最新の観てきた!クチコミ一覧

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エンれぱ!Vol.6

エンれぱ!Vol.6

しむじゃっく

新中野ワニズホール ( Waniz Hall )(東京都)

2019/01/04 (金) ~ 2019/01/06 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/01/04 (金) 15:00

価格2,000円

岸田國士からアガリスク、キコまでという演劇福袋(あるいは闇鍋←コラ)。

「瓦礫のモグラ」
日常にありそうなほっこりする(?)短編、オープニングに相応しい。

「ぶらんこ」
準古典というかスタンダード的な作品だけに演出(会場も含む)による幅が広い岸田作品、会場の個性もあって「21世紀版」な印象。

「LiePhone4s」
若干こなれていない感が惜しいが、中盤でアクセルを踏み込むような構造が年末の東京コントレックスの冨坂作品にも通じて「やはり♪」な感じ。

「ミートソース・グラヴィティ」
キコ版も観ていたが、こちらも印象がかなり異なって面白い。ちなみにこの翌日に観た芝居にも2人の登場人物がフルートグラスでシャンパンを呑む場面がありありゃりゃ、みたいな。(笑)

超人類

超人類

BACK ATTACKERS

テアトルBONBON(東京都)

2019/01/08 (火) ~ 2019/01/13 (日)公演終了

満足度★★★★

一見AIの恐ろしさを訴えるようで、実は現代の人類に警鐘を鳴らす
逆転のオチはちょっと昨年の“人造カノジョ”な似てたかな
最初と最後の呼応はきれいにハマっていた
ラストに近い赤い羽根が降るシーンが印象的だった

オノマトペイント~ソラノアカリ~

オノマトペイント~ソラノアカリ~

テアトルアカデミー

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2019/01/11 (金) ~ 2019/01/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

前評判はダテじゃなかった!
6才から17才まで幅広い年齢層の子どもたちひとりひとりが、
とってもキラキラ輝いてました
納得のグランプリ作品にただただ涙

超人類

超人類

BACK ATTACKERS

テアトルBONBON(東京都)

2019/01/08 (火) ~ 2019/01/13 (日)公演終了

満足度★★★

フライヤーのセンスの良さに惹かれて観に行っては観たが・・・。序盤の会話からテンポが上手く弾まない。ずれをテンポ良く見せることで、キャラの面白さも感じられるし、のちの展開の意外性も引き立つように思えるのだが・・・。ストーリーの意味はなんとなく分かったが、語り落ちというか、説明の足りない部分が?として残った。(私だけかもしれないが)実力のある方も出演なさっているので、期待し過ぎたようだ。

超人類

超人類

BACK ATTACKERS

テアトルBONBON(東京都)

2019/01/08 (火) ~ 2019/01/13 (日)公演終了

満足度★★★★

えーっ!そっちに行く?まんまと騙されてしまった。ちょっと悔しくて余裕があるならもう一度見てあちこち確認したい。そう言えばあそこでは・・・
人間の行き過ぎた行為には神の鉄槌とやらが降るかもしれませんが、聖書に出てくるあれやこれやは納得できないです。

ネタバレBOX

「超人類」というタイトルですが、アレは人類じゃないし、神とやらは胡散臭い限りでした。
遠慮ガチナ殺人鬼

遠慮ガチナ殺人鬼

企画演劇集団ボクラ団義

ザ・ポケット(東京都)

2019/01/09 (水) ~ 2019/01/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かったです!葬儀に来てお焼香が終わっても帰ろうとしない会葬者たち。その全員が「私が殺した」と主張するその訳は・・・。いろんな事情やら思惑やらが交差して、人間関係も複雑で。でも笑えるシーンもありながらのどんでん返し。最後まで気が抜けませんでした。
前説が面白くてトイレに行く機を逃してしまいました。

ネタバレBOX

とは言え、関係ない人たちは巻き込まない、または前向きに解決することを考える展開にしていただけたらと思いました。
ハッスルマッスル〜忍者〜

ハッスルマッスル〜忍者〜

ハッスルマッスル

たましんRISURUホール(立川市市民会館)(東京都)

2019/01/05 (土) ~ 2019/01/05 (土)公演終了

満足度★★★★

元気で楽しくて年頭に見るにはぴったりでした。懐かしい「マッスルミュージカル」メンバーさんも何人かいて、久しぶりの舞台の姿に感激。怪我などないようにお気をつけて、また舞台でお会いしたいです。地元の体操教室やチアダンスグループの発表もあり、それがちゃんと第1部として位置づけられていたのも良かったです。

昭和歌謡コメディ~築地 ソバ屋 笑福寺~Vol.10

昭和歌謡コメディ~築地 ソバ屋 笑福寺~Vol.10

昭和歌謡コメディ事務局

ブディストホール(東京都)

2019/01/11 (金) ~ 2019/01/14 (月)公演終了

満足度★★★★

 ハンダラは、先ずこの劇団、裏方さんにお詫びをしなければならない。というのも
よんどころない事情はあったにせよ、序破急のうち拝見できたのは急の部分だけだからである。それでも受付にいらした女性は嫌な顔一つせずフライヤーなどを揃えて下さり、扉の内側のスタッフに繋いで下さった。内部の方も気の利いた方で、観易く而も遅れて入った自分が心理的負担をあまり感じない、他の方々にも迷惑は最小限で済む 席へスムースに案内して下さった。終演後も声を掛けて頂き、受付して下さった女性にもお礼を述べることができた。このような心遣いは流石である。

ネタバレBOX

 既に爺になった自分には、懐かしくスーッと入ってゆける曲目なので楽しめた。一方、乗り切れないのは、無論自分が齢を重ね、用心深くなったせいである。演者のせいではない。ただ、日本の哀れな現況とこの先どのようになるかの大方の予想を現行の趨勢からみると、矢張り笑ってばかりは居られないというのが、素直な感想である。結果、楽しく、人々への細やかな思いやりも満点をつけたいが。という自分の天邪鬼意識は出てしまった。だが、自分の中にこれさえなければ。楽しく有難い舞台である。
超人類

超人類

BACK ATTACKERS

テアトルBONBON(東京都)

2019/01/08 (火) ~ 2019/01/13 (日)公演終了

満足度★★★

とてもおもしろかった。強いメッセ-ジを感じました。

拝啓 空の中より、

拝啓 空の中より、

ノラクラフト

at THEATRE(東京都)

2019/01/11 (金) ~ 2019/01/13 (日)公演終了

女優として知っていた谷口さんがこんなに作劇・演出できるかただったとは!!
重いテーマに臆せず挑戦した意欲作。
日常に流され忘れていることを思い出させてくれる、それが演劇の役割のひとつなんだなと再認識しました。
劇場空間の密度の高さも作品に合っていたと思います。音楽の使い方もよかったです(音量もっと大きくていいかも? とは思いましたが)。
キャストさんのうち昨年「ヴェニスの商人」に出ていらした方々はそのときの役の印象が鮮烈だったのですが、今回観て、こんなに全然違うタイプの演技もいけるのか! とその振り幅の広さに舌を巻きました。

『アウトロー:マジカルガール』

『アウトロー:マジカルガール』

美貴ヲの劇

OFF・OFFシアター(東京都)

2019/01/09 (水) ~ 2019/01/13 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/01/10 (木) 19:30

価格3,200円

昨年の秋のムシラセがそうであり当公演とカブっている森山智仁プロデュースもそうである魔法少女ネタを軸に太宰作品を絡め、さらにアレやソレもあしらうというハイブリッド演劇。(笑)
中心となる2つのネタは手術台の上のミシンとコウモリ傘のように一見不釣合いだが、根底の部分が共通な感じ?
そして幕切れは物語的にも視覚的にもキレイだし、途中で出てくる六芒星の見せ方……というか組体操のような(?)表現も巧いしステキ。
あと、魔法少女が魔法を使えなくなるキッカケにもニヤリ。

ネタバレBOX

「アレやソレ」はペテロの(3回の)否認と娘道成寺。
そして「大切なもの」を3回「知らない」と言うと魔法が使えなくなる。
また、「誰かを愛する人の気持ちが、少しだけマシになりますように」で〆て暗転により魔法のバトンの光が壁に映るラストが美しい。
壽 初春大歌舞伎

壽 初春大歌舞伎

松竹

歌舞伎座(東京都)

2019/01/02 (水) ~ 2019/01/26 (土)公演終了

満足度★★★★

獅子舞、いいぞ。松竹梅湯島掛額はNHKの新春中継と何箇所かちがっていたけれどアドリブあり?

壽 初春大歌舞伎

壽 初春大歌舞伎

松竹

歌舞伎座(東京都)

2019/01/02 (水) ~ 2019/01/26 (土)公演終了

満足度★★★★

幸四郎のつっころばしにはまった。

昭和歌謡コメディ~築地 ソバ屋 笑福寺~Vol.10

昭和歌謡コメディ~築地 ソバ屋 笑福寺~Vol.10

昭和歌謡コメディ事務局

ブディストホール(東京都)

2019/01/11 (金) ~ 2019/01/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

楽しいステージでした。

ネタバレBOX

構成と演出がいいのです。前半の芝居は、すごくテンポと間合いがいいんですよね。笑いを誘う場面がリズムよく、また、シーンの切り替わりが絶妙に感じました。話の展開もおもしろいです。後半の歌謡ショー、レディホンカーズ、心にしみました。白石さんの新曲の唄すごく記憶に残りやすいいい曲だなあと思いました。その後の仮面舞踏会の3人の口パクは、ちょっと残念でした。たとえうまくなくても声を聞きたかったです。歌謡ショーは曲順や演出に工夫が感じられ、あっという間に感じる50分でした。全体として元気のパワーをもられるステージでした。
ミュージカル レベッカ

ミュージカル レベッカ

東宝

シアタークリエ(東京都)

2019/01/05 (土) ~ 2019/02/05 (火)公演終了

満足度★★★★★

【一回目】1/11 13:30「わたし」=桜井玲香、ダンヴァース夫人=保坂知寿
【二回目】2/4 13:30「わたし」=桜井玲香、ダンヴァース夫人=涼風真世

原作は1938年のイギリスのダフニ・デュ・モーリエの小説である。1940年にはヒッチコック監督で映画化されアカデミー作品賞を受賞した。この映画は1月2日にTOKYO-MXで放送されたのでご覧になった方もおられるだろう。

あらすじ:
天涯孤独の「わたし」は小間使いをしてなんとか生計を立てていたがあるとき妻を亡くしたばかりの大富豪の貴族ド・ウィンター氏に見初められ結婚する。ド・ウィンター邸は「マンダレイ」と呼ばれる豪邸であった。そこには大勢の使用人がおり、家政婦頭のダンヴァース夫人は前妻「レベッカ」が実家から連れてきた厳格な人であった。屋敷にはいたるところにレベッカの影響が残り、人々もレベッカをほめそやすばかりである。何とか存在を示そうとする「わたし」だが、ダンヴァース夫人の策謀で大きな失敗をしてしまう。夫人に責められて窓から海に身を投げてしまいそうになったそのとき船の座礁を知らせる警報が鳴り響き、そこから事態は急変して行く…。

このミュージカルでは普通のミュージカルよりソロパートで歌う人の数が多い。そして皆さん呆れるほどうまい。たとえばド・ウィンターの姉のビーはそれほど重要な役ではないが3回も長いソロがある。ここに宝塚出身の出雲綾さんが配されていて堂々とした歌声でこの後で何か大変なことをするのではないかと錯覚してしまうほどだった。正確にはトリオ、ソロ、デュエットの3つの歌でソロのパートが多い。

この物語の影のそして真の主役はダンヴァース夫人である。彼女はレベッカの分身なのだ。
【一回目】保坂知寿さんの圧倒的な歌唱力と存在感はこの劇全体を支配していた。出来栄えには保坂さんご自身も大満足だろう。
【二回目】涼風真世さんのダンヴァース夫人も保坂さんと同様歌唱力も存在感も圧倒的である。回数を重ねた分だけ怖さが増していた。ただし、屋敷が燃え落ちるときの高笑いが可愛らしくなってしまったのはやや減点か。
ド・ウィンター役の山口祐一郎さんは安定の歌声、ただし強引に歌をねじ伏せる印象を持った。またレベッカを回想する歌は説明の言葉が多すぎてちょっと同情してしまった。【二回目】前半では小さな声が安定していなかった。
森公美子さんの上手すぎる歌と余裕の道化は単調になりそうな物語にポップな色合いを与えていた。【二回目】ではアドリブでさらに笑いを増やしていた。

セットの変更を伴う場面転換の回数も最近では珍しいほど多い。何か驚かせるようなものではないが適切なセットが丁寧に作られ雰囲気を醸し出している。たとえば重要なアイテムである屋敷の窓は手抜きをせず舞台の天井まで届くように大きく作られている。衣装も抜かりはない。「わたし」は着せ替え人形かファッション雑誌のようであるし、仮装舞踏会でも昔の貴族の服装を惜しげもなくおごっている。

さて本作は乃木坂46の桜井玲香さんの本格ミュージカルデビューとしても注目されている。誰もが「大丈夫なの?」と心配することだろう。そんな心配の裏をかくように、この劇は彼女の歌から始まる。若く、そしてほのかな哀愁をまとった声が観客の心をつかまえるには4小節も必要なかった。すぐに皆このミュージカルの成功を確信したのであった。TVで見る桜井さんは大きめの眼鼻口が乃木坂46的ではなく少し浮いているのだが、舞台ではそれがプラスに作用し、素晴らしく良く映えて見える。演技も歌もたたずまいも華があり、乃木坂46の中でも将来一番伸びるのはこの人ではないかと予感させるのに十分であった。

このミュージカルで超絶歌うまの皆さんに揉まれていれば桜井さんも大化けするだろう。意外にもビブラートは合格点なので当面の課題は声量である。
【一回目】ダンヴァース夫人とのデュエットではすっかり負けてほとんど聞こえない。夫人が抑えて合わせれば良いのにと思ったが、目標を設定しての愛のムチ(死語?)なのだろうと納得した。もちろん私は目標達成を見越して来月初めのチケットも確保してある。
【二回目】でも桜井さんの歌は全く変わっていなかった。あまりにも同じなのは演出から歌い方を厳しく決められているのだろう。デュエットの音量のバランスが良かったのはPAの調整が上手くなったのと涼風さんが控え目に歌っていたためだと思われる。

ミュージカルファンには絶対のお勧め。自然にスタンディングオベーションの気分になること請け合い。85分+20分休憩+85分?

【二回目】には男性の割合がかなり増えていて、途中休憩の男性トイレの列が廊下から舞台上手まで伸びていた。シアタークリエでも他でもこんな状態は見たことがない。桜井さんの千秋楽だからなのだろうか。乃木坂おそるべし。

FUKAIPRODUCE羽衣 LIVE vol.12

FUKAIPRODUCE羽衣 LIVE vol.12

FUKAIPRODUCE羽衣

吉祥寺スターパインズカフェ(東京都)

2019/01/11 (金) ~ 2019/01/13 (日)公演終了

満足度★★★★

観てきました☆ はじめての羽衣ライブ、とっても良かったけど ちょっと長かったかな。

ネタバレBOX

なんだか半分くらいは演劇関係者じゃないかっ?てくらい関係者多かった気がします。。
糸井さんと深井さん二人でのパートはとても素敵でした☆ 鯉和さんのソロも最高でした☆ ただ、深井さんは出ずっぱりだけど、他のメンバーの出演が少なくて残念でした。
ヴァンパイアバンド・ファイナル!

ヴァンパイアバンド・ファイナル!

コノエノ!

シアター711(東京都)

2019/01/05 (土) ~ 2019/01/13 (日)公演終了

満足度★★★★

脚本・演出の木乃江祐希ちゃんは、私がエキストラとして撮影現場も観た『オチキ』の頃からガッツがあるのは知っていたけれど、第2回公演が自分の汚い部分を曝け出した作品で、ただの「役者さんが片手間で主宰している訳ではないんだ」とクリエイターとしてもリスペクトしていて、楽しみにしていた作品。

ファンサービスでファンを選んで血飛沫を浴びせるという“ヴァンパイアバンド”というのも、あり得そうな面白いコンセプトだし、#MeToo運動やSNS時代を風刺した脚本・テーマも面白い!
(奇しくも公演中に純烈メンバーが脱退!)

「この役はトランスジェンダーなのか、女装家なのか?」とモヤモヤしていた役の設定が分かった瞬間、「そう来たか!」と納得!

1番前の列は血飛沫を浴びる可能性があるけれど、カッパをもらえるので、万が一濡れても大丈夫な格好の方はぜひ1列目で!

武藤心平さんの前説が最高なので、余裕を持って会場に到着することをオススメします!

超人類

超人類

BACK ATTACKERS

テアトルBONBON(東京都)

2019/01/08 (火) ~ 2019/01/13 (日)公演終了

満足度★★★★

「神」とは、人間と全く次元の異なった存在で大自然に宿る聖なるもの。といった概念で、観終わったあと「人間やり過ぎると、こういう時を迎える考え方もあるのか~」と、描かれていた「神」の振る舞いに対して物思いにふけっていた私と、私よりずっと合理的で分析力旺盛な劇友の方との見解が大きく異なっていて面白かったです。
人間社会の飽くなき知的向上の戦いを描いた物語としても楽しめたのですね・・・なるほどなーと
どちらにしても空恐ろしい事に変わりませんが、基本的な作風はいたってコミカル。
ただニヤニヤ観ていたところも『シックスセンス』方式というのでしょうか、観終わった後もう一度、ここは、ここはと確認してみたくなる衝動にかられてしまう作品でした。

ダイナミック・ウォー

ダイナミック・ウォー

中央大学第二演劇研究会

中央大学多摩キャンパスCスクエア3階小ホール(東京都)

2019/01/10 (木) ~ 2019/01/13 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/01/11 (金) 15:30

楽しい劇団による楽しいステージでした。同劇団の作品としては昨年「蛸のシウセイ」を見ているが、いろんな顔を持つ多彩な集団であることが判明。

トロンプ・ルイユ

トロンプ・ルイユ

パラドックス定数

シアター風姿花伝(東京都)

2019/01/09 (水) ~ 2019/01/14 (月)公演終了

満足度★★★

この劇団のこの劇場での連続公演も後半になって、今回は正月と言う事もあってか、骨休め娯楽編。地方競馬の話である。
素材選びで工夫する作者だから、地方競馬となれば、動物愛護、とか、公共賭博、地方地自体の財源、とか俗耳に入りやすく、また議論際限ナシの「喫緊のテーマ」が面白おかしく(結構、無責任に)展開するのかと思いきや、今回はそういう難しい話は後退して、走る馬と、走らせる人間のヒューマンドラマである。内容的に新鮮味があるわけでもなく、安易なテレビドキュメンタリーや週刊誌特集のレベルの話題である。地方競馬に回されてきた故障馬、老齢で中央で走れなくなった馬、地方の牧場の経営危機、閉鎖的な仕事場など、こういう物語向きの人物と馬の配置で舞台は進行する。
競馬を舞台に上げる工夫と言えば、競走馬6頭と、競馬関係者6人をダブルキャストで組んでいて、俳優が時に馬、ときに人間になって進行する、と言う点と、瀬戸内海を挟んだ尾道と丸亀の地方競馬に場面を設定していることだろう。第一のかなり無理な設定も、舞台だからこそできる約束事で面白く運んでいくが、やはり、馬に人間的な感情を乗せすぎると、違和感がある。笑っていても、失笑という感じになる。俳優たちが、初日ということもあるが、全員柄に頼っていて、しかも経験が乏しいので百人の客席に(満席だったが)隙間風が吹く。馬に限らず動物を擬人化したいい舞台はたくさんあるが、人と動物の按配が難しい。なかなかキャッツのようにはいかないのだ。
海を挟んだ地方競馬と言うのは、馬が海を見て感懐にふける、最後の根岸競馬は船の汽笛だけが聞こえる、というところをやりたかったのだろう。そこは、競馬場の賭博の空しさを季節に託して効果はあるが、これも寺山修司の詩一篇に及ばない。。

ネタバレBOX

開幕と終演後に作者が出てきて一言あるが、これが上から目線で愉快でない。芝居者は作ったものを差し出してあとは観客のものだ。勝手に飲み物売り場を作って売っておいて、あとはきちんと片づけて帰れ、ここは劇場なんから、などと言われると、カチンと来る。

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