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昭和元禄落語心中

昭和元禄落語心中

研音/梅田芸術劇場

福岡市民ホール(福岡県)

2025/04/14 (月) ~ 2025/04/23 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/04/14 (月) 17:30

座席A席1階5列31番

価格16,500円

 新設の福岡市民ホール、こちらは大ホールでの初のミュージカル上演。中ホールの杮落としはガラパだったけれど、大ホールの客を埋められるだけの劇団は福岡にはない。結局は東京・大阪から招聘した作品でプログラムを埋めるしかないわけで、一抹の寂しさを覚える。
 MISIA、小椋佳のコンサートに続く杮落とし上演だが、演劇としてはこれが初。記念上演にふさわしい大作に仕上がっていたことをまずは喜びたい。

 戦後から高度成長期にかけての落語界を舞台とした『昭和元禄落語心中』、アニメ化、ドラマ化の次に何が来るかと思っていたら、まさかの舞台化……それも「ミュージカル化」という展開には、度肝を抜かれた原作ファンも少なくないだろう。
 実際に製作発表時のネットでのコメントを眺めてみると、原作ガチ勢からの驚きの声……というよりもはっきりと拒絶、非難の声の方が多かった。彼らにしてみれば、果たして『落語心中』の世界観を忠実に表現できるのかどうか、不安に駆られたのも当然のことだったろう。現実の落語界でも「名人」と呼ばれる現役噺家は少ないのに、誰が八雲を、助六を演じられるというのか?

 ところがそれこそ意外なことに、舞台で輝いていたのはまさしく八雲であり助六であり、みよ吉であり小夏だった。寄席が大衆の娯楽場の一番の座から転落していたあの昭和時代が、しっかりと再現されていたのだ。
 これは悪くない。いや、素直に日本発のオリジナル・ミュージカルとして後世に残るべき傑作になっていると評価して構わないと思う。企画・主演の山崎育三郎の執念が実った形だ。

ネタバレBOX

 もちろん、不満が全くないとは言わないし言えない面もある。一番残念だったのは、原作全5巻の内容を、わずか3時間の枠の中に収めるために、多くのエピソードがカットされてしまったことだ。そのために劇中では30年ほどの時間経過の物語が綴られるのだが、それがいささか駆け足な展開で、原作未読勢にはやや置いてきぼりを食らうような気持ちにさせられたのではないかと推察する。でも原作勢だって、助六と八雲の葛藤、もう少しじっくりと描けなかったものかと残念に感じていたのだ。
 特に、本来の主人公である与太郎と小夏は殆ど脇役に追いやられ、彼らが落語復興に奔走する後半はほぼ全面カットされてしまった。二人が夫婦になる前、与太郎が助六を襲名する前で物語は終わってしまう。与太郎はまだまだチンピラだなあって感じだし、小夏もイイ女になる一歩手前で話が中断してしまった。なんだこりゃ、と思ったお客さんにはぜひ原作を読んでほしい。『落語心中』の物語はこれからが真骨頂なのだ。

 要するに舞台版は、原作の第2部での八雲と助六との葛藤の物語に焦点を当てて、他のエピソードはすっかり削ぎ落としてしまっているのだ。そうやって物語を簡略化しておきながら、物語に直接関わることのないミュージカル・シーンをこれでもかってほどに挿入してくるのだから、原作ファンにしてみれば、物足りないなんてものじゃない、画竜点睛を欠く出来と扱き下ろしたくなる気持ちも痛いほどに理解できる。

 アニメ版と比較しても、八雲(石田彰)と助六(山寺宏一)の落語を一席丸ごと聞かせてくれたのに比べると、噺のサワリを語るだけだった舞台版は、今ひとつ「落語と心中したい」という情熱には欠けているように感じられる。
 原作者の雲田はるこさんは、「この舞台をきっかけに、生の落語を聞いてみたいという人が増えてくれれば」と仰っているが、果たしてそういう人が現れるものだろうか。福岡も落語会の盛んな土地柄だが、集まってくるのはやはり昔からのファンで、新規の若い人は少ない。誘ってもだーれも来ないんだもんね。落語の魅力を訴えるほどには今回の舞台、観客の心を掴んだとは言えないのではないか。

 それでは観る価値もないんじゃないか、と言われそうだが、そうではない。ミュージカルというのは、基本、「再演」を重ねることによって、観客ともども「成長」していくものだ。『屋根の上のバイオリン弾き』だって『レ・ミゼラブル』だって、ドラマやキャラクターの描写は原作に比べると至極あっさりとしている。原作ファンはこのキャラクターはもっと深みがあるんだがなあ、出番も全然少ないし、どうしてこんなダイジェストにしちゃったんだろう? と首を傾げたことがあると思う。
 しかしこれが不思議なことに、再演、再々演を繰り返すにつれて、キャラクターの心情がより一層伝わるようになってくる。彼らが何に苦悩し、何に希望を見出し、日々を暮らしているかが如実に伝わってくるのだ。我々観客が、舞台を繰り返し観るうちに、登場人物たちの心情を補完して観るようになっていったせいだろう。

 『ミュージカル 昭和元禄落語心中』はダイジェストではある。しかし個々のシーンの瞬間瞬間の、助六の自棄、八雲の憐憫、みよ吉の慟哭は、まさしく「本物」である。今後、キャストを変え、再演を繰り返すことによって、山崎が目指した「和製オリジナル・ミュージカル」が誕生する萌芽となるのではないか。それを期待したいと思う。

 「キャストを変えて」と言ったが、今回のキャスティングに不満があるわけではない。要となるのはもちろん助六と八雲だが、動の助六に対して静の八雲、その芸もまた、豪放磊落な助六に対して軽妙洒脱な八雲と、水と油な二人を、山崎育三郎、古川雄大は見事に演じ分けている。みよ吉がどっちにより惹かれてたかって、これは簡単に答えが出せるこっちゃないね(苦笑)。
 舌を巻いたのは二人の落語。『死神』『野ざらし』『芝浜』など、一席全てを聴けなかったのは残念だが、落語指導の柳家喬太郎から相当にしごかれたのだろう。サワリの部分だけでも、二人が全くタイプの違う、しかし紛れもなく「名人」であることを感じさせる佇まいだった。
 特に古川雄大の八雲は、モデルになったことが三遊亭圓生の若き日もかくやと思わせる艶っぽさ、それでいて芯のある語り口で、このまま寄席に出てほしいと感じさせるほどであった。
 落語と言えば、子役の三人(それぞれ助六と八雲、それに小夏の幼少期)の落語ものびのびとして溌剌、まことに堂に入ったもので、『笑点』の子ども大喜利が継続してたらぜひ出演してもらいたい、いやいっそのこと、喬太郎師匠に弟子入りして、噺家の道を歩いてもらいたい、勝手にそう思ってしまったくらい、将来の芽を感じさせるものだった。

 となると、やっぱりミュージカル・シーンの多さに比して、落語のシーンが短すぎるのが逆にすべきじゃないか、と思ってしまうのである。戦後の風俗を表すためにって、ロックのシーンなんか入れる必要があったのだろうかと思うのだが、全編通して一番観客にドッと受けたのが、先代八雲を演じた中村梅雀の「三味線ロック」だったのだから、文句をつけるだけ野暮、ってことになっちゃうのである。

https://youtu.be/awicpPWcfGU?si=d-QmQpAM_8D5nHLz
ええ愛とロマンス

ええ愛とロマンス

enji

調布市せんがわ劇場(東京都)

2025/04/16 (水) ~ 2025/04/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

普遍的なSFの題材を取り扱っているけれど、生の役者さんの演技がそこに人情を息づかせている。お見事でした。こういう塩梅の作品が本当に大好き。

ネタバレBOX

科学技術の発達に伴う倫理観の揺らぎ。セットやプロジェクターの使用など演出はSFだけれど、根底に流れる人の心が丹念に描かれていて。それが理解を助けてくれるし清々しさを与えてくれた。
六道追分(ろくどうおいわけ)~第一期~

六道追分(ろくどうおいわけ)~第一期~

片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2025/04/05 (土) ~ 2025/04/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「ざ☆くりもん」 前から観たかった作品で、今回中澤隆範さんが出演されるのですごく楽しみにしていました。盗賊達と花魁達のお話が面白くて笑ったり泣いたり、あっという間に終わっていました。

ネタバレBOX

シーン再現撮影会があったけれど、数秒間しかなくてとっても残念でした。
ハローボイジャー

ハローボイジャー

アヲォート

インディペンデントシアターOji(東京都)

2025/04/16 (水) ~ 2025/04/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/04/16 (水) 19:00

インディペンデントシアターOjiこけら落とし公演にぴったりな、まさに船出公演でした!!
高校生女子4人が出会い、海をさすらう。忘れていた何かに刺激が走ったような感覚です。
今後どんな演劇を作っていくのかが楽しみになったアヲォートです。

ネタバレBOX

配役が良かった。冨岡英香さんの素直で芯のある演技とか、作・演出でもある佐藤正宗さんの漂い感とか…。
今の自分だったらこんな作品は作らないな。と思わせるところも拍手!!
若いからできること、やれることがたくさんあって、すごく輝いていた。
海風にあたり、塩っ辛いつばを飲み込み、やがて溶け合うような感じが熱かった。
ハローボイジャー

ハローボイジャー

アヲォート

インディペンデントシアターOji(東京都)

2025/04/16 (水) ~ 2025/04/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/04/16 (水) 19:00

それぞれの想いを胸に4人の女子高生が航海に出るひと夏の冒険譚
青春だなぁって思うにはスケールでかくて、そう思わせてくれる蕩児たちにほっこり
悔しさや諦め虚無といった重さはあるものの、海の上で流れていく日々と若さの勢いでのりきった!って感じはあるけれど手作り感溢れる舞台と役柄の素っぽさがなんとなしに良かったなぁ

ネタバレBOX

とあるアニメは
宇宙よりも遠い場所
とある劇団は
劇団三年物語
旅するワーニャおじさん

旅するワーニャおじさん

パンケーキの会

下北沢駅前劇場(東京都)

2025/04/10 (木) ~ 2025/04/16 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/04/16 (水) 13:00

最後の西村由花さんが演じるチャン セミの感情の爆発、俳優の方の苦労を思う。演技したことがなくて、あの状況を引き出す/導く手立ては想像が及ばないけど、ひたすら恐れ入る。もちろん演技全般がそうなのだと思うが、あの場面がある意味唐突な、あるいはその感情を作る前の場面がなかったと思うので。
平吹敦史さん、佐乃美千子さん、金聖香さん、西村由花さんの演技に魅かれた。
韓国演劇を拝見する機会は多くないが、この作品、韓国の社会/世情/人間関係が投影されていると思うが、人と人と人。それにしても酒を飲むシーンのなんと多いことよ!

六道追分(ろくどうおいわけ)~第一期~

六道追分(ろくどうおいわけ)~第一期~

片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2025/04/05 (土) ~ 2025/04/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

第四期どころではないんですね。この無謀とも思える公演を応援したいです。
検校とか忘八とか最近はだいぶ耳馴染みのある言葉が聞こえて来て、いい時期の公演かと思いました。
表向きは華やかだけれど悲しい吉原の様子や、義賊として筋の通った生き方をしようとする者たちが描かれていて良かったです。

ネタバレBOX

カタカナ言葉が出て来たり、劇中で物販の宣伝をしたりと言うところを笑ってしまうと言うのがお約束ならそれはそれでいいのですが、一転あんな結末というのは私にはいささかショックでした。
2人は逃げおおせてめでたしめでたし・・・が希望です。
あー昼休み

あー昼休み

劇団BLUESTAXI

シアター711(東京都)

2025/04/15 (火) ~ 2025/04/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い。劇団BLUESTAXI公演は、中野のザ・ポケットで何回か観たことがあるが、下北沢は初めてだ。当日パンフにも主宰の青田ひでき氏が初の下北沢公演で、小さな劇場(シアター711)で少ない出演者での公演とある。それでも 舞台である東京下町にある お菓子等のパッケージを企画・製造・販売する小さな会社の休憩室(女性専用)をしっかり作り込んでいる。昼休みの休憩室、そこで語られる女性の話。

この会社は二代目社長 、先代ほどのカリスマ性はない。しかし従業員・パートなど皆に気をかける そんな誠実さ、包容力が魅力の人。登場人物は 社長を含め10人、1人ひとりの性格や出身地、今の状況・事情などを丁寧に描き、会社と人々 その四季折々を紡いでいく。悪人や意地悪な人はいない、それでも人は何らかの悩みや苦労を抱えている。見所は、日常の何気ない光景を 俳優陣が見事に描いているところ。ドラマチック・ドラスティックでもなく刺激的な出来事があるわけでもない、なんの変哲もない日常を紡ぐほど難しいものはないだろう。

生きることは選択の連続、迷った時は「どちらにしようかな、天の神様の言う通り」で指さした方を…。選択の結果は自分で決めたもの、自分の人生は自分のもの。少しネタバレするが、冒頭 2種類の饅頭のうち どちらを選んで食べるかで使った数え歌。2025年春から2026年春迄の1年間に起きる、1人ひとりの選択と決断を暗示している。休憩室という小さな空間で紡がれる人生模様の一コマ、とても滋味に溢れた好公演。
(上演時間1時間40分 休憩なし) 

ネタバレBOX

舞台美術は、中央壁際に冷蔵庫・電子レンジ・ポット、そして二段の収納箱。上手に流し台と長テーブル、下手の壁にカレンダーと「整理整頓」の張り紙。客席寄り中央にテーブルと椅子、まさに休憩室の出現である。上手と下手の奥にそれぞれ出入り口、客席側が窓ガラスという設定。そこから陽が入り、季節や時間の経過とともに照明を諧調する。

舞台は 株式会社トミゼンの女性休憩室、そこは和気藹藹とした雰囲気に満ちている。冒頭パートの1人、安達さおり が饅頭を差し入れるが、選ぶのに迷う。その時に「・・神様の言う通り」で決めるが、その後に続く言葉は地方によって異なる。そして社長 冨山慎太郎と従業員の長谷部奈々が新人社員 植田福男(18歳)と新たなパート 立花葵を連れてきた。このパートは7年ほど前 学生の時にバイトをしており顔見知りもいる。パートは5人体制ー重鎮の安達(鹿児島県・50代)、新人の立花(29歳 もうすぐ30歳)、そして唐沢恵(東京都・30代)、井口薫(埼玉県・30代)、佐々木依乃(宮城県・25歳)で、これで やっと人手不足は解消。この出身地と年齢が、その人物が抱えている悩みなどに関係してくる。少ない出演者ということで 1人ひとりに焦点をあて、丁寧に人物像を描き、役者は それを立ち上げている。

このパートを中心とした物語は、身近に見聞きするような事ばかり。立花は適齢期?ということもあり何となく結婚したが、今は別居し離婚も考えている。唐沢は努力家で、自分の力で進学・就職もしたが、子宝に恵まれない。不妊治療を続けているが焦燥感に駆られる。同年代の井口は離婚しシングルマザーで娘(小4)を育てているが、大変だと愚痴をこぼす。佐々木は役者を目指しているが、年齢的なこともあり諦めようと苦渋の決断。そして安達は、義父に続いて義母の介護をしながら家庭を支えてきたが、義母の死と夫の定年退職を機に離婚して自由の身へ。個々人の問題であるが、社会問題と密接な関わりのあることばかり。観客によっては同じような境遇 もしくは経験したことがあり、共感等をもった人がいたかもしれない。

出身地が違うことや世代が異なることから、色々な価値観や流行った歌などにギャップがある。その違いを乗り越えて一緒に歌を歌う微笑ましさ。四季折々の光景は、例えば夏などは近くの食堂へ 冷やし中華をといった季節にあった台詞やタバコを吸いに部屋から出たとたん汗が流れ。身近にいる人々の暮らしが、確かにそこにある。勿論パート以外…社長は妻を10年前に亡くし、1人で娘を育て といった苦労人。その社長を慕う長谷部、そして佐々木を好きな従業員 南原哲平の可笑しさ、社長の妹 嶋亜希子の逞しさ といった、皆 個性豊かな人物を立ち上げている。ちなみに劇中で実際に飲食をするから空腹で観劇するのは…。
次回公演も楽しみにしております。
拘ったところでたかが文字

拘ったところでたかが文字

劇団皇帝ケチャップ

新宿シアタートップス(東京都)

2025/04/16 (水) ~ 2025/04/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

超満席の喫茶店が舞台
お客さんは示し合わせたわけでもないのに全員が小説家とその関係者
テーブル間や店員さんの間でポンポン言葉が飛び交って、それを目で追っていく様はまるでゲームセンターのピンボールみたい
実際のピンボールは球が落ちていく事があるけれど、この球(言葉の応酬)はずっと弾けまくっているし、毒気をちらつかせるのを忘れない(笑)
ツボにはまる人物を見つけたら、やみつきになりそうなスタイルであるなぁと思いながら楽しませて頂きました

その男ホーネット加藤ーある前説師の愛の詩ー

その男ホーネット加藤ーある前説師の愛の詩ー

映像劇団テンアンツ

ABCホール (大阪府)

2025/04/16 (水) ~ 2025/04/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

笑い有り 涙有りで相変わらず良かったです
生歌も良かったし、出演者が制作をするのもね
娘いる父親には…

ええ愛とロマンス

ええ愛とロマンス

enji

調布市せんがわ劇場(東京都)

2025/04/16 (水) ~ 2025/04/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/04/16 (水) 19:00

価格4円

田舎の情景と最先端技術が上手くマッチしつつ、明るい会話に静かな怖さを感じながら、『生きている』とは肉体なのか、情報なのか考えさせられました。LINEで済ましている人に「今、改めて会って話そう」と思わされる芝居でした。良かったです。

ネタバレBOX

人格と尊厳とは何かを問われたように感じました。「死」とは肉体の死なのか、相対する生きた人間の認知の死なのか、情報がサーバーさえあれば行き続ける現代に考えさせる内容でした。これを明るく演じれることが凄いです。
鎌塚氏、震えあがる

鎌塚氏、震えあがる

森崎事務所M&Oplays

世田谷パブリックシアター(東京都)

2025/03/30 (日) ~ 2025/04/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/04/15 (火) 18:00

鎌塚氏は本当に真っ直ぐですよね。それが笑えるのだけど。
ずっと見続けている鎌塚氏、そうですよね、歳も取りますよね。
上見ケシキさんの現況で年月を感じ、スミキチの変わらなさに笑う。
次も楽しみです。何年後になるのかしら、どんなお屋敷かしら

ネタバレBOX

今回も回り舞台の面白さを最大限にみせてくれました!!
鎌塚氏、震えあがる

鎌塚氏、震えあがる

森崎事務所M&Oplays

世田谷パブリックシアター(東京都)

2025/03/30 (日) ~ 2025/04/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/04/15 (火) 18:00

2011年に始まったシリーズも3年ぶり7作目。お馴染みの笑いと、ちょっとのコワサで楽しむ。(3分押し)136分。
 完璧なる執事を目指す鎌塚氏シリーズで、全作品を観ているけどオカルトが入ったところは珍しいか。アカシ(三宅弘城)・ケシキ(ともさかりえ)・スエキチ(玉置孝匡)の常連3人は相変わらずのペースで、ゲストでもベテランのカグラ(天海祐希)・ナオツグ(藤井隆)・ユラコ(池谷のぶえ)の活躍ぶりは予想通りだが、若手のアガサ(羽瀬川なぎ)がデリケートな役をしっかり演じて見事だった。シリーズ前作を観ていなくても楽しめる舞台。

大事故物件

大事故物件

同じ釜のムジナ

新宿眼科画廊(東京都)

2025/04/11 (金) ~ 2025/04/15 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/04/15 (火) 16:00

2年ぶり2度目の公演のユニット。作・演出の烏丸棗の巧妙さが楽しい。(3分押し)53分。
 死体が発見された工事中の店舗に集まる、刑事・鑑識・オーナー・不動産業者・借主・工事者ほかが展開する、一種バカバカしい物語だが、途中からオカルト風味になり、面白くもちょっとコワク終わる。久々に観る烏丸の作品だが、手慣れた役者陣を集めて楽しく作ってる感じが良い。作・演出だけでなく、簡単なものだが、音響と照明を一人でやる烏丸が見事。

夜の道づれ

夜の道づれ

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2025/04/15 (火) ~ 2025/04/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

プログラムによると、「こつこつプロジェクト」というものから生まれた上演ということらしいが、なるほど研究や掘り下げに耐え得る独特の作品。かなりの低料金で観させてくれるのでありがたいが、生易しい作品ではないので、観る側もしっかり意識を集中していないと意味が把握できなくなる箇所がたくさんある。後半はほとんど二人だけのシビアな会話劇となるが、あんなふうに本来不自然な足踏みをしながら大量のセリフを駆使して演技し続けなければならないのは非常に難易度が高いと思われ、演技者としての主役二人の凄さに舌を巻く。

大事故物件

大事故物件

同じ釜のムジナ

新宿眼科画廊(東京都)

2025/04/11 (金) ~ 2025/04/15 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2025/04/13 (日) 16:00

価格3,500円

どうだろ
ポリ公働け!とドヤりたくなるくらいにイラッとする感じはある
わりとサクサク進んで、終盤の展開と過去のEpが振り返れず迷子になってたけれど、あの展開はちょっとおもろかったな
かなったとて

そして下北沢で我々は

そして下北沢で我々は

片岡自動車工業

ACT cafe(大阪府)

2025/04/11 (金) ~ 2025/04/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/04/12 (土) 20:00

そして下北沢で我々は観劇しました
片岡自動車工業さんを知って観劇したのは商店街・お局ちゃんと今回も合わせて3作品となり関東に活動拠点を移し、東京で公演をするとなり日程が合えばと思いましたが厳しく、諦めていましたが今回大阪凱旋公演をするとあり時間を作り観に行きました。
物語は架空の劇団・舞台役者の悩みとあるある話との事でしたが、キャラ一人一人に面白みがあり、演じる皆さまの表現力で笑い、泣きそしてまた笑いでした
凱旋公演をしていただきありがとうございました。

そして下北沢で我々は

そして下北沢で我々は

片岡自動車工業

ACT cafe(大阪府)

2025/04/11 (金) ~ 2025/04/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

昨年に下北沢で初演を観劇させて頂きました、
今回は以前よりパワーアップしていて、各所に変更や手直し?が入ったのか、役所さんの掛け合いや盛り上がり方が半端なくて面白く笑わせて頂きました^o^
新人さんと若い方達がフレッシュなのに、阿吽の呼吸が抜群で、古手(失礼ですが)のユニゾンも楽しかったです。
真壁さんがピリッとした立ち位置で私的にはツボでした。
男優の前川さん、色んな役で楽しかったです。
片岡さんのしっかりと演技される姿は安定感があり、もっと見ていたかったな。
ありがとう御座いました、10月をワクワクしながら待ってますね。

旅するワーニャおじさん

旅するワーニャおじさん

パンケーキの会

下北沢駅前劇場(東京都)

2025/04/10 (木) ~ 2025/04/16 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

『ワーニャおじさん』

アイルランドのブライアン・フリール翻案による1998年初演作品。
『ワーニャ伯父さん』はつまらないと思っていたがこうして観てみると面白かった。成程、提示され構築された関係性にシェイクスピア的多情多感な情緒、エッセンスを振り掛ける訳か。この関係性のどこに一番思い入れるかのセンス。凄く勉強になった。
二面向かい合わせの客席はガッチリ入っていて『寂しい人、苦しい人、悲しい人』よりも席を詰めている。青年団テイストで客入れから役者がステージに登場、役として日常を過ごし場の空気感を醸し出す。どこからか風が吹いている。窓の外の天候を意識させる演出。

主演ワーニャ役、柳内佑介氏はオリラジ中田っぽい。47歳設定にしては若い印象。敢えてこういうキャスティングにしたのか。
アーストロフ医師役、内田健介氏は巧すぎて鼻についた程。どんどん格好良く見えてきてクライマックスではレット・バトラーのよう。
元教授セレブリャーコフ役、大原研二氏は高須クリニックの高須克弥に見えた。
皆が恋する彼の後妻エレーナ役に佐乃美千子さん、流石。
ワーニャの姪っ子ソーニャ役に渡邊りか子さん。

場面転換として白く長いカーテンを客席前二面に引く。様子がうっすらと透けて見え、舞台装置の移動や立ち位置の指示等普通に聴こえてくる。芝居全体が少しメタ的な方法論の演出で役者が時折観客に台詞を投げ掛けもする。

前半、古典戯曲の取っ付きにくさ、ロシア人名と関係性の判り辛さから客席もぼんやりと思いきや、どっこい後半からかなり盛り上げた。

二作品をセットで観た方が楽しめる。作品の構造についてよく解る。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

MVPは渡邉りか子さん。この人はヤバイ。杉咲花のような少女性とみるきーのようなあたふたが素晴らしい。どう見ても10代だが自主映画の監督もこなす31歳とは···。

クライマックス、盗んだモルヒネの瓶をズボンの裾を上げ、靴下の中から返すワーニャ。受け取った内田健介氏は客に向かって「酷い演出でしょ」と笑いかけるギャグ。

「埴生の宿」を歌ったり、「愛燦燦」の歌詞が出たり仕掛けが多い。赤い毛糸玉が引っ張られて一本の糸が空間に張られたりもする。
個人的にはラストがまだるっこしい。それっぽいのが延々続く。

『ワーニャ伯父さん』を簡単に要約すると自分の人生を捧げたものに裏切られ、奉仕と労働に費やした半生に悔いる男。金も成功も夢も家庭も何一つ手に入らなかった。何だったんだ俺の人生は?多分同じく望んだものを何一つ掴めないであろう姪が励ます。「伯父さん、生きていきましょう。長い長い日々を長い夜をじっと耐えるの。安らぎはないかも知れないけれど他の人の為に働きましょう。そして死んだ後の世界で一息つくの。神様にどんなに辛かったか申し上げるのよ。」

ラストはテーブルに着いた4人がそれぞれの作業を続けたまま終演のアナウンス。その横をぞろぞろ帰る観客。

気分ははちみつぱい『塀の上で』

空はまだ群青色の朝
外はそぼ降る鈍色の雨
窓にこびりついた残り顔流し
牛乳瓶に注ぎ込む雨よ

(中略)
塀の上で、塀の上で、僕は雨に打たれ見てただけさ
人を喰らって生きてきた。

人を喰らって生きてきた。

Uzume

テアトルBONBON(東京都)

2025/04/09 (水) ~ 2025/04/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/04/13 (日) 12:00

座席H列5番

価格6円

曇天と急な気温低下な日曜日に合う「人の怖さ」を感じる芝居でした。重いテーマの中でも、展開のうまさと笑える演技に唸りつつ、現代の便利さに隠れる不都合な真実を気づかされました。いま観るべき戯曲でした。

ネタバレBOX

重たい芝居の後のアフタートークで飛び出してくる役者のテンションが、完全に芸人でした。芝居の緊張感が、緩和されて素晴らしかったです。

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