最新の観てきた!クチコミ一覧

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残響に沈んでゆく

残響に沈んでゆく

演劇プロデュース『螺旋階段』

スタジオ「HIKARI」(神奈川県)

2025/07/18 (金) ~ 2025/07/21 (月)公演終了

実演鑑賞

小田原と横浜で公演を続ける螺旋階段の新作。老舗のうどん屋を舞台に舞い戻った長女を巡る130分。7月21日まで、神奈川県立青少年センタースタジオHIKARI。

水星とレトログラード

水星とレトログラード

劇団道学先生

ザ・スズナリ(東京都)

2025/08/02 (土) ~ 2025/08/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

かんのひとみさん恐るべし。そのまんまの存在で見事に作品を成立させる不思議。知ってる婆ちゃん家に寄って2時間弱ごろごろ時間潰してきたような気楽さ。だがとてつもなく面白い。とある老女の等身大の生活とSFとが鮮やかに融合。どんな作品に出ても正解を叩き出す化け物女優。今回はホームの劇団において悠然と決めてみせた。

お向かいさん・田中真弓さんは声は死ぬ程聴いてきたが役者としては初めて観た。何かプレミアム。パンクブーブーの黒瀬純風味。

良い役者ばっか揃えてる。駄目息子・青山勝氏はイジリー岡田テイスト。真面目な娘・みょんふぁさんも素敵。孫娘のリケジョ・中野亜美さんはスタイル抜群。
娘婿の保険屋・宮地大介氏、お向かいさんの旦那・藤崎卓也氏はキャスティングするだけで作品密度が上がる。

売れない漫画家・川合耀祐氏はかなり腕があると思う。

中野亜美さんの親友リケジョ・鎌宮彩羽さんに見覚えがあって何だったかずっと考えていたが、3月にやった劇団員自主企画公演の『ぶた草の庭』だった。覚えてるもんだ。

祖父(藤原啓児氏)の一周忌も近く、一人暮らしの祖母(かんのひとみさん)の様子を心配する娘夫婦(みょんふぁさんと宮地大介氏)。小説家志望のニートの孫(前田隆成氏)を送り込む。孫にある相談をする祖母。「実は私、同じ一週間をずっと繰り返しているの。どうにか脱け出す方法を見付けて頂戴。」

ずば抜けて面白いSFコメディ。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

テイ・トウワが1996年にプロデュースしたKOJI1200(a.k.a今田耕司)「ブロウ ヤ マインド〜アメリカ大好き(Blow Ya Mind - I LOVE AMERICA)」。これをサンプリングした楽曲を2011年、tofubeats feat.オノマトペ大臣が『水星』として発表。多数のアーティストがカバーし、2010年代のアンセム(象徴)に。
「めくるめくミラーボール乗って水星にでも旅に出ようか」

レトログラードとはフランス語で「逆行」。通常の時計は針が円状に回転するが、これは針が扇状の目盛りの終点まで行くとバネにより始点に一瞬で飛ばされる機構。視覚的な面白さから生み出された。

保坂萌さんの作品は二作観て合わなかった。多分居心地がいいと思う感覚の違い。だが演出が有馬自由氏だからなのか今作ははなっから面白かった。押井守の藤子・F・不二雄寄りというか。大林宣彦の『ねらわれた学園』テイストも許せてしまえる優しさ。『ドラえもん のび太の宇宙小戦争』の感覚。根源的なものに突き動かされるみょんふぁさんにやられた。かんのひとみさんの台詞、「子供に泣きつかれちゃしょうがないわね」。

二つマジで笑えた台詞。かんのひとみさんがタイムリープの謎を解く為、Netflixでその手の作品を観まくる。だが気付くと韓国ドラマを観てしまう。「どうしても観ちゃうのよね。」
邪魔にはならないが役にも立たない、いてもいなくても変わらないような、と酷い言われ方をする娘の旦那(宮地大介氏)。ふと手に持つ鞄をじっと見て「この鞄、俺のじゃない」と呟く。
SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE

SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE

LIVE FORWARD

IMM THEATER(東京都)

2025/08/01 (金) ~ 2025/08/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

神野美伽さんの悲願の再演作。予習にと笠置シヅ子のカバーアルバムを聴き込んでの観劇。ライブ感満載のステージで、グッときましたね。

ワイルド蛍をつかまえろ

ワイルド蛍をつかまえろ

岡本セキユ☆シングル芝居

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2025/08/01 (金) ~ 2025/08/04 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 楽を拝見。面白い。

ネタバレBOX

 板上はフラット。ホリゾント奥に黒い幕、手前下手に奥の幕との距離をとって半分ほどの幅の幕。この空僚が袖、出捌けの機能を果たす。
 何代も続くハナラビ産業の社長一家は突然のハナラビ産業譲渡を宣告するとロケットで火星かハワイへ親族もろとも飛び去っていった。残された社員達は唯々訳も分からず、天井からでも降ってくるような指示に翻弄されるばかりである。何でも新中枢となった親企業は猛烈な勢いで新社屋を増築しており、かつての本社を形だけ残して一種のモニュメントとして活用しようと企んでいるらしい。社員達からは絞れるだけ絞ってデモデとなれば直ぐ廃嫡すると思われる。旧体制からの移行組の間からは侵略者に支配されているとの不安の声も上がっており、社長一族の慌ただしい脱出の様子からも、満更嘘とは言い難い。これが生え抜き社員の本音であろうことは少なくとも心情的に納得できる。
天井から降ってくるようなイキナリで突拍子もない指示、決まっていたハズの予定も、何も無かったかの如く一切の顧慮も無しに無茶苦茶に破壊され、まるで関係の無い指示が下され、強制されるのである。そこにどこから響いてくるのかも分からぬ「侵略者がやってきます」の声、蛍の飛び交うVR、直ぐ傍には実在する捕虫網。それを手に大量の蛍を捕って勝利者の如き主人公、虹田。彼は迷子になった社の同僚を探して廊下を彷徨ううちに“迷子センター”を発見するが、センターの係の女性からは虹田自身が迷子として扱われる。それは恰も電子が同時に多地点で別の位置を占めているかの如き現象である。日本の企業で働く殆ど総ての被雇用者が日々実感させられている新自由主義的強制支配の様々な実践が生み出してきた底知れぬ不信感と日本の保守政治層のアメリカ隷属の姿勢が生み出し機能させている収奪構造の茶番に抗し得ない愚衆的反発の無効性に対する苛立ちや突破口発見の努力も、その為の諸実践の無さに対する絶望も、有効な算段も組めずに居る自他の面々に対する効果的対応をも発見できずに、自省に陥り、遠慮しいしい不信感ばかりを募らせる意識の在り様を現代最新の量子論や素粒子論の古典物理に対する展開の分かり難さを援用しつつ人文学的に構築した作品と観ることができそうだ。その意味で極めて面白い作品である。独り芝居でこれだけ難物と格闘する姿は、若者にしか実現し得ない熱量とパッションを持ち実に気持ちの良い公演であった。
みんないっしょ

みんないっしょ

職人集団バシコエンタープライズ

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2025/07/23 (水) ~ 2025/07/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/07/24 (木) 14:00

小学生時代に「あること」をした担任教師に報復を企てた6人の若者の顛末。カラフルなチラシとは裏腹な過激かつハードな内容は横行するある犯罪とそれに対する刑罰の甘さに対する小板橋主宰の激しい怒りの顕れか? その怒りは激情にかられて箪笥を投げつけるレベル?(笑)
そして「精神世界内」的な表現やジャック・ニコルソンを想起させるキャラクターなどにニヤリ。そんなこんなで「面白かった」。
ちなみに観ながら脳裏をよぎった言葉は「罪」「罰」「私刑」「人を呪わば穴二つ」など。
あと、あの悲観的な終わり方も印象的(ヤだなぁ)。主宰の怒りはいかばかりか?

SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE

SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE

LIVE FORWARD

IMM THEATER(東京都)

2025/08/01 (金) ~ 2025/08/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

コンサートとして充分通用するくらい生バンドをバックにした歌唱があるのが嬉しい。
自分が知っていた曲は超有名な3曲
それ以外は初めて聴く曲になるのですが、歌詞やアレンジの面白味、これが日本人のDNAなのか心浮き立ちノリノリで楽しい
楽しいだけじゃなく厳しい時期の曲には心が震えました

主演の神野美伽さんは本来演歌歌手なのですね、めっちゃ芸達者。
うまそうに関西弁でしゃべくり、舞台をまわしていくのですが、重要な固定の役どころの他に何役もこなされる役者さんもいて、結構近い位置で拝見していたにも関わらず、後になってようやく気付くくらいにホント別人
とても5人の役者さんで演じられていたとは思えないくらいの拡がりある舞台でした

ドラマが歌を盛り上げ、歌がドラマを盛り上げる見事な相乗効果
もう充分すぎるくらい満足な舞台だったのですが、この日のアフタートークで登場したゲストがまた豪華
これはもう満足すぎる!

水星とレトログラード

水星とレトログラード

劇団道学先生

ザ・スズナリ(東京都)

2025/08/02 (土) ~ 2025/08/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

2回観ました。
1回目は展開の面白さに満足しつつ、家族の情にもほろりとした感じで。
2回目は、物語の前向きさに元気もらえたような感じになり。
そこから一日たった今、このお話は、現実の痛みを緩和するためのファンタジーだったのかな、とか想像してます。
いや、まあ、自分は家族の介護経験や死を見取った経験がまだ無いので、ほんと想像ですが。

最初観た時よりも、だんだん評価が上がってる感じ。

実態劇「Macbeth -マクベス」

実態劇「Macbeth -マクベス」

OuBaiTo-Ri

東中野バニラスタジオ(Vanilla Studio)(東京都)

2025/07/17 (木) ~ 2025/07/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

客席まで含めても大概の小さいステージより狭いスタジオ空間で、ダイジェストや翻案じゃないマクベスをやる。
アクティングエリアは、客席を斜め横断する通路がメイン。通路両端だけ、やや広めに空間を作っている。
あとは、客席の外側を周回する形で通路もあり、パネルで隠されてる部分が舞台袖になります。
役者は10人。マクベス役を除いて複数の役を兼ねる。

このチャレンジは成功しまして、結果、マクベスの舞台の中に入り込んで観劇するような臨場感。
没入型、体験型のマクベスが出現してました。
この厳しい空間でダンスや殺陣もありました。着替えも血糊も。

アイデアだけじゃなく芝居の熱も良くて、ほんと面白い観劇でした。

シブヤデマチマショウ

シブヤデマチマショウ

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2025/08/01 (金) ~ 2025/08/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

このノリが受けていた時代が青春だった人には楽しいんだろうなって思った。
演者は良かっただけに残念な気持ちになった。
次は、もっと若い感性の作・演で観てみたいです。

無能演出、人望だけか。(仮)

無能演出、人望だけか。(仮)

点Pの座標

ピッコロシアター 中ホール(兵庫県)

2025/08/05 (火) ~ 2025/08/05 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ピッコロ劇団過去講習受講者の劇団
センターベストポジションに音響 照明が有り、違和感を感じながら10分以上遅れで始まる
総じて演劇関係者は時間にルーズだが、ピッコロでは教えて無いのか?といった腹立たしさからだったからかもだが、内容も陳腐で盛り上がりに欠けるもの 60分2000円としては…

ワイルド蛍をつかまえろ

ワイルド蛍をつかまえろ

岡本セキユ☆シングル芝居

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2025/08/01 (金) ~ 2025/08/04 (月)公演終了

実演鑑賞

くらやみダンス主宰の岡本セキユによる一人芝居。僕は初見ですが、今回は再演にあたるそうです。上演時間は約85分。初演や、この再演での事前アナウンスでは70分と聞いていたので、15分足された要素が気になりました。一人芝居の15分増はなかなかのボリュームアップ。

物語は、夢の断片をつなぎ合わせたような不条理さを持ち合わせつつ、登場人物たちの日常や葛藤などが描かれます。昭和と令和を行き来する、現代的な一人芝居だと感じました。

ネタバレBOX

劇中に「刹那!」と言う単語が何度か登場するのですが、これが格好いい。ここまで情感を表せる「刹那!」もあまりないと思う。岡本さんは劇作も演出もするけれど、いち俳優としても魅力溢れる存在と知り、それも大きな収穫でした。彼を客演に呼びたがる団体の気持ちがよく分かりました。不条理系の物語の導入を、もう少しだけ丁寧に客席へ届けれられると、中盤から後半へ向けたジェットコースター的展開が更に盛り上がるかも、と感じました。
ワイルド蛍をつかまえろ

ワイルド蛍をつかまえろ

岡本セキユ☆シングル芝居

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2025/08/01 (金) ~ 2025/08/04 (月)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。
夢の中にいるような不思議なストーリーで、正直「?」な部分もありましたが、とにかく、役者さんの熱演に目が釘付けでした。
表現力も素晴らしいし、汗びっしょりになって演じる姿に感動でした!
良い舞台でした。

Venus誕生 第二幕

Venus誕生 第二幕

劇団Venus

レッスル武闘館(埼玉県)

2025/07/04 (金) ~ 2025/08/01 (金)公演終了

実演鑑賞

埼玉の女子プロレス団体・アイスリボンによる演劇ユニットが隔月の金曜に上演を続ける連続公演。女優たちを練習生として迎え物語を紡ぎながらデビューを目指すと謳います。80分。第二幕として8月1日まで、レッスル武闘館。

https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2025/08/post-469e42.html

記憶の欠片達

記憶の欠片達

株式会社GROW

シアター・アルファ東京(東京都)

2025/07/30 (水) ~ 2025/08/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

認知症にまつわる話は、まだ、答がないと思うので難しいですね!?
ただ、いろいろな要素が入りすぎて、焦点がぼやけてしまったようにも感じましたがよかったです!

この暮らしにタイトルを付けようとした、日々

この暮らしにタイトルを付けようとした、日々

劇団 Rainbow Jam

シアター711(東京都)

2025/07/15 (火) ~ 2025/07/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

30歳という年齢への強迫感と演劇への思いを強く感じました
30歳前の人と演劇経験者には、もう少し違った感想を持つのかな!?とも思いました

記憶の欠片達

記憶の欠片達

株式会社GROW

シアター・アルファ東京(東京都)

2025/07/30 (水) ~ 2025/08/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

あり得る家族のお話…自分事として、観劇しました。

ネタバレBOX

認知症になった本人、彼女に向き合う家族や周囲の人々が、リアルに描かれてきて、色々と考えさせられました。
CAT-A-TAC 『不思議の国のアリス 〜ハートをなくした女王〜』

CAT-A-TAC 『不思議の国のアリス 〜ハートをなくした女王〜』

CAT-A-TAC

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2025/08/02 (土) ~ 2025/08/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

子どもから大人まで楽しめる、素敵なダンスパフォーマンスでした!

ワイルド蛍をつかまえろ

ワイルド蛍をつかまえろ

岡本セキユ☆シングル芝居

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2025/08/01 (金) ~ 2025/08/04 (月)公演終了

実演鑑賞

とっても面白かったです!!
眼前で躍動するたったひとりの生身の肉体・肉声にわけもわからず熱くなる!
一人芝居の醍醐味を堪能しました。こんな言葉と身体表現と体力の三拍子揃ったいい作者兼俳優さんをなぜ知らなかったのか!
自分では変えられない状況に翻弄され、わかりあえない周囲の人間に困惑中の主人公・虹田さん……同年代の労働者として他人の気がせず、応援したくなります。
ベテラン工場長や総務のお局の演じ分けも見事で楽しくて、「ワーニャ伯父さん」のアンドリュー・スコットを思い出しました。
理解できない後輩・モモヤマくんと幻想のゲームの中で束の間共闘するシーンが美しかったです。
歌舞伎揚やペットボトルのくだりなど、「枝葉」の部分もすごく好きでした!
また、アフタートークで初めて生の暮田真名さんを見て興奮しました……彼女の仰る「一生懸命さの魅力」や「人体の持つ雑味が演劇の特長」という話に共感しきり。
初見の芝居で勢いで上演台本を買ったのはこれが初めてです。今、余韻に浸りつつ帰りの都電で読了しましたが、ト書の無理ゲー加減にまた笑わされてしまいました(笑)
初演見ればよかった! どう違うのか気になります。

ももがたり

ももがたり

株式会社アメツチ/合同会社Emotion Space

シアターサンモール(東京都)

2025/07/31 (木) ~ 2025/08/04 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

話自体が好きなので再再演の公演非常に楽しめた
今回アットエモーション単独ではなくアメツチさんとのプロジェクトだったため期待もあった反面色々と危惧もあったがアットエモーションの役者さんが外様にならずにしっかり要所を固めていたので安心した。

ネタバレBOX

全体的に殺陣が「軽い」印象が強く芝居の泥臭さが減じて「ビジュアルも含めてとっても小綺麗」でファンタジー(絵本)感がマシマシに感じたのは演出だろうか?気のせいだろうか。
内容については「絵本の世界です」で全て解決という見方もできるが例えば羽衣たち川の精?がいないと世界が繰り返せない的なセリフがあったが皆殺しになっていたように見えるがあくまでも羽衣の集落テkなやつがやられただけでたくさんいるって感じなのだろうか?ちゃんと世界繰り返してるし。初演からSF的解釈を模索しているが実は昔はやった安いフロイト的解釈がアリなのかと今回感じた。今回もやはり引っかかったのは「誰かが命の数を管理している」感じの台詞、死なないと次が生まれないということは人口を増やすため必要な何らかのリソースに上限があるという状況は変わらないらし。やはりあの空間は閉鎖空間

今までのネタバレとか考察とか
初演
無理して設定や結末を書いていないが中途半端で終わった感はない。キャラクター役割がわかりやすくスッキリしていたことも大きいか。桃太郎の苦悩なんてムアコックのエターナルチャンピオンシリーズのような感じで好きな感じでした。自分が作られた世界にいて人口を調整するために殺されることをみんな知ってそうで(記憶まで作り物らしい)なかなかエグい設定(自然死は克服されててかなり停滞した閉じた世界がベースなのか?漂流している移民宇宙船とかバックボーンの設定を考えるのも面白い)
骨になっても蘇る桃太郎が一番バケモンなのに誰もきずかんのかなーw
要するに物語の世界といえばそれまでなんですが
ももの精はマザーコンピューターだな 狂ってる系ん

再演
もーとにかく見てみて
そーいえば正直、桃太郎と三匹も人間じゃ無いと思うんだか。
ムアコックのエターナルチャンピオンの感じをなんか感じるんですよねー
絵本の中の話でわざわざ命の数が決まっているというのはちょっと謎設定
例えば漂流する星間移民船の中を管理するマザーコンピュータが暴走。自らをももの精と名乗り本来子供向けの童話体験プログラミングだった桃太郎をエンドレスで繰り返している。

再再演
記憶を失っている描写があるのは桃太郎のみ。人間も鬼もジジババですら前章までの記憶があり普通に成長している。人も鬼も妖精さんも普通に死ぬし章が変わったからって復活なんてしない。猿キジ犬もしっかり記憶が残っている。桃太郎だけが同じ「ような」ことを繰り返す世界。
鬼からみれば長が代替わりし、やっと安定してきたところでまた桃太郎が来襲し長を殺害される。この繰り返しに何の意味が?という疑問が湧くがこの世界は「命の数が決まっている」世界である。命の数が一定な理由についてはあの世界は例えば播種船のような閉鎖空間で物理的に養える人数に限りがあると考えると刀槍が主力な時代設定なことにも納得がいく。重火器で暴れられると船体に被害が及ぶためだ。しかもこの世界の人は老衰ではなかなか死なない。爺さんなんか爺さんを何百何千と章と続けている。播種船が目的地に着けば開拓を行うことになるのに爺婆だけでは上手くない。そこで間引いて世代交代させる機構が桃太郎な訳だ。
この桃太郎べらぼうに強く、今回の記憶は定かでないが骨からでも蘇るらしい。蘇るというか新しい章になるとまた桃から生まれて驚異的な速度で成長する。そこからおそらく桃太郎は遺伝子改良された個体のクローン体ではないかなと考えた。「もも」ではなくデカい桃みたいな形した人工子宮から生まれたクローン。爺さんは切ったと言っているがあれは毎回殺そうとしているだけです、「毎回どう切っても上手く避けられる」と本人が言っているでしょ。あれでいて爺さんまだ抗っていると思うとなかなか熱い。
クローン体なので記憶があるはずが無い。ももがたりでの最後の章は本んの少し記憶があったということは後で振り返るとあの章が本当の意味での始まりの章だったということになるのかもしれない。「ももがたり2」案件です。
「母」は何なのか。播種船なのだから向かっている新たな故郷、キャストがトリプルなことからもわかるがすでにいくつもの世界にトライして失敗している。ももの精は播種船のメインコンピューターのアバター。多分ロボ。
でも何で桃太郎なの?という当然の疑問。これは結果的には爺さんが関与している。
この播種船は何らかのトラブルで宇宙を放浪しており、その際に司令部を喪失して采配はコンピューターに一任されている。その結果コンピューターが生み出した世界があの世界で爺さんはたまたま難を逃れた司令部員。おそらく、ももがたりエピソード0の主役は爺さんでしょう。
コンピューターは入植まで限られたリソースで残された最後の人類集団の種としての健康性を保つため、間引く制度を導入(もしかしたら元々特定状況下で発動される魔王プログラムがあったのかも)、間引くための機構として魔王爆誕。ただ初期の人類は強く魔王を倒すこともできた(負けないと骨からも蘇るかどうかわからない)というか魔王の討伐が終章条件だったのかも。きっとそのころは爺さん無双してたはず。服が西洋風なのは魔王討伐期の残り香。
別にコンピューターが選んで間引けばいいしお手軽だがそれでは闘う力が失われ入植時に問題となる。そのために共通の敵を創作した
頭の角?あんなものは飾りです。もしかしたら特徴あるヘルメットをかぶっているような集団がいたのかもしれない(軍部とか)
初期は全体から間引く機構だった桃太郎が今では「鬼」のみ殲滅する英雄になっている。終章条件も「鬼の長の討伐」これは「ことわり」というやつが仕事をしている。
ではことわりとは何か?これはメインコンピュータの思考を縛るある種のウィルスではないか。入れたのは爺さん。
ウィルスにより魔王は英雄となり均衡を保った現状が作られるが
一章が20年だとしても100章でも2千年、始まりの記憶が失われるにも十分な時間。おそらく初期メンで生存者は爺さんのみ。
結論。主役は爺さん

記憶の欠片達

記憶の欠片達

株式会社GROW

シアター・アルファ東京(東京都)

2025/07/30 (水) ~ 2025/08/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

これは身に沁みますね。年を取ると、自分や家族の認知症問題は避けられない。見応え十分で、色々と考えさせられました。

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