
新しい国家のための緩やかなる反抗
(劇)ヤリナゲ
SCOOL(東京都)
2025/08/01 (金) ~ 2025/08/03 (日)公演終了
実演鑑賞
かなり久しぶりのヤリナゲ。まず何より、若い団体がこうして活動継続を試みていることが嬉しい。久しぶりに観たヤリナゲは、作風が以前と大きく変わっていて、それに驚いた。以前は、現代口語を用いて、20代の焦燥に焦点を当てた物語性に惹かれていた(←あくまで個人的な記憶です)のですが、より実験的かつ前衛的な作風に。作り手の「絶望」がひしひしと伝わる一作に感じられました。

葉山より愛をこめて
ケーキを海底のポストへ投函
スタジオ「HIKARI」(神奈川県)
2025/07/11 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
劇団Q+系を発祥とする劇団のようで、ワタシは初見です。7月13日まで、神奈川県立青少年センタースタジオHIKARI。110分。
https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2025/08/post-621f61.html

実態劇「Macbeth -マクベス」
OuBaiTo-Ri
東中野バニラスタジオ(Vanilla Studio)(東京都)
2025/07/17 (木) ~ 2025/07/21 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/07/21 (月) 15:00
(一般的な)劇場の舞台に客席を設置したような距離感で10人(だけ)の出演者で演じられる「ちゃんとしたマクベス」。
マクベスは「悲劇」ではなく魔女の言葉を信じ妻に尻を叩かれて分不相応な野望を抱いた小心者の自業自得的な末路と従来思っていたが、本作はそのあたりが前面に出ていて、その意味で黒澤明監督「蜘蛛巣城(1957年)」を想起。
また、役者がいくつもの役を演じるので、その割り振りはパズルのようで香盤表的なものでも作ったのかしらん?などと想像するのも楽しからずや。

12人のいかれた男女たち
株式会社オペラハウス
中板橋 新生館スタジオ(東京都)
2025/07/31 (木) ~ 2025/08/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
う~ん、予想の斜め上を行くってヤツね。何でもありーで、SF化。これはこれで面白かったですが。個人的にはアシㇼパのパクリが気になりました。

ワイルド蛍をつかまえろ
岡本セキユ☆シングル芝居
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2025/08/01 (金) ~ 2025/08/04 (月)公演終了

メイツ!〜ブラウン管の向こうへ〜
劇団6番シード
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2025/07/30 (水) ~ 2025/08/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
六行会ホールでの公演が印象的すぎて、今回も「池袋、池袋」と唱えていないと新馬場に行ってしまいそうな私でした。
今回も面白かったです。諸事情によりブルーチームしか見られませんでしたが、無理をしてでもレッドチームも見れば良かったと思いました。

シブヤデマチマショウ
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2025/08/01 (金) ~ 2025/08/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
シブヤデマタアイマショウが予想外に面白かったので、こちらも観に詣でた。例のアクターズ出身の若手が出演陣と思しいリーズナブル価格という事もあり。
冒頭のアナウンス(前口上)では簡素な美術を卑下しつつ、松尾スズキ芸術監督就任して間もなくの東急デパート解体、コクーン休館にも自虐ネタ的に触れる。氏の渋谷愛・コクーン愛の眼差しがそこに住まい、行きかう人にも届く。その一粒たちである彼ら、夢と現実の狭間に揺れる現代の二十代なりのリアルに寄り添うエピソード、台詞に心がほどけて行く。やはり独自の世界観を持つ作家であり演劇人だな、と思う。若き俳優たちがこれを目一杯、十全に体現している(歌や踊り、楽器と何気にレベル高し)。

非常麻将
三人之会
シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)
2025/07/31 (木) ~ 2025/08/04 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
中国の1990年代くらいが舞台。雀卓を3人で囲み、あと一人が来る来ないの話から思わぬ展開に、というストーリーです。他愛のない話というのはどんどん煮詰まって行き、展開して行く。その光景や話しの展開は、現代日本においても、普段から身近にあるのかなと。中国が急速に成長、変化する時代に取り残されかけている人々の話ではありますが、日本でもまたどの時代にも似たようなシーンはありそうで、劇を観ながら、自分の回りに想いを馳せる、そんなお芝居だったとおもいます。
雀卓を囲っているシーンだけなのですが、全てがそこに凝縮され、舞台ってこうだよなと改めて感じる手応えのある演出でした~

CAT-A-TAC 『不思議の国のアリス 〜ハートをなくした女王〜』
CAT-A-TAC
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2025/08/02 (土) ~ 2025/08/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
これはウケましたねぇ。「不思議の国のアリス」にほんのちょっぴり独自のストーリーを絡めて、ダンス&パフォーマンスで観る者を圧倒する、老若男女問わず楽しめるステージでした。初見の団体さんでしたが、次もまた観に行きたいですね。

パチパチ
シリコン
「劇」小劇場(東京都)
2025/07/29 (火) ~ 2025/08/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
作・演の方がパンチコ屋に勤務されて長いということで、そのあたりから来る、人物描写エピソードは、きっと誇張はあるのだろうけど、地に足がついてる好印象。
笑いのセンスが独特で、結構受けてましたね。
時系列やシーンの繋ぎがかなりバラバラでして、それがシームレスで繋がったり、上手下手で同時に起こったり……凝った技巧的な構成なんですが、演劇的な面白さ、スリリングさよりも、なんだか勿体ぶってわかりにくいなって。
折角、キャラやエピソードが良いので、素直に、目くらまし的じゃないほうが好みです。
·
頬を張ったり、掴みあったり、投げ飛ばしたり…このあたりの強度高いのが気になった。必要な場面もあるんだろうけど。
パチンコ玉を舞台上にぶち撒いて、片さないでそのまま芝居が続くのは、役者が転ばないか観てて冷や冷やした。
そのパチンコ玉の上に投げ飛ばされたりもあって。
充分に稽古を重ねて、安全性を確保してやってるとは思うんだけど、怖さを感じた。

りすん 2025 edition
ナビロフト
AI・HALL(兵庫県)
2025/08/02 (土) ~ 2025/08/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
再演を熱望されたということで、期待満々で会場に
内容はというと、現実と戯曲の間で最後までどっちがどっちだったのか分からんままに終演してもうたというのが事実
中国残留孤児の問題もモダンでは無いし(当時はそうだったかもだが…)、ギャップが有ったかな〜 OMS戯曲賞受賞者も途中で舟漕いでたし…
勉強不足と言われればそれまでだが、古い原作だけに若い人(私は若くないが…)には分かりにくいし、セリフのやり取りも早すぎて…(つかこうへいの影響?)
三面舞台の必要性も…(横から観る必要性が良く分からない)
期待感とエリア感がマイナスだったかも…

ShareHouse'50
劇団年輪
戸塚公会堂(神奈川県)
2025/08/03 (日) ~ 2025/08/03 (日)公演終了

CAT-A-TAC 『不思議の国のアリス 〜ハートをなくした女王〜』
CAT-A-TAC
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2025/08/02 (土) ~ 2025/08/03 (日)公演終了

「ドラマトゥルギー」
3 CREATORS + 5 ACTORS
スペースあや(東京都)
2025/07/31 (木) ~ 2025/08/04 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
テイストの違う短編3作品を同一の俳優さん5人で連続して演じると、なかなかに密度が高くていいですね。入江氏、四方田氏の作品は共感できてグッときました。吉﨑氏の作品はサイコパスなミステリーでよく分からなかったです。

「ドラマトゥルギー」
3 CREATORS + 5 ACTORS
スペースあや(東京都)
2025/07/31 (木) ~ 2025/08/04 (月)公演終了

CAT-A-TAC 『不思議の国のアリス 〜ハートをなくした女王〜』
CAT-A-TAC
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2025/08/02 (土) ~ 2025/08/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白い。公演は「無声ダンス劇とストーリーテラーで贈る、全世代向けファンタジーエンターテイメント」という謳い文句通りで、大いに楽しめた。内容は「不思議の国アリス」、それをダンス×身体表現×音楽×ユーモアで展開していく。副題の~ハートをなくした女王~の件は、大人向けで 立場が人を作る が痛いほど解る。この不自由とそれに縛られない豊かな発想、その自由さ が脚色の肝。
多くの親子連れが観に来ており、難しい台詞などなく ストーリーテラーの軽妙で巧みな話術によって、アリスと一緒に不思議な旅に出る そんなファンタジー作品。見所は勿論 謳い文句にあるダンスを含めた表現力であり、それを効果的に観(魅)せる演出である。子どもが喜びそうな被り物、そして時々 観客を参加させるなど飽きさせない工夫も好かった。
(上演時間1時間40分 休憩なし)

記憶の欠片達
株式会社GROW
シアター・アルファ東京(東京都)
2025/07/30 (水) ~ 2025/08/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
タイトルや説明から容易に連想できるが、物語は超高齢社会の到来で、世界的にも大きな課題となっている認知症とその家族の介護を描いている。この公演は、2024年春に公開された映画「気づかなくてごめんね」と対になっているようだ。映画は認知症の誤認がテーマで、本作(舞台)では、そのシーンを挿入している。それが説明にある 衝撃の事実、この幅広い捉え方が良い。
本作の脚本・演出の武田知大 氏が、映画の脚本・監督をしており、誰にでも訪れるであろう未来、その実態に切り込んでいる。ただ、認知症に関わる症状なり 家族の介護の大変さを言葉(台詞)で説明しているため、その切実さが今一つ。それでも観応えはある。
(上演時間2時間 休憩なし)

CAT-A-TAC 『不思議の国のアリス 〜ハートをなくした女王〜』
CAT-A-TAC
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2025/08/02 (土) ~ 2025/08/03 (日)公演終了

かいだん
妖精大図鑑
吉祥寺シアター(東京都)
2025/08/01 (金) ~ 2025/08/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
回覧板(当パン)に演劇ではなく妖精大図鑑を見るのだと書いてあったがその通りの舞台でした。
三味線の音色から始まり、怪談(怖くないから大丈夫)やダンス・クイズ・じゃんけん等盛りだくさんでお楽しみ袋のような公演でした。
特にダンスは圧巻で、私があの動きをしたら速攻肩痛めるなぁと羨ましく見てました。
アフタートークでワクサカソウヘイさん平井まさあきさんも言っていましたが照明や音楽の使い方がライブのようでとても良かったです。

グロリアストラベル
桃尻犬
浅草九劇(東京都)
2025/07/16 (水) ~ 2025/07/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/07/20 (日) 14:00
青森で開催される「こどもパン祭り」に参加すべく向かうが渋滞に囚われたパン屋一行(+α)の物語。
「ドライブ中あるある」を誇張したような会話だけでも楽しいが、後半で「底が抜けて」からの展開に度肝を抜かれる(笑)。
さらに、もしかして危機?と思わせた家族の絆復活を思わせる終わり方が心地よい。
あと、前半での2台の車内を表現するシンプルな装置も舞台武術として見事。