
青のマクベス
無名劇団
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2018/03/23 (金) ~ 2018/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
この劇団では久々のエンターテイメント。客演も多く、総勢15名で、いつもの倍近い俳優陣。凝った位置の舞台づくり。あの陰鬱なマクベス劇が絢爛豪華、人間の欲望に彩られ、一挙春を越えて、夏そして奈落の秋を駆け巡る。
衣装が独特で、いかにも豪華。一人一人凝っている。それぞれの役者に考えさせたのだろうか、見ているだけで面白く、いつもの劇鑑賞とはちと違う視点から見ている自分に気づく。
展開としては、いかにもマクベス劇なのだが、悲劇に見せないところがユニークで、よくぞこれほど人間の悪を面白、おかしく、楽しく見せてくれたことよ。
今までの無名劇団の抑え込んできたところを一挙解放し、拡散させた喜びさえこちらに伝わってくる。
役者としては男になり切っていて楽しく演技していたマクベスの島原さん始め、マクベス夫人となる今井さんの妖気漂う色香、そして父を殺され愛するマクベスを敵とする難しい演技を見事こなした東田さん、夫に裏切られながらも愛して、そして憎むマクダフ夫人の中谷さん、それぞれ見事でした。
いつも狂気を見せてくれる泉さんがアッという間に出番がなくなり、ちょっともったいなかった。それと、例のあの3人の魔女たち。ある意味この劇の主人公たちでもありますね。この劇のエンタメ盛り上げ隊でありました。
いやあ、とにかく楽しい無名劇団。みんな、みんな花開いていました。

歌姫
Theater Project Koa
HEP HALL(大阪府)
2018/02/11 (日) ~ 2018/02/12 (月)公演終了
満足度★★★★
Bチーム観劇。
戦争で記憶なくした太郎。
太郎を10年間慕い続ける鈴。
結ばれる筈の二人…
太郎が記憶を取り戻す時…
畳み掛ける怒濤のクライマックス。
(でも、とても見せ方が難しい気もした。)
太郎と鈴の不器用な愛、欠かさざるべき相手感、好き。
下品な演技も、麻里奈さん綺麗すぎてスマートに見えた。
綺麗すぎ!
この名作をこの価格で拝見できて、とても幸せ♪

スケッチブック・ボイジャー
演劇空間WEAVE CUBE
十三Black Boxx(劇団そとばこまちアトリエ)(兵庫県)
2018/02/11 (日) ~ 2018/02/12 (月)公演終了
満足度★★★★
「漫画家・のはらの描く『流星ナイト』が、いよいよ最終回」 の筈が、白紙の原稿、〆切まで後1日。
原稿〆切と、物語最終回が同時進行するドタバタが楽しい。
ラストも意外性あるのだが… 成る程な感じ。
サッカー愛が半端無く、サッカー好きにオススメ♪

ひとり語り芝居『土神ときつね』
お茶祭り企画
Cafe Slow Osaka(大阪府)
2018/02/09 (金) ~ 2018/02/11 (日)公演終了
満足度★★★★
賢治の高校時代から、ミーハーぶり、女性観、大学の専攻、映画まで、 ピアノ生演奏と物語を織り混ぜながら紹介頂いた。
とても楽しかった。
そして『土神ときつね』愛憎の物語。
本当に愛は強欲で、神様でも業に流されてしまう。
賢治の新しい一面拝見。

Yellow Fever
劇団俳小
d-倉庫(東京都)
2018/03/21 (水) ~ 2018/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★
演劇は作品の出来とは関係なしに、好き嫌いがあります。『刑事コロンボ』のパロディというのは、やはり古い。興味を持つのは、やはりお年寄りでしょう。サスペンス。エンタテインメント性はあるのですが、どんでん返しが起こる山場の場面で、リアリティが無いようにの思えたのは私だけでしょうか。

Ten Commandments
ミナモザ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2018/03/21 (水) ~ 2018/03/31 (土)公演終了
満足度★★★
「真摯と誠実」
真摯に向き合えすぎれば辛くなる。
しかし「モノを創る人」である以上真摯に向き合わなくてはならないこともある。
「十戒」に瀬戸山美咲さんが触れたときに、この作品で語られる感覚がわき起こったのではないだろうか。
(以下ネタバレBOXにいろいろと…)

嗤うカナブン
劇団東京乾電池
ザ・スズナリ(東京都)
2018/02/07 (水) ~ 2018/02/14 (水)公演終了
満足度★★★
この2つの劇団のコラボということで期待大。
セットのセンスがいい。
オープニングの映画っぽい感じもカッコいい。
……のだが……。

汚れた空をかいくぐり
劇団みなみ
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2018/03/23 (金) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

ハムレットマシーン
OM-2
日暮里サニーホール(東京都)
2018/03/22 (木) ~ 2018/03/24 (土)公演終了
満足度★★★★
「戸惑う」という感覚を大いに刺激されました。
舞台をグルッと1周取り囲む客席。
その一つに着席して観劇しているうち、自分が歪んだ時間を刻む時計盤上で、目盛のひとつに配されている様な感覚に。
具体的な確信に手が届かないもどかしさはありましたが、精神世界として捉えるにはあまりにも激しく且つ生々しい光景。
彼はかつて「ハムレット」だった男なのか、それとも「ハムレット」に憑りつかれた男なのか、とにかく神経をフル稼働しているうち、重圧・逃避・倒錯・・・混沌さがみるみる加速。
「目の前はこんな状況、それなのに空気が無臭で普通に美味しいのが不思議」何故かそんな事を思ったり・・・
「ハムレット」といえば藤原竜也がまず頭に浮ぶ私にとって本作を観終わった後、「なれの果て」という言葉がポッカリ浮かんでいました。

ヤシの木
トリコロールケーキ
北とぴあ カナリアホール(東京都)
2018/03/21 (水) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

未開の議場〜北区民版2018〜
北区民と演劇を作るプロジェクト
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2018/03/21 (水) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

Yellow Fever
劇団俳小
d-倉庫(東京都)
2018/03/21 (水) ~ 2018/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★
貴重な高齢者向けエンターテインメント。
シリアスな戦争ものでなくこういうのをどんどんやってほしい。
まあこれも戦争が背景にあるのだが、表看板はあくまでハードボイルドである。
おおむね満足なのだが、コートだけは別のものに替えてほしい。
1サイズ大きなコート、ジャケットは冴えない感じを出すためなのだろうが、ちょっとやりすぎで最初の登場シーンでは子供が大人の服を着たようでがっかりした。
追記:開演直前の曲の名前が思い出せないでいたのだが
アルバート・ハモンド「落ち葉のコンチェルト 」
だと丸二日たって突然閃いた。内容には関係ないけどターゲットの世代が分かる。

うみべのクロノス
人間機械
遊空間がざびぃ(東京都)
2018/03/21 (水) ~ 2018/03/25 (日)公演終了
満足度★★★
好きなタイプの話かと言われれば決してそうではなく、個人的にはどうしてこういうお話を書きたいのかなあと思ってしまうような、よく言えば重たいテーマ、早く言えば嫌な話ですが、スペースを上手く使った配置などは面白かったです。椅子席は2列ありますが、上段の席は照明等に頭をぶつけやすいのでご注意を。

再生ミセスフィクションズ2
Mrs.fictions
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2018/03/15 (木) ~ 2018/03/19 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/03/16 (金) 19:30
価格3,000円
初演を観たもの・観ていないもの、書下ろし新作と違いはあれどいずれも「あー、この味わいはまさしくMrs.fictions♪」な楽しさ。
そんな中、初演も観ていた「東京へ連れてって」はゲスト演出ということでいかにもPMC野郎な部分(ゴキブリのアレとか(笑))もありこれまた妙案だな、と。
また、「上手も下手もないけれど」も初演を観ていたが、劇中劇でのメイクと劇中人物の加齢を重ね合わせたり、シームレスで時を隔てた次の場に移ってもそれをすぐに察することができるなど、月日・時間の進め方が巧み……と言うか名人芸級かも?
あと、美術がシアターグリーンBOX in BOX THEATER での15mm当時の雰囲気で、そんなところもフィクションズっぽく感じた要因かな、とも。

ブラインド・タッチ
オフィスミヤモト
ザ・スズナリ(東京都)
2018/03/19 (月) ~ 2018/04/01 (日)公演終了
満足度★★★★
昔の坂手には、素材とテーマの間に距離を置き、そこに倫理論理で割り切れない人間性を潜ませ、そこから現代社会を告発するという形で成功した作品があった。2002年に新劇団に書いて岸田今日子・塩見三省が演じた旧作の再演は男闘呼組の高橋和也と文学座の都築に二人芝居。最近の燐光群の作品にない演劇的な面白さがある。
反政府の大衆運動を抑圧しようとする権力の犠牲になって十六年もの刑務所生活を強いられた男が、獄中結婚をした六歳年上の女(妻)のもとに釈放されて帰ってくる。アパートの一室が舞台で、出獄の日、日常を回復しようとする日、沖縄の支援者への旅を試みた日、新聞配達をする日の4場。男が元バンドでピアノをひいていたという設定をうまく使って効果を上げている。
権力がこのような理不尽を行うのは珍しいことではなく、時に、身も蓋もない権力の暴力に出ることはあり、今もまさに森友問題で籠池夫妻を長期拘留している。民主主義社会の人権の視点から言えば許されない、と言ってしまえば簡単な正邪の政治劇で成立するが、それではただのプロバカンダ劇でシュプレヒコールの景気づけにしかならない。かつての新劇にはそういう作品は数多くあって辟易したものだが、この作品はそこからは危うくのがれている。素材となった実話が背景にあるらしく、時に正義感を押し売りされる最近の燐光群の芝居とは一味違う。ほとんど冤罪と言ってもいい男も、実際にいたらさぞウザそうな年上の女も、リアリティがあり、いつもは燐光群節で語られるセリフも肉体化されている。高橋和也好演。都築は難しい役どころで、正義感だけでなく、嫌味なところもやらなければならないのだがその出し入れがうまい。ピアノともよく取り組んでいる。
見ているうちにかつての円の舞台を見ていることを思い出したが、時代性が欠かせない素材で、芝居を生かしていくのはとても難しいことだ痛感した。しかし、しかし、坂手にはこれだけの芝居を組める力量がある。ここの所多くなった素材直結の社会派正義芝居ではなくて、こういう人間の息遣いのする演劇を見たいのである。芝居の中でも言っているではないか、「再出発することは人生で必要だ」と。

ロミオとジュリエット=断罪
クリム=カルム
スタジオ空洞(東京都)
2018/03/20 (火) ~ 2018/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★
手作りのパンフレットを含めて,新鮮で丁寧でした。こういう舞台,私は好きです。
確かに純粋なロミジュリからは異論はあるでしょうが,想像力を拡げて魅せてくれるのが芝居です。面白かったです。でも,まだまだ出来るはず。次回作に期待します。

Ten Commandments
ミナモザ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2018/03/21 (水) ~ 2018/03/31 (土)公演終了

ユノワセイ?〜世界はお前を中心に回ってない!〜
劇団不労社
IRORIMURA・プチホール(大阪府)
2018/03/23 (金) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

うみべのクロノス
人間機械
遊空間がざびぃ(東京都)
2018/03/21 (水) ~ 2018/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/03/23 (金) 14:00
神クロノスと1人の保健教諭が、血の繋がらない姉妹の悲劇を思いっきりの愛着を持ちながらもただの傍観者としてしかいられないという悲劇。
しかし、そこには、表現や関わり方の違いこそあれ、悲痛なる叫びをあげる人間に対して、神の深い慈愛と救済心、人間の無力だがけして諦めない関係性がある。そういう話です。

未開の議場〜北区民版2018〜
北区民と演劇を作るプロジェクト
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2018/03/21 (水) ~ 2018/03/25 (日)公演終了