さんも、エネルギッシュでギラギラしてました。
言葉遊びの繰り返しだったりするものも、目が離せない求心力。

こんな面白いアングラ観たことない。
途中、赤ちゃんが泣き叫びだすくらいの凄みのあるアングラでしたが、面白かった。
観られてよかった!台風逸れてよかった!

- 愛が枯れている -

- 愛が枯れている -

COoMOoNO

キッドアイラックアートホール5階(東京都)

2016/10/06 (木) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★

舞台と役者が溶け合った瞬間
いい感じに使い込まれたツヤのあるフローリングの部屋には丸形クッションひとつと電球スタンド1脚。目の前には空へとつづくベランダが大きく開放され、灯りのついたランプがふたつ。めちゃくちゃオシャレじゃ~ん。 
観客席が並べられ、それは実質舞台上で観劇するのと同じ状況。 
自分の来た回では観客数10人。(元々大人数を収容できるハコではない)
この場所で10人のために5人の役者さんが演じてくれる。めちゃくちゃ贅沢。贅沢すぎるっ! 
始まる前からこんなゲスなことを考えてしまう自分はもしかして場違いなのではと少しソワソワしてきます。 
開演。観客と同じ出入り口から入ってきた役者さんたちの醸し出す声、立ち振る舞い、台詞のなんと美しいことか。 
社会に上手く迎合できないガラス細工の様な登場人物たちは、寄り添うように言葉を紡ぎます。 
実際の会場であるキッドアイラックアートホールが今回で最後となる特別な想いも作品に織り込まれ、何だかやり切れない気持ちになりました。 
所々、目の前の光景が美しい絵画のようでハッとしてしまいます。 
この場所に決して「足が酸っぱくなるまで働けー」という輩を立ち入れてはいけないっ。 
少女を登校させるよう説得に来た教師の声が、紳士的ですごくまともな事を言っているのに残酷な力量を帯び、野太く聞こえたのが興味深かったです。 
ラストシーンもとても美しかった。 
貴重な空間に身を置かせてもらえて感謝です。

奇テ烈な彼女

奇テ烈な彼女

奇テ烈と彼女

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2016/10/07 (金) ~ 2016/10/09 (日)公演終了

満足度★★★

言うほど奇天烈ではない。
8人も女優さん出てた?8本もコントあった?って感じで、突出したものがないように思えたのは作・演出の問題?つまらなくはないので、呑みながら観るにはちょうどいいのかしら。

上田ダイゴ×室屋和美(劇作ユニット野菜派)トークライブ

上田ダイゴ×室屋和美(劇作ユニット野菜派)トークライブ

上田ダイゴトークライブ

デジタルカフェ-スクリプト-(大阪府)

2016/09/14 (水) ~ 2016/09/14 (水)公演終了

とても女性らしい女性、意外と。
いつもトークライブって、笑って、笑って、笑ってるうちに、あっという間に時間が過ぎ去ってしまって。
たいてい、後に残るのは、あぁ~楽しかった~♪っていうことだけだったりするので、いざ何話してたっけ?って思い出そうとすると、記憶が薄らぼけているのが鉄板だったりするのです。

で、室屋さんは何話してたっけ・・・?と、一生懸命思い出す。
そうだ、西野カナが大嫌いだった。
旦那さんの事、ちょーラブだった。
あと家庭菜園について、ちょっと言えないことがあった。
あと・・・なんだっけ?なんだっけ??

上田ダイゴ×近藤ヒデシ(COMPLETE爆弾)

上田ダイゴ×近藤ヒデシ(COMPLETE爆弾)

上田ダイゴトークライブ

デジタルカフェ-スクリプト- (大阪府)

2016/08/10 (水) ~ 2016/08/10 (水)公演終了

TOPのネタはテッパン
どんな話してたっけ・・・とやはり思い出すべく振り返る。
そうだそうだ、薄毛の話をしてた。
とあるCMのオーディションを受けに行ったら、関西小劇場界隈の名だたるその道の方が三人、顔を合わせてしまったという。
ちょうどその前日くらいにツイッターで三人揃った写真を見ていたので、あぁ!これかぁあ!!と、カチリをはまりました。

あとなんだったかな・・・モノマネをたくさん見た気がする。
安定のヒデシさんやった気がする。

けんせつ小町 純情物語 『やるっきゃない!!』

けんせつ小町 純情物語 『やるっきゃない!!』

建設マン.com

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2016/10/06 (木) ~ 2016/10/09 (日)公演終了

今年もまた
昨年に続いての観劇です。コメディってことだと、安定カツラネタの石尾さんが昨年の印象を引き継いでいて安心しました? 一方シリアス系担当の青木さんのスタイルの良さは強烈で、黒い社服もカッコ良かったです!同じくスタイル抜群で小町姿も似合っていた日里さんはプロレスラー小町でもあります。TVでは見たことあったけど実際にお目にかかったのは初めてのマリア・ユリコさんはなかなか楽しい演技でした。井上さんと立花さんは廻りによくいるオジサン人物像でヘンな親近感がありました。石橋さんの職人親方、カッコ良かったです!さて来年は何を建築するんでしょうか?

ネタバレBOX

今年もまた? ダメでしょこれ! 役者さんじゃなくて・・
昨年は個人住宅の建設に絡むお話しでしたが、今回は再開発中の渋谷をイメージした商業施設も同居する集合住宅昨建設の話でした。
昨年の金曜ソワレは最前列を含む客席中央部分が関係者席として縄張りされていて、ちゃんと料金を払って開場待ち行列していた人達には大変失礼な状況でありましたが、今年も最前列こそ本当の自由席だったし関係者席の数も昨年よりは少なくて、その点では少々改善されていたとはいえますが、とはいえ今回も昨年同様の関係者席を意味する一般の料金ペイドな人間には不快な張り紙が2列目以降の2列目中央部席を含む位置に散見されました。金曜ソワレの客入りってのもあるかとは思いますが...。実際の舞台では、現在の建設現場が、女性でも働きやすい環境で作業の安全確認も徹底されている事が表現されていましたが、またまた舞台の内容と実際にやってる事の乖離が大きいことを実感させられるものとなってしまいました。勿論、関係者席に座っていた方々御本人には何の恨みもありませんが、世間の一般常識と相容れないそういう事が当然のように実行されてしまう業界の体質を改めて感じるものでもありました。渋谷の中心街で5千円という値段は決して法外とは言えないとは思いますが、こういう事が許されるのは入場無料の場合だけですよね? 関係者席に座っていた方々って主催側の建設機材メーカーの社員さん?それとも建築器機メーカーのお取引先様のご招待の方々? まさか東京の公務員じゃ無いですよね??? TV放送では未だに「トボジョ(土木女子?)」と言われていますけど、それじゃダメなんですか? それが好ましくない言葉と思うこと自体が問題では? そもそも「けんせつこまち」って長すぎます。それが世間に受け入れられると思うのでしたら、それこそ一般社会との乖離では?皆さまは演劇を業界PRとしてお気楽に使いたいんですか? それって、ちゃんと演じている役者さんにも演劇世界にも超失礼なのではないですか?? どうしても関係者に見せたいならゲネでもいいし、一般公演でならチケット渡して普通に入って貰うのではダメ?それってそんなに失礼な事ですか?? どの業界でも関係者の常識って一般社会の常識とは違ってくるのは現実すが、社会との接点では、それを認識した上で行動しないといけないのでは! 現在、東京では築地とオリンピックの話題もあって建設関連の話題には敏感ですから是非御一考を!!
上田ダイゴ×hige(ステージタイガー/BS-II)トークライブ

上田ダイゴ×hige(ステージタイガー/BS-II)トークライブ

上田ダイゴトークライブ

デジタルカフェ-スクリプト-(大阪府)

2016/07/13 (水) ~ 2016/07/13 (水)公演終了

ホットドッグの販売はありませんでした。
どんな話をしてたっけかな。。。と記憶を探る。
そうだ、利きビールで、全問正解してた、あれはすごかった。
地味に尊敬した。
あと、劇団員をほのかにでぃす・・・いや、親しみ込めてネタにしてた。
歴代ゲスト中、随一のゆる~いトークだったように思う(笑)

DISGRACED ディスグレイスト 恥辱

DISGRACED ディスグレイスト 恥辱

パソナグループ

世田谷パブリックシアター(東京都)

2016/09/10 (土) ~ 2016/09/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

難しい内容なれど上演する意義は大きい!「演劇」ならではの表現!
まさにタイムリーな内容で、
上演の意義はとっても大きいです!
色々と考えさせられる衝撃的な内容。
今だからこそ、多くの人に見てもらいたいと本当に思う。

日本人がメイクで色々な国の人を演じることができる。
テレビや映画では(日本人が演じて作ることは)決してできない、
『演劇』の力はすごい!!

マハゴニー市の興亡

マハゴニー市の興亡

KAAT神奈川芸術劇場

KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)

2016/09/06 (火) ~ 2016/09/22 (木)公演終了

満足度★★★★★

マホゴニー市民席=舞台上自由席が大迫力の臨場感満点!
舞台上に設置された自由席「マホゴニー市民席」を速攻でゲット。
KAATの舞台に立ったぜ!こういう席は見逃せない!
間近の演技はとっても迫力があって臨場感満点!
この席にしてよかった!!

ただ入場者には、説明書きが配られたらしいが、
自分はもらえず、クローク脇に1枚だけ自力で発見!
そこには芝居中、観にくかったら立ったり移動したりしても良いとか、
市民デモには積極的に参加せよ、など、フリートークで
白井さんが言われていた思いが書かれていて面白い試みと思うのですが、
いざとなると、なかなか自由にはふるまえないものでした。

内容の方は、オリジナルを全く知らずに見ましたが、正直、
ヴェテラン3名の方々にもっともっともっとハジケル見せ場がほしかった!

デモで市民が奮起する場面がありますが、
それまで描かれていた、好き勝手やり放題だった
マホゴニー市の様子から、
デモで奮起する市民に素直に感情移入できない。
自業自得という感じで違和感がありました。

MARKER LIGHT-BLUE マーカライト・ブルー

MARKER LIGHT-BLUE マーカライト・ブルー

オッドエンタテイメント

新宿シアターモリエール(東京都)

2016/10/05 (水) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★

マーカライト・ブルー
アニメや漫画が原作ではない、脚本からの2.5次元ものなのだそうですがすんなりと入り込めました。彼らが集められた理由は分かりましたが、いろんな謎はそのままです。シリーズ化されそうなので次回も機会があれば見たいです。そう広くない舞台で繰り広げられる殺陣は、人数が多いと見ていて心配になりますが、なかなか迫力があって良かったです。

ネタバレBOX

転校生の登場によって変って行く学園の生徒たちの心情がよく分かりました。しかし、学園と言うからには先生たちがいて生徒を守るというのがあっても良かったのではないでしょうか。それと制服が(特にズボンの柄が)ださかったです。
最終兵器ピノキオ、その罪と罰

最終兵器ピノキオ、その罪と罰

X-QUEST

シアターサンモール(東京都)

2016/10/06 (木) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

進化した最終兵器ピノキオ
舞台の中央でスポットライトを浴びるに相応しい強者の役者たちの個性を、それぞれちゃんと生かしつつがっつりまとめあげている演出家トクナガさんはやっぱり凄いとしか言えない。
全ての登場人物が劇場の空気をさらっていくので、観る方もエネルギーを使うけれど、ステージから放たれるパワーも凄いので、上演時間中のシアターサンモールはきっとビリビリしていると思う。
とにかく熱量が凄い演劇!

四谷怪談

四谷怪談

エイチエムピー・シアターカンパニー(一般社団法人HMP)

ウイングフィールド(大阪府)

2016/09/07 (水) ~ 2016/09/20 (火)公演終了

満足度★★★★

四谷怪談・猫組観てきた!
四谷怪談、女優ばかりの猫組を拝見しました。
今までしっかり四谷怪談を拝見した事が無かったのですが、良く練られたお話ですね。
女優7名が入れ替わり立ち替わり、妖艶な四谷怪談でした。

男優ばかりの鼠組も拝見したかった!

るつぼ

るつぼ

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2016/10/07 (金) ~ 2016/10/30 (日)公演終了

満足度★★★★

さすが「るつぼ」
アーサー・ミラー作、ジョナサン・マンビィ演出。約3時間15分休憩込み。面白かった。法廷&牢獄シーンで聖職者のおじ様たち超イラつく!群れる少女たち超ムカつく!これぞ「るつぼ」の醍醐味♪黒田育世振付がいい。宮田慶子演出版と解釈が異なるラストも興味深い。
ロビーで戯曲本を購入し、新国立劇場版では初演の後に加筆されたプロクターとアビゲイルの場面があったことを確認(あまり上演されないそう)。やはり女性の描き方(捉え方)が違うのね〜。どちらかというと宮田版の方が重たい目かな。上手から差す照明が綺麗でした。

ネタバレBOX

キャサリンを美化するか否か。男性が抱く「理想的な(問題ない・害がない)女性像」ってあるよね~と思った。宮田慶子演出版では決して「美化」されていなかった。
アンダーグラウンド

アンダーグラウンド

無隣館若手自主企画vol.14 小林企画

アトリエ春風舎(東京都)

2016/10/07 (金) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

ハニートラップ
というわけではないけれど、なめて掛かったら深いところまで引きずり込まれてしまいました。

ネタバレBOX

観客参加型というので一番後ろの座席にでも座ろうかと思って行ったら、地底人のお姉さんに優しく指図され、危険防止のための眼鏡作りというかお面作りというか作業をさせられ、開演時間になったら眼鏡を付けてエレベータで地底に行って、地底人から神話を聞かされたりゲームをしたりしているうちに、地上では優しかったアオザイさんが実は身分の高い家の出で、地上人を見下していることを知り、更には私たちは労働力として拉致されたことが判明。ありゃ、こりゃ注文の多い料理店じゃないか、してやられたなと思う間もなく、地底人は人間ではなくネズミだったようで、ということは私たちもネズミだったんだと認識させられることになり、そう言えば眼鏡の端に丸い円状の物が付いていたな、それがネズミの印だったんだと思っていると、さあいつまで眼鏡を付けているのかと地底人に詰め寄られ、サクラと思しき観客が眼鏡を外すと多くの観客も徐々に外し始めたのですが、私は人間としてのプライドがそれほどあるわけでもなく、自分は人間でもネズミでもどちらでもいいやと思いネズミのお面のままでおりました。

少子高齢化で労働力だけほしい日本のようでもあり、地底人なんているわけないけど、ネズミなら土に穴を掘って暮らしている種類もあるし、人間が人間同士で差別するように、ネズミならネズミ同士で差別するんだろうなと、差別の本質についての理解も深めることができました。

奥が深く素晴らしかったです。
狂犬百景(2016)

狂犬百景(2016)

MU

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2016/10/01 (土) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★

初MU
短編ではあるが、作者の思い描く架空の「狂犬な世界」での幾つかのエピソード4編、となっている。つまり、全体として「狂犬な世界」を構成する、規模は違うが「火星年代記」的な、一つの未来形、あるいは「あり得るもう一つの世界」を提示する一まとまりの出し物だ。
「百景」の名の通り、作者によれば「狂犬」エピソードは百あるのだとか。その事を言わせるだけの、創作意欲の源泉がこの架空世界である「狂犬な世界」にはあるのだろう。

個人的には、「初」のMU式文体に不慣れのせいか?、台詞が入って来ず、前半の二編は意識が途切れがちになり、目の前の現象が何であるのか、分類すれば喜劇か悲劇か、そこで起こっているのは対立か迎合か、さえも判別しづらい(中々味わえない)状態となった。
後半二編では、はっきりした感情、激した感情を乗せやすい台詞と展開があり、俳優から発した「感情」をよすがに、芝居に入ることが出来た。

ネタバレBOX

やりとりは饒舌とは言えずギクシャク感は残った。これは文体の問題か、俳優のもう一つな演技のせいか・・・
残念ながら特筆したい役者(の演技)は私の目には入ってこなかった。台詞の端に拙さが残る印象がそこここに。もっとも「よくできた分かりやすい戯曲」に取り組めばそれなりの舞台を作るだけの声量、メリハリはあるように感じたが。。一人抜きん出た役者が居ると居ないでは、相当違うんだろうな・・そんな事を思ったりもした。(ここで言う俳優の仕事は、戯曲を一つの完結した作品に結実させるための「役」の姿を掘り当てることができ、表現が出来る、という意味。テキストと俳優の発語、表現との関係で仕事の優劣は決まる。)

舞台美術。短編4つに対応するためか抽象度が高い。一方テキストも十分に言葉を端折った文体で、具象の手がかりが欲しいがそれが希薄で酸欠になる。・・そうなると言葉が頼みであるが・・。(台詞が入ってこなかった原因にはそのあたりも・・?)
装置は茶色く塗ったブラインドを縦と横に組み合わせてパッチワーク風に舞台上に大きな壁面を作っており、緩い円弧で演技エリアを囲む、で中央は出入りのため大きく開いている。あとは袖(手前、奥)。
この壁の茶系(オレンジ)の色に、照明も暖色でほぼ通していたと思う。光の色彩の変化でもっとメリハリを与えても良かったのではないか・・・

さて「狂犬」は素材としてユニークである。狂犬病に罹った犬と、その犬に噛まれて狂犬病となった人間(舞台ではゾンビのイメージ・・「バイオハザード」的な・・をまとわせていた)が街に氾濫する光景、すなわちパンデミックの状況設定は、極限状況で人が優先すべき価値、について考えさせる。
さて第二弾はあるのか・・・?
「貧乏長屋の大騒動~落語「応挙の幽霊」より~」/ショー「OH!EDO~花鳥風月」

「貧乏長屋の大騒動~落語「応挙の幽霊」より~」/ショー「OH!EDO~花鳥風月」

S-NTK

きゅりあん(品川区立総合区民会館)(東京都)

2016/10/07 (金) ~ 2016/10/08 (土)公演終了

満足度★★★★

休憩時間25分
 1部は喜劇、2部は和物レビューの2部構成。

ネタバレBOX

喜劇の中に都都逸や新内流しを入れるなど、江戸の芸事が取り入れられて粋な作りになっており、落語的な要素も入って楽しめる。応挙の書いた掛け軸に描かれた幽霊役を男が演じ、目利き役を女が演じるという趣向だが、日本舞踊の手の使い方のような優雅な所作がグー。着物の選び方などにも日本的な美学を感じる。
 レビューは、矢張り扇や団扇の用い方で和物の伝統芸を見せると共に、矢張り衣装にも随分工夫を凝らして、ここでも日本美学の一端を見るような気がしたが、グレーを余り用いていなかったのは舞台映えがし難いのだろうか? 江戸の装いの最たるものはグレーの多様性にあったと聞くが。
正安寺悠造×PATCH-WORKS『はじめての夜』

正安寺悠造×PATCH-WORKS『はじめての夜』

PATCH-WORKS

ひつじ座(東京都)

2016/10/05 (水) ~ 2016/10/09 (日)公演終了

満足度★★★★

おもろい
父は警部補、「バカモノ」が口癖の雷オヤジ

ネタバレBOX

という設定だが、娘二人は恋する乙女たちであり、長女は才能の無いミュージシャンと同棲しており、ミュージシャンは、浮気がち、おまけに姉妹丼までかましている。妹は姉の彼にバージンを捧げたのである。
 ところで、その妹にも初のステディーができた。父母が旅行で家を空けるのを幸い、妹は、彼氏を自宅に招くが。同棲中の姉がミュージシャンの浮気に気付き喧嘩して帰宅。父母も父の撮影機材を忘れたと言って戻ってくる始末。姉は彼の浮気に報復する為、出張マッサージ師を呼んだが、それと知らず雷オヤジは、妻が自分とのセックスレスに不満を感じて浮気相手として出張マッサージ師を呼ぶ人が多いとの噂のようなことをしているのだと勘違い、自分のインポテンツも他人と妻が交わっている所をみれば治るかも知れぬと考え、更に行為をビデオカメラで撮影しようとする。だが、実際に来た出張マッサージ師ではなく妹の彼氏をマッサージ師だと思い込んで秘密協定を結んだりしたものだから、話がすっかりこんがらがってしまった。妻は、娘たちの恋にもかなり理解があって彼女らを庇おうとするものだから、多くの嘘、隠し事が重なり余計喜劇的になってしまったのである。
 芝居自体はコミカルで笑える。演出、演技も悪くない。然し、生演奏はもう少し本腰を入れて練習した方が良かろう。

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