最新の観てきた!クチコミ一覧

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アジア週間

アジア週間

上野ストアハウス

上野ストアハウス(東京都)

2017/02/24 (金) ~ 2017/03/05 (日)公演終了

満足度★★★★

台詞の無いフィジカルシアター。
今作は、前々作に観た「箱」よりも、「人間」がより浮だつイメージ。

鼓動の様な、脈の様な、打ち鳴らす音は、次第に変化し、
更に鳥の様な、ため息の様な、場末の酒場のケンカの様な、神に祈りを捧げる様な、不思議な「音」が聞こえ始めた。

観る人の解釈の枝分かれが多様な物がこういった表現だと思う
その多様性が、面白いし、色んな風景をそこに観る事が出来る。
「言葉」ととるか「SEX」ととるか、「愛情」ととるか「競争」ととるか。人の受け取るイメージが、ぐにゃりと、色んな形になるのが『PARADE』かと。
曖昧で良い。


きっと、受け取る人によって色んな解釈が出来そう。
凡人である自分にとって「倒れる」という行動は「マイナス」なイメージを受け、観ながら、痛感を共有するとともに、何故この人たちは、立ち上がるのだろうか?
と疑問が・・・。

まだ、数回公演を観ただけだが、「マイナス」からの「プラス」への熱量を感じるのは、何故だろう。
特に今作は「人間がコミニケーションを取るってそもそも、何だろう?」って観ながら思った。
人間関係が希薄になった時代にどんな繋がり方をするんだろう。

舞台上、行進する。
前へ
前へ

二人一組。
三人一組。
コミニティの広がりか、後半は人が増える。

段々、手を絡ませる。
肩を組む。
抱きかかえる。
押し出させる。

スピード感がある場面だが、足の動き、手の表現、どのような状況になってる人々なのか?
かなり、面白い。

そして、メタモルフォーゼするような、今までの着衣を点在するように脱ぎ捨てる、チガウ着衣を纏う、拾い集める、、、、。
そこからの場面は
解釈が大きく分れる気がした。

もう一度観に行こう。
観終って、正解など出せないが一番好きだなと思った。


ドラゴンカルト

ドラゴンカルト

劇団ショウダウン

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2017/03/23 (木) ~ 2017/03/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/03/24 (金)

めちゃめちゃ面白かったです♪ファンタジーのイメージが強いショウダウンがどんなミステリーを見せてくれるのか楽しみにしてたけど期待以上の面白さでした★【黒幕は誰か?】【今隣にいる仲間は本当に仲間なのか?《あっち側の人間じゃないのか?》】って展開は『20世紀少年』を読んだ時の緊張感を思い出しました★そして『踊る大捜査線』みたく刑事ドラマ的要素も含んでるんで、映画観てるような壮大なスケールを感じました☆★ショウダウンの新たな一面が観れた気がして大満足な一日になりました♪

BANRYU<蟠龍>

BANRYU<蟠龍>

世仁下乃一座フェアアート/岡安伸治ユニット

d-倉庫(東京都)

2017/03/22 (水) ~ 2017/03/26 (日)公演終了

満足度★★★

これはもう演劇というよりパフォーマンス。役者さんの身体能力・鍛錬に拍手!ですが、私の好みとはミスマッチでした。〈蟠龍〉の物語なのに六ヶ所村へのメッセージに期待をしてしまって(もちろん批評精神はありました)…。昔の世仁下乃一座を観ていた者の発想です。

時をかける稽古場2.0

時をかける稽古場2.0

アガリスクエンターテイメント

駅前劇場(東京都)

2017/03/22 (水) ~ 2017/03/28 (火)公演終了

満足度★★★★

中盤まではとても面白くて、ゲラゲラ笑っていたんだけど、この演出はやっぱりクドい。
それまでは、傑作の予感がしていただけにとても残念。

ネタバレBOX

仕事帰りに立ち寄り観劇する向きには、やはり平日ソワレで130分の上演時間は苦痛。
この内容なら、100分に纏められる筈。結末が期待していたものよりも尻すぼみ(パンチが弱い)になっていったのは残念。
(・・休日に観劇していたら3割増しの評価になっていたかも!?)

青春の延長戦

青春の延長戦

冗談だからね。

インディペンデントシアターOji(東京都)

2017/03/22 (水) ~ 2017/03/26 (日)公演終了

満足度

パワフルな舞台で若さがあふれていました。でもストーリーは私には理解不能。

ハテノウタ

ハテノウタ

MONO

J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)

2017/03/11 (土) ~ 2017/03/12 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/03/11 (土) 18:00

座席1階1列16番

価格3,500円

いつもと同じく、楽しく切なく観させて貰いました。

いつもよりは切ない方が薄いかなとも思いましたが、社会がこんな感じなので、これぐらいがちょうど良いかな。。

女性陣に魅力的な役者さんが多く、舞台装置は素敵でした。

……っていう、なんという軽い感想だ。。。

しなやか見渡す穴は森は雨

しなやか見渡す穴は森は雨

北九州芸術劇場

J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)

2017/02/26 (日) ~ 2017/03/05 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/03/04 (土)

価格3,000円

“ラブ”にまつわる、嘆きの喜劇
と言いながらも、観ながらシリアスなものがお腹の中に留まっていく感じで、単純に面白かったと言えない不思議な肌触りの舞台だったかな。。(アバウトだけど。。)

当て書き?で、それぞれの役者さんの持ち味を上手く生かした、役者さんもそれに応え、見応えのある舞台でした。。

いまだに感想を整理できてないけど。。

R・プロジェクトの学園天国!

R・プロジェクトの学園天国!

喜劇団R・プロジェクト

遊空間がざびぃ(東京都)

2017/03/23 (木) ~ 2017/03/26 (日)公演終了

満足度★★

 演劇は、この世で最も手間暇の掛かる伝達手段だ。

ネタバレBOX

であるならそれを観た人々の心に何かを残したいではないか。それを目指さないなど勿体ない話だ。実際、一つの作品を上演する為には、多くの時間と費用そして労苦を費やす。そうして作り出される作品は、血が通って活き活きしているのみならず、人々の日々の生活に再考を迫ったり、潤いを与えたり、生きる力を与えることもあるだろう。そのようにして人々が夢を己の内側から構築する励みにする、或いは夢見る力を湧き出させる。人間の持つ業に対して対抗し得るような心と魂の耕作をする、腹の底から笑わせることによる異次元からの視座を提供するなど、演劇にしかできない訴え方をしてゆきたいものである。それでなければ余りにも勿体ないではないか? 
 今作、高校2年生のあるクラスでの授業風景を描いたものであるが、シナリオ自体に甘さがあって、全体にベタな表現になっている。上に挙げたようなことが実現できていなければ、自分は余り高い評価を与えることができない。
一応、ブルセラのことが、中心テーマになっているのだが、根本的には、倫理観の崩壊がテーマである。日本ではある時期から、このことが社会全体に亘って蔓延しだし現在に及んでいる。森友問題を挙げるまでもない。政治屋から一般の大人子供に至る迄、総ての日本人が大きく道を踏み外してしまったのである。
そこでは金さえ出せば何でもある。無いのは人間として如何に生きるか? という根本的問い掛けだけである。ユマニテが欠如しているのだ。人間性という日本語より、鋭い人間観察を含む人間らしさという概念の欠如或いは理想の欠如である。こういったことを根底に据え、倫理崩壊状況を上澄みとして描いてメタ構造化してゆくなり、論理展開をラディカルにして、ディスクールだけでドラマツルギーを紡ぐなり、或いは完全にはっちゃけ、シュールな演出を施して壊れて来た倫理過程を再現して見せるなりすれば、それなりの面白さを出せただろうが、そのような工夫も感じなかった。残念である
怒りの旅団-アングリー・ブリゲード-

怒りの旅団-アングリー・ブリゲード-

ワンツーワークス

赤坂RED/THEATER(東京都)

2017/03/16 (木) ~ 2017/03/26 (日)公演終了

前半と後半で違う役を演じる際に、どんな役なのかを説明するのではなく、登場人物として存在、反応するのがとてもいいと思います。小劇場で舞台美術の大きな変化を見せてくれて贅沢でした。
上演時間は約2時間40分、休憩なし。てっきり休憩があるものと思っていましたが、ぶっ続けですした。

怒りの旅団-アングリー・ブリゲード-

怒りの旅団-アングリー・ブリゲード-

ワンツーワークス

赤坂RED/THEATER(東京都)

2017/03/16 (木) ~ 2017/03/26 (日)公演終了

満足度★★★★

魅力のある若手俳優たちが、骨太な戯曲に挑んだ意欲作。
2役も、その意味付けがはっきりしていて、こちらに訴えかける。
が、やはり長い。
それぞれの人物が見事に書き込まれて、そこに作品の力を感じたが、それでももうちょっと短くできる箇所があったと思う。

灰色オセロ

灰色オセロ

八焔座-Yaenza-

ひつじ座(東京都)

2017/03/15 (水) ~ 2017/03/26 (日)公演終了

満足度★★★★

価格3,500円

出演者のキャラクターとbehindstoryと相関図をしっかり設定し 劇場に投入したら こうなりましたという作り方なのかなと感じました
なので散漫と感じる方もいるかもしれませんが それぞれのキャラクターに思いを馳せると 深く味わえる作品だと思います

萩咲く頃に

萩咲く頃に

トム・プロジェクト

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2017/03/21 (火) ~ 2017/03/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

親子、兄妹の機微が見事に描写され、これ以上ないと思えたほどの家族ドラマ。
原発問題もテーマとして描かれていますが、圧倒的に心に迫ってくるのは、震災の先にも息づく濃厚な家族の人間模様。
音無さん、大和田さんをはじめとする全ての役者さんの演技に魂が込められており、否が応でも舞台に釘付けになります。
終盤、家族全員が揃った場面からは誰の表情も見逃したくないが為、眼が非常に忙しく嬉しい苦労をしました。
いつまでも拍手を送り続けたいと思った素晴らしい公演でした。

GOLD RUSH 2017

GOLD RUSH 2017

GOLD RUSH 2017 実行員会

はまぎんホールヴィアマーレ(神奈川県)

2017/03/17 (金) ~ 2017/03/19 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/03/19 (日)

主演の田中康寛くん目当てで複数回観劇しました。
鑑定団でおなじみの北原さんと親友の矢野さんの青春時代の実話。
当時の衣装はレトロでカラフルで素敵。
生バンドの演奏に合わせて、歌って踊るのを手拍子しながらの観劇は楽しかったです。
出演者が多いので、ゴチャゴチャするのかと思いきや…オモチャ役だったり、モブだったりを演じ分けてメインの邪魔にはならなくて良かったです。
北原さんのアフタートークで現在の矢野さんの状況等を聞いてから観た回は、作品の重みを感じられましたが…作品中だとさっと流れるので伝わりにくかったのは残念。

ネタバレBOX

【残念だった点】
・アンケートが無かったので、感想等を伝える事が出来なかった。
・出演者が多いけど、パンフにはメインのみ記載なので…顔と名前と役柄の一覧が提示されていない。気になる出演者が居ても誰だか分からず、次に繋げられない。
・公式Twitterが活用されていなかった。検索した時に関係者のFBでお知らせの一部がヒットしましたが…FBをやっていないので内容が見れなくて分からず。
青春の延長戦

青春の延長戦

冗談だからね。

インディペンデントシアターOji(東京都)

2017/03/22 (水) ~ 2017/03/26 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2017/03/23 (木) 15:00

3つの「世代」のお話。同時進行なのでちょいと混乱もするが、ちょっとすると気にならなくなる。

なかなか、設定とかセリフに気の利いたところがあるので、面白く観られる。

なんとなくメッセージがわかるのだけど、大きなところで(台本読んでも)ちょっとまだ???なところもある。そんなん考えちゃいけないのかあ、とも思いつつ。

時間はちょうどいいかも。

ネタバレBOX

しかし、ドニーチョとは懐かしいもの出してくるなあ、と感心。
umami

umami

サスペンデッズ

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2017/03/18 (土) ~ 2017/03/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/03/22 (水) 14:00

前回に引き続き、劇団員3人だけの公演。

とても、早船さんらしい作品で、毒もなく、心から楽しめる舞台でした。

随所に、人情を感じられて、清涼感のある作品でした。

女性がいないのは、ちょっと寂しい気もしますが、3人のチームワークが抜群で、この劇団の十年来のフアンとして、とても清々しい居心地の良い、観劇タイムとなりました。

ネタバレBOX

うまみ成分を発見した、池田菊苗の評伝劇を、劇中に、うまく織り込んで、舞台の見せ方が、最高でした。

早替りで、衣装や鬘の付け替えも、観客の目の前で、行う手法は、ある意味、コントの装いも呈していて、物語の進行に、良い味付けをしていました。
これは、ある意味、早船さんの作り出した、演劇のうまみなのかもしれません。
怒りの旅団-アングリー・ブリゲード-

怒りの旅団-アングリー・ブリゲード-

ワンツーワークス

赤坂RED/THEATER(東京都)

2017/03/16 (木) ~ 2017/03/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/03/18 (土)

面白かったです。役者たちのレベルがとても高く、舞台美術も素晴らしいものでした。
上演時間は確かに長いですが、無駄に長いわけではなく、確かに必要な2時間40分でした。
長くても、これ程までに中弛みも無く、全くテンションが落ちない作品を他に知りません。
休憩さえあれば、3時間でも良かったぐらいです。

岡田あがささんは柿喰う客の公演で何度も見たことがありましたが、今回は特に良かったです。
終盤の長台詞の場面では、自然と涙が流れました。
心に残る台詞が多く、戯曲の販売が無いのがとても残念です。

ネタバレBOX

チラシの台詞が交わされる場面では鳥肌が立ちました。
ドラマアカデミーArt-Loving第一期生 俳優クラス・社会人クラス修了公演

ドラマアカデミーArt-Loving第一期生 俳優クラス・社会人クラス修了公演

Art-Loving

スペース29(東京都)

2017/03/23 (木) ~ 2017/03/26 (日)公演終了

鑑賞日2017/03/23 (木) 19:30

俳優クラスを観劇。短編11本のオムニバスで、俳優自らが作劇したとのこと。
通常の演出家による芝居とは違い、感覚や感性を重視している。
そのためか、観客目線で見た時の足りない部分、舞台全体としての視点が不足しがちであった。これは、この公演の趣旨からしたら致し方ないことなのであろう。

ネタバレBOX

短編なので、できれば開始して直ぐに
・その状況
・登場人物の関係性
がわかるようにすると良いと思う。
「幸福の黄色い放課後」/「幸福の黄色い10日後」

「幸福の黄色い放課後」/「幸福の黄色い10日後」

キ上の空論

サンモールスタジオ(東京都)

2017/03/23 (木) ~ 2017/04/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

6劇団の短編を集めた『15 Minutes Made』で気になっていたが、本公演は初観劇。最初に「幸福の黄色い10日後」。短編での好印象は間違ってなかったと確認できた。時間を遡ることで、謎解きのようになっている構成は面白い。

「幸福の黄色い放課後」も見てきた。飽きさせない構成、役者を魅力的に見せる演出に才能を感じた。

時をかける稽古場2.0

時をかける稽古場2.0

アガリスクエンターテイメント

駅前劇場(東京都)

2017/03/22 (水) ~ 2017/03/28 (火)公演終了

満足度★★★

 本番2週間前に台本が出来上がっていない、いや、1ページも満足に書けていないという修羅場で、小劇場劇団の劇団員たちが、公演初日を迎えるために奮闘します。稽古場の部屋で偶然見つけた“タイムマシン”で、本番前日に飛ぶというタイムトラベルもののコメディーです。

 時間旅行、並行世界などのSF題材を生かした現代の娯楽作で、人間ドラマも織り込んでいることに好感を持ちました。作・演出の冨坂友さんの経歴を拝見したところ、黄金のコメディフェスティバル2014、2015において最優秀脚本賞を受賞されています。初演を経た再演で、戯曲はかなりブラッシュアップされていたのではないでしょうか。

 俳優のボケ・ツッコミの呼吸があざとく感じられたり、物語の仕組みを説明するためのやりとりが多かったこともあって、私は笑えなかったですが、初日のほぼ満席の客席からは笑いがよく起こっていました。

ネタバレBOX

 額縁舞台の全面を覆うスクリーンに文字映像が映写されます。転換を見えなくしたり、場面の日時を明示したりする、大切な役割があります。開幕してすぐに流れたキャスト、スタッフ紹介のオープニング映像は、初演と同じデザインだったようです(動画で確認しました)。キャスト紹介の文字映像をスクリーンに映写するだけの演出は、久しぶりに拝見し、懐かしい気もしました。オープニング映像については、その前と後で場面の変化がほとんどなかったので、なくても良かったのではないかと思いました。

 登場人物は本番2週間前(3月)と本番前日(4月)を行ったり来たりします。3月のAさんが4月に行くと、代わりに4月のAさんが3月に飛ばされるという設定です。中盤ぐらいまで舞台は3月のまま。3月の人々全員が4月に移動してからは、舞台が4月になります。それだけで終わらず、5年後の人々が4月に戻ってくるのが面白かったですね。そして“タイムマシン(選んだ時代に飛ぶ)”だと思っていた黒いガムテープが、実は“もしもボックス(望んだ場所に飛ぶ)”だったと判明するくだりも、よく練られた仕掛けだと思いました。事前にホワイトボードに“ドラえもん”の絵を描き、“タイムマシン”と“もしもボックス”の話題を前振りしていたことも理解の助けになりました。舞台右奥のドアがピンク色なので“どこでもドア”に見えるのも遊び心があって良かったです。

 3月の世界では客演のハマカワ(ハマカワフミエ)がインフルエンザを発症したために公演中止になって、5年後には劇団は解散してしまっていました。4月に移動していた3月の人々は、色んなすったもんだと議論の末に、全員で3月に戻ろうと話し合います。でもハマカワだけは「自分がこのまま4月にいれば、インフルエンザ発症の時期がズレて、公演は中止せずに済む」と主張し、1人だけ4月に残ると言い出します。それに対して3月の人々は「全員一緒に居ること、このメンバーで稽古して本番を迎えることが重要なのだ」とハマカワを説得しようとします。ハマカワフミエさんの演技に説得力があり、彼女が本気で4月に残りたいと思っていること、つまり、公演を中止にしたくないという強い気持ちが伝わってきました。議論に真実味と迫力がある、いい場面でした。

 3月と4月は異なる世界であって、同じ時系の数直線上にあるわけではない。だから、3月の仲間と4月の仲間は違う集団である。それがしっかりイメージできるようになった時、舞台上で同じ名前の複数役を演じる俳優が、その人数分の違う人物に見えてきました。演劇は集団創作で、過程(稽古)の時間の充実度や人間関係がそのまま本番に反映されます。それをよく知っている演劇人だからこそ、描けたドラマだったのだろうと思います。残念ながら、手前みそでお涙頂戴の雰囲気もわずかながら感じられ、引き込まれるほどにはなりませんでした。

 中盤かその前あたりで、複数の出演者が、床に貼った黒いビニールテープを剝がしていたのが気にかかりました。必要に迫られてもいないし、“タイムマシン”である黒いビニールテープは「1個しかないから貴重だ」という話題も出ていたのに、勝手に無言で剥がしてゴミにして(なきものにして)いたんです。おそらくですが、3月から4月へと場面転換した際に、4月の床に貼られていないはずの黒いビニールテープが残っていたら、矛盾するからではないかと。些細なことなのでスルーできればよかったんですが、疑問とともに強い印象が残ってしまいました。込み入った設定を完璧に成立させるのは難しいものだなと思いました。

※作・演出の冨坂友さんがクチコミに対するコメント覧でご説明くださいきました。

・「一度貼ったビニテはタイムマシンとして無効」というルールが明示されている
・使用済みで“ただのビニテ”と化しているものを剥がしてゴミにするのは自然な行動
・稽古の邪魔になるので剥がさない方が不自然

なぜ私はあの行動を不思議だと思ったのか、記憶をたどってみました。私には、彼女たちが稽古をするために黒ビニテを剥がしている風に見えなかったのかもしれません。“稽古をしたい”よりも、“ビニテを剥がしたい”という方の動機を受け取ったのだろうと思います。

私が脚本の細部まで理解できておらず、失礼いたしました。加筆することで訂正させていただきます。ご親切に感謝いたします。ありがとうございました。
(2017/03/27 高野しのぶ)
時をかける稽古場2.0

時をかける稽古場2.0

アガリスクエンターテイメント

KAIKA(京都府)

2017/04/04 (火) ~ 2017/04/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

大笑い。初演とコメフェスを観て話を知ったうえで、なお面白い。

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