
きんとと
クロジ
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2016/08/24 (水) ~ 2016/08/28 (日)公演終了
満足度★★★
クロジはお初の劇団。全体的に豪華で見応えのある舞台でした。天井の高さを生かした美術がきらびやかで美しく、全体を見渡せる後方席の観劇の方が良かったかも。ヒラヒラとした帯が金魚の尾びれのようで印象的でした。そして普段声優をされている方の発声と滑舌はさすが! 誰が遊郭に火を放ったのか?登場人物全員に動機があるミステリーのようで、最後まで目が離せませんでした。たくさんの人が死んでいくなか、せめて最後のシーンで萩泉と睦のその後が語られ救われた感じがしました。個人的には棗と嶋の件をもう少し膨らませてくれると嬉しかったのですが、ストーリーの本筋から言えば仕方ないでしょう。嶋のフェミニストぶりを自分だけに向けられた愛情だと思い詰めてしまった棗は、開き直れなかった純粋さも含めて哀れだし、共感もできました。
蛇足。劇団名とタイトルのイントネーションがわたしが思っていたのと違っていて衝撃!
「クロジ」は黒字と同じ、「きんとと」は金箔と同じ。
両方ともアタマにアクセントだと思ってました。

隣のきのこちゃん3~マルナゲドン~
トキメディアワークス
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2016/12/28 (水) ~ 2017/01/05 (木)公演終了

コーラないんですけど
渡辺源四郎商店
こまばアゴラ劇場(東京都)
2016/12/30 (金) ~ 2017/01/02 (月)公演終了

ローザ
時間堂
十色庵(東京都)
2016/12/21 (水) ~ 2016/12/30 (金)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2016/12/23 (金)
抽象劇なので、内容が判りにくいとも言えるが、各々の役者のパフォーマンスレベルは高いと思った。最終公演とのことだが、役者は最後まで普通に演じており(表面的にはそう見えた)、感傷的になってブレることはなかった、と思った。

楽屋―流れ去るものはやがてなつかしき―
オトナの事情≒コドモの二乗
インディペンデントシアターOji(東京都)
2016/12/23 (金) ~ 2016/12/27 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2016/12/24 (土)
(をとこの所為)通常女優が演じる演目を男優が演じる事で、より際立って女性的な部分がクローズアップされるつくりに。実績のある良いテキストに上手い俳優が集まるとやっぱり観応えがある。
(をんなの所為)をとこバージョンとは違い、あっさりと言うか、これが普通。上演時間は10分差だが体感で30分は違う。とはいえ、演者のレベルは男優陣に勝るとも劣らない。ぼっこさん(木下祐子)の技術の高さが素晴らしく、岡田あがさのオンリーワン感が凄まじい。

霓裳羽衣
あやめ十八番
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2016/12/17 (土) ~ 2016/12/21 (水)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2016/12/18 (日)
完成度の高いエンターテイメント。男性だけで全員女性役を演じる贋作女形の発想含め堀越涼の巧さを堪能。随所に鋭い台詞も織り込んであって観応え充分。中でも自分の目で見なければ信じないという主張に対して「人間が信じているものは大体眼に見えないのもだよ」は鋭過ぎる。

テンテン
劇団 贅沢貧乏
アトリエ春風舎(東京都)
2016/12/09 (金) ~ 2016/12/19 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2016/12/17 (土)
全体的にテンポが緩いのとテーマが合わなくてツラかったがラストが良かったので相殺。家とかアパートとか空間と時間の制限がなくなって、ある意味なんでも表現出来る(場転出来る)のが功罪相半ばの印象。ブラッシュアップしたものを今はなき青山円形劇場で観たい衝動はある

組曲『遭遇』
空想組曲
サンモールスタジオ(東京都)
2016/12/07 (水) ~ 2016/12/14 (水)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2016/12/11 (日)
面白くなかった訳ではないが、やや冗長で期待した程の伏線回収もなく、アレだけの俳優陣を考えると物足りない。数ある短篇の中では『翼をよこせ』の岡田あがさの一人芝居が秀逸。美人が不美人を演じる際に必須の崩しが抜群に効いていて納得感高い。

ミカエル
MCR
駅前劇場(東京都)
2016/12/09 (金) ~ 2016/12/13 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2016/12/10 (土)
最初は雑多な笑いから入って行くのに、ラストは真っ直ぐに人の迷いとか想いを鋭く描いてくる筆致は流石。前作『無情』は、激しく感情を揺さぶられが、今作はじんわりと沁み込んでくる感覚。外村道子が艶っぽくて印象的。キャスティングが上手いな。今作にぴったりハマってた。

15 Minutes Made Volume15
Mrs.fictions
インディペンデントシアターOji(東京都)
2016/11/26 (土) ~ 2016/12/04 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2016/12/03 (土)
今回も魅力的な6団体が揃って非常に観応えがあった。初見のmizhenが印象的。奇抜な演出とかはないのだが何かしら心に引っかかるものがある。アフタートークでの主宰の藤原佳奈の語り口も良かった。次の公演に行ってみたい

僕たちは他人の祈りについてどれだけ誠実でいられるか(仮)
Ammo
Space早稲田(東京都)
2016/11/23 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2016/11/27 (日)
結構ハードな内容かと身構えていたが、ムスリムを扱っているものの、非常に丁寧に描かれた家族の物語。前園あかりと山崎丸光の遣り取りが、心の距離が詰まるにつれて逆に哀しくなっていくところが特に良かった。

新宿コントレックスVol.15
アガリスクエンターテイメント
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2016/11/22 (火) ~ 2016/11/23 (水)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2016/11/22 (火)
今回の4団体では中野劇団が一番面白かったかな。アガリスクは、短編なのにメンバー全員出そうとするからボヤけた味わいになってたのが残念。「全部のせ」が一番旨い訳ではないなと…

夕闇、山を越える
JACROW
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2016/11/20 (日) ~ 2016/11/26 (土)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2016/11/20 (日)
初めて彼らが実在の著名人を扱っている作品を観た。独特の緊張感はそのままに、歴史的事実を上手く扱っていて流石の筆致。無理矢理にでも都合を合わせて観た甲斐があった。兎に角狩野和馬が素晴らしかった。のちの大角連合や角福戦争が透けて見える人間関係も秀逸。

量子的な彼女
NICE STALKER
インディペンデントシアターOji(東京都)
2016/11/19 (土) ~ 2016/11/23 (水)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2016/11/20 (日)
90分の割には場転がもっさりしてて、繋がりが分かりにくく、展開に振り落とされてしまい観づらい。俳優自体はそんなに悪く感じなかったからバランスが悪いのかも。帯金ゆかり、フジタマコト、石澤希代子は、良かったんだけどなー。一寸勿体無い印象。

天使も嘘をつく
燐光群
座・高円寺1(東京都)
2016/11/18 (金) ~ 2016/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2016/11/19 (土)
これぞ社会派演劇という作品。社会問題を多層的に織り込みながら展開を作っていく巧さが凄い。偶にはこういう硬派な作品も観ておかないといけないな、と思わされた。140分もあるのに全然中弛みしないのも流石。入れ方が上手いと暗転が全く気にならない

『愚図』
KAKUTA
あうるすぽっと(東京都)
2016/11/10 (木) ~ 2016/11/20 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2016/11/13 (日)
噂には聞いていたが初見。構成力高く、評判通り楽しめたんだけど、個人的にはあまり刺さらず…ちょっと大人過ぎるかな。心がざわつくものの、価値観が変わってしまうほどの衝撃や震えがくるほどの激しい共感がある訳でなく…物語を眺めてしまった。それでも充分に楽しめはしたけど

PLAZA SUITE
劇団うてな
STAGE+PLUS(大阪府)
2016/12/17 (土) ~ 2016/12/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
初めてのニール・サイモン戯曲と思っていたら観た事がある物語、いつも遊びが多い うてな ですが、今回 きっちりと作りこまれた演技 上手演技 劇団うてな のまた違う側面を観た。 面白かった。 あーー 缶バッチ買うのを忘れたー!!

皆殺しねこパンチ
ハダカハレンチ
中野スタジオあくとれ(東京都)
2016/11/10 (木) ~ 2016/11/13 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2016/11/12 (土)
旗揚げ公演ながら完成度高い。台詞回しのテンポとかは好み。軽妙な会話劇ながら、確りと心に響く部分もあって楽しめた。もう少し間合いが研ぎ澄まされるともっと客席の反応が上がりそう。川上憲心の使い方が良くて印象的。シミズアスナは相変わらず個性的な可愛さ。

治天ノ君【次回公演は来年5月!】
劇団チョコレートケーキ
シアタートラム(東京都)
2016/10/27 (木) ~ 2016/11/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2016/11/06 (日)
三年前の初演からの待望の再演。初演の際の衝撃そのままに終盤は泣きっぱなしになる。宿命を受け入れ、それを全うしようと直向きに努力する神ならざる男の姿とそれを支えた周囲の人々の物語。何度観ても素晴らしい逸作。
大千穐楽。ラストは納得のトリプルコール。観れてよかった。こういった作品に出会えて再演を目の当たりにして、観劇の楽しみを再確認出来た。

平日の天使、その他の短編
キコ qui-co.
Ito・M・Studio(東京都)
2016/09/20 (火) ~ 2016/09/25 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2016/09/25 (日)
Bステージ。3本で180分はもはや短編ではない。表題作より2本目の『サンダルウッド』が良かった。3人芝居でバランスよく尺に収まっている中で終盤の展開に泣かされた。百花亜希にああいう役柄振ったら完璧だよ。アレ観たら泣くに決まってるわ。
『赤猫の舌』目の前で起こっておる事に追いつけはするのだが処理に追われてシンクロしない印象。『平日の天使』設定が巧妙で単体で観ればより刺さったかもなのだが、いかんせん直前の『サンダルウッド』が良過ぎたのと3連投の疲れで霞んだ。