
グッドピープル
株式会社NLT
博品館劇場(東京都)
2019/07/18 (木) ~ 2019/07/25 (木)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/07/18 (木) 19:00
いかにもアメリカンな物語。昔の恋人vs今の奥さん、二人に挟まれて困る男というのは永遠のテーマですね。劇中の曲がジャズの有名なスタンダードではなく、フランク・ザッパのジャズ作品という一捻りもあって面白かった。

第10回せんがわ劇場演劇コンクール
せんがわ劇場
調布市せんがわ劇場(東京都)
2019/07/13 (土) ~ 2019/07/14 (日)公演終了
満足度★★★★
せんがわ劇場が主催する演劇コンクールで、予選(書類審査)を通過した6団体によって競われた。40分間という限られた時間の中で表現することになる。コンクールは2日間にわたって専門審査員、市民審査員および全公演を観劇した観客の投票によって審査する。専門審査員がグランプリおよび劇作家・演出家・俳優の各個人賞を選び、市民審査員と全公演を観劇した観客の投票(持つ票数は異なる)によってオーディエンス賞を決める。
今回のコンクールの特徴は、参加団体全ての公演がパフォーマンス系であったこと。この傾向(ここ数年は圧倒的にパフォーマンス主体)は、時間的制約が影響しているのであろうか?何となく見巧者向けで、演劇初心者には解り難いようにも思える。「演劇とは」という問いに正解はないかもしれないが、少なくとも観客が劇場に足を運ばなくては成り立たないだろう。多くの人に演劇を楽しんでもらうには敷居が高い内容に思えたのが残念だ。
(上演時間各40分)

12人の怒れる男
ナイスコンプレックス
TACCS1179(東京都)
2019/07/17 (水) ~ 2019/07/21 (日)公演終了
満足度★★★★
面白かったです!昨年も見ているので結末は分かっているはずなのにドキドキしました。役者さんが変わると登場人物のイメージも随分変わってくるのを実感。
さひがしさんファンの私としては、次回は陪審員9号を演じて欲しいと思うのでした。

いのうえ歌舞伎<亞>alternative 『けむりの軍団』
劇団☆新感線
赤坂ACTシアター(東京都)
2019/07/15 (月) ~ 2019/08/24 (土)公演終了
満足度★★★★
私にとっては『「回らない」髑髏城の7人』ですが、昔からのファンにはこれが本来の「劇団☆新感線」なのでしょう(でもないのか?)。時代劇エンターテインメントとしては抜群の完成度で3時間(85分+20分休憩+75分)の長さも飽きることはありません。歌と踊りも音楽と衣装が良く、勢いがあって楽しめます。これだけを観れば満足度は星5つですが、やはり「回る」ものと比べるとワクワク感では負けるので一つ減です。
ファンの期待を1ミリも裏切らない内容で、予備知識なしに行くのが正解だとも思うのですが、私の記憶の整理も兼ねて、登場人物の紹介をしておきます。「7人」ものですが敵味方その他入れ乱れ、どこか輝き切らない人物が多いところは「髑髏城」と異なります。
古田新太 軍配士で浪人の真中十兵衛。4人の仲間を千人にも偽装するなど奇策が冴えわたる。早乙女との1対1の剣の対決もある。
早乙女太一 目良家の侍大将の飛沢莉左衛門。腕は立つが言語表現がまるで駄目という新境地の役。キレッキレの殺陣は一段と見事。
清野菜名 厚見家から目良家に人質として来ている紗々(ささ)姫。看板の身体能力で敵を蹴りまくる。セリフのキレも良い。
須賀健太 厚美家の家臣で紗々姫を守る雨森源七。まったく弱い若侍で莉左衛門に切られまくる。
高田聖子 目良家の奥方で権力を一手に握る嵐蔵院。しかし駄目息子に苦労している。歌も良い!
粟根まこと 夭願寺住職の残照。いつも通りの風見鶏役は芸術的。
池田成志 賭場でテラ銭を盗む浪人の美山輝親。適当なことばかりをやっているが結果的に正解になる。とぼけた役は本当にうまい。
パンフレットはB4版68ページ、厚手の紙で2,000円。大判で持ち帰りに苦労しますが読みどころも多く、お勧めです。

ハムレット
しあわせ学級崩壊
nagomix渋谷(東京都)
2019/07/17 (水) ~ 2019/07/17 (水)公演終了
満足度★★★★
昨年のいつだったか当日券を求めて(確か御徒町へ)赴いた際は満員で入れず、気になっていた同劇団を今回機会を得て観劇。都内音楽系ライブスペース3軒ハシゴ公演の最終会場渋谷に来た。1drink=500円で入場3000円。開演前からビートの効いたサンプリングサウンドが流れ、立った客が体を揺らし結構盛り上っている。ステージ上のテーブルで楽器の代わりに機材を操作するメインとサブの背後にはコラージュな映像も流れ、客はステージ側と対面してライブの様相である(一昔前に初入場して以来のクラブの雰囲気)。最初は戸惑いつつも耳と体を慣らし開演時刻を迎えると、ステージ上には先のパフォーマーに代って劇団主宰が立ち、女3+男1の役者陣から演技エリア(登場箇所)の説明があり「舞台」がステージでなく客が立っている平場である事を知らされる。客の顔も見え、僅か3~40人の中に見覚えある俳優や作家、劇評家もいた。
噂に違わぬ大音量の中のパフォーマンスはマイクを持った黒い四人(直前まで場内スタッフとして立ち働いていた)によって展開、音の摩擦熱の充満する空間に身を委ねる1時間が始まった。
台詞聞こえの難を超え、言葉と心情表現の「立ち方」が背景の音に拮抗する具合を味わう内に、同時空での出来事に同期し飲まれていく感覚がある。
(物語=ハムレットについては後日追記、のつもり)
そう言えば公演最終日は同会場21(日)18時だとか。

一寸先の影法師
劇団ZTON
人間座スタジオ(京都府)
2019/07/12 (金) ~ 2019/07/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
初ZTON。
前半部分と後半部分で何年か時が経過するとともに、役者ががらっとかわるので、どう繋がるのか謎解きしながら。
一寸法師の謎はちょっと理解できないままでしたが、そこは御伽草子ということでいいか。
熱い舞台でした。

DOGS,UNDER THE ROSE!
メガネニカナウ
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2019/07/09 (火) ~ 2019/07/15 (月)公演終了
満足度★★★★★
頭の♪お兄~さん♪ で、嗚呼ミュージカルだ~。いい作品を観られた~。という気持ちです。
台詞にメロディがついた、演技に振りがついた。そういう舞台であるだけで、普段の演劇との違和感は全くない!
その分、より楽しませてくれる舞台がミュージカルなんだと思います。

大洗にも星はふるなり
ブラボーカンパニー
駅前劇場(東京都)
2019/07/17 (水) ~ 2019/07/23 (火)公演終了
満足度★★★★
再演を重ね映画化もされた、今や売れっ子福田雄一氏脚本・演出の作品。
クリスマスイブの日に、かつてバイトで一緒に働いた男たちが海の家に集結。
個性あふれる7人が魅力的で、予想の展開も心地よい安定感になる。
最後はちょっと予想外で、これまた温かくほろりとさせるあたり巧い。
大洗の海の家は、毎年帰りたくなる“みんなの家”だった・・・。

砂の家族
SYOMIN'S
シアター711(東京都)
2019/07/17 (水) ~ 2019/07/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
入場時、舞台セットに目を向けてちょっと侘しさを感じるもフ~ンてなもんで全く心配などしない。
何故ならこの公演、役者陣が滅茶苦茶豪華版だから。
舞台の醍醐味のひとつは何と言っても色々な人の生き様を生々しくも心ゆくまで味わえる事。
戦争で何もかも失ったマイナスから人生スタートの絆強い3人。
移り行く時代の中を生き抜く事ができてこそ拡がっていく哀しみと喜び。
人の強さ、弱さ、美しさ、醜さ・・・舞台に心預けて思いっきり堪能できました。
「相棒」の山中崇史さんがこんなにも骨太な舞台役者だったとは知らなかった。
百戦練磨の役者さんに混ざって若い役者さんもしっかり巧い!
フライヤーは舞台を鑑賞後、改めて見るとしみじみしてくるヤツ。

一寸先の影法師
劇団ZTON
人間座スタジオ(京都府)
2019/07/12 (金) ~ 2019/07/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
一寸法師で御座います 何もされない村八分 虐められてた村八分 残りの2分 一寸にも足りない存在価値 人が生きる 生き抜く意味。 記憶 皆で帰ろう。

脱獄5
家のカギ
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2019/06/05 (水) ~ 2019/06/09 (日)公演終了
満足度★★★
ドリフ的なコメディという印象。鈴木さんの愛嬌と池田さんの特権的肉体?が目を引いた
ただちょっとストーリーに粗とムラがありすぎかなと
頭の悪い登場人物ばかりの作品はもっと笑いを取らないと成り立たない
ドタバタするシーンよりかけあいや感情のある部分の方が面白かった

「ボードゲームと種の起源・拡張版」
The end of company ジエン社
こまばアゴラ劇場(東京都)
2019/05/29 (水) ~ 2019/06/09 (日)公演終了
満足度★★★
思考の内に静かに沈むいつものジエン社
インストを受ける観客、見立てやルールの創造に思いを巡らす
他者を見抜くにはまず自分自身をよく知らなければいけない
自分を伝えるには他者をよく見なければいけない
0から生まれて全てが0に収まっていく作品

ハッカ
ハダカハレンチ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2019/05/31 (金) ~ 2019/06/04 (火)公演終了
満足度★★★★★
野外演劇場のような舞台美術はこれから起こることは全て演劇なのだと明示して、月明かりを浴びる観客だけがリアルなのだと笑う
流れるビートルズのナンバーは、使い古されて残ったものの強さを教えてくれる
素手でフルスイングでぶん回して自分の拳を傷めつける演劇
文学的な演劇における劇作家の箱庭治療的なテーマはありがちなのだけど、そのありがちさを徹底した演劇のパワーで覆い尽くして裏返してしまった作品
絶え間なく埋め尽くす言葉に脳が揺すられて感傷と回想を体感する
ただただ演劇を見たと思った。演劇の楽しさを見たと思った

膿を感じる時
ゴキブリコンビナート
北千住BUoY(東京都)
2019/05/30 (木) ~ 2019/06/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
逃げ惑い付きまとう観客が囲むランバージャックデスマッチ
歪な石同士をぶつけ合って飛び散る火花を楽しむがごとき、悪趣味と耽美の重なった光景
パワーにはパワーを超パワーには超パワーを、エネルギーと生命に満ちた心地の悪い薄笑いの空間
今回も無事生還した
普段のゴキコンではそこまで一人のアクターに目がいくことはないんだけど、今回は我修院さんが素晴らしくて凄味を感じた
ミュージカル部の主役感というか物語を背負ってる感が堪らなくて、躍動感と剥き出しの生命、今回の舞台を体現していた
屋内ということで水物は控えめでカッパが無くても運良ければいけるなと
BOuYを上手く使ってて、高さを封じられてる分、機動性でカバーしていた
上からの恐怖が無い分、普段より危険は感じなかったけど、誰かのパニックに巻き込まれる怖さは有った

自由を我らに
カプセル兵団
ワーサルシアター(東京都)
2019/05/28 (火) ~ 2019/06/02 (日)公演終了
満足度★★★★
戦後の憲法草案を口語に直すというシチュが面白くも考える媒介にもなっており秀逸
特に終戦直後の価値観で意見をぶつからせていることで
どんな立場・考え方の人でもそれぞれの思考で色々な部分に気付かされる良い会議劇だった
役者の台詞の入り(イージーミスが多かった)が微妙だったのが残念

Pickaroon!【クチコミ待ってます!次回東京公演は10月!】
壱劇屋
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2019/07/26 (金) ~ 2019/07/29 (月)公演終了
満足度★★★★★
アニメや漫画が好きなら絶対に好きになる、と確信を持てるお話でした!そして殺陣好きにはたまらない殺陣の量で圧倒的目が足りませんでした!!

恋と5月病
ゆるふ酒
十色庵(東京都)
2019/05/25 (土) ~ 2019/05/26 (日)公演終了
満足度★★★
ねてもさめてもと同様のショートコントが紡がれて一つの物語に集まる形式
サトモリさんや梁瀬さんは盤石で
ショートコントも物語も全体としては面白かった
「演技やコントをしている人」の演技の役者さんがいてちょっと残念
LGBTに関する価値観も0.5歩遅れてるかな…
BLをやっていることがBLコンテンツの楽しさの表面に触れているだけだし
それが意味を持つ作品にもなっていなかったし
つまり食材を料理しきれていなかった

一人芝居&自主企画発表会2019
虚構の劇団
アトリエファンファーレ東新宿(東京都)
2019/05/25 (土) ~ 2019/05/26 (日)公演終了
研修生が一人芝居を発表する会
那須康史さん「バブル」
一人芝居は見えない人をうまく想像させるのが必要だったりするけど
那須さんの場合はキャラ作りの上手さと強さでまかなっていた印象
3人の動機がもうちょっとわかりやすかったら良かったなと思った
吉原桃香さん「ハーフ・ムーン」
等身大のテーマ一つに絞ってたのはわかりやすかった
逡巡する部分は良いコメディ感でやり方次第で笑いが増えそう
照明音響がちょっとフィットしていなかった
吉原さんは表情や場面を静止画みたいに焼き付けられたら勝ちだなと
山越大輔さん「想いは誠に影法師」
コントちっくな作品で完成度は高かった
身体能力の軸がしっかりしてたし、笑いのツボの押さえ方は流石に上手かった
なのでもっとストーリーに重みの有る作品やテンションのOFFON、メリハリが必要な作品も見てみたいと思った

10分間2019~タイムリープが止まらない~【ご来場ありがとうございました】
中野劇団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2019/05/24 (金) ~ 2019/05/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
映像では何度も見てたけど、生でみたこの作品の面白さ、完成度、脚本の上手さ
これはタイムリープものの傑作でありつつ、確実に日本コメディ史上に残る大傑作
とにかくずっと面白いし、タイムリープ物の謎解き的要素や伏線回収
タイムリープを使ったネタなど何もかもが上手くハマっていて
それでいて取り逃しもないし、ストレスも感じない上手い構成で
本当に一部の隙きも無い作品
今年この作品を越えられる作品が出てくるだろうか…

「頭に尻を乗せてくれ」「最後の奇蹟」
ヨッタイキオイ
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2019/05/14 (火) ~ 2019/05/22 (水)公演終了
満足度★★★★
「頭に尻を乗せてくれ」
初演はDVDでしか見たことなくて
やっぱり生で見るのは違うし、役者二人の雰囲気も違って
二人の距離感の違いが感じられた
お互いに話すという行為は、相手の話のどこかを切り取って自分の解釈にするもので
言葉尻をとらえながらルールを定めていく行為
「最後の奇蹟」
初演をこよなく愛する僕なので
中盤まではニュームラマツさんと上岡さんの声や姿がゴーストのように浮かんで
それでも名前や思い出のなど初演から変わったあたりから
星さんや室田さんの姿が見えてきて
二人の分厚いキャラで演じる最後の奇蹟もまた一つの偉大なる破壊