最新の観てきた!クチコミ一覧

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THE Negotiation:Returns

THE Negotiation:Returns

T-works

サンモールスタジオ(東京都)

2021/06/01 (火) ~ 2021/06/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ドカンとくる笑いというより、終始クスクスがとまらないようなコメディ。楽しい時間でした。最前列だったけど、三上市朗の芝居をこんな近くで観たのって、MOPの『ピスケン』初演以来かも。

舞台『 脳漿炸裂ガール2  〜俗物奇行〜 Anarchy in the Journey 』

舞台『 脳漿炸裂ガール2 〜俗物奇行〜 Anarchy in the Journey 』

ベニバラ兎団

六行会ホール(東京都)

2021/06/02 (水) ~ 2021/06/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/06/03 (木) 18:30

タイトルからはどんな舞台なのか、予想出来ませんでしたが、とても楽しく鑑賞することが出来ました。ダンスとアクションが自分的に好きなスタイルでした。続編との事なので前作を見てからの方が良かったかも。

THE Negotiation:Returns

THE Negotiation:Returns

T-works

サンモールスタジオ(東京都)

2021/06/01 (火) ~ 2021/06/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2021/06/02 (水) 19:00

関西を中心に活躍する丹下真寿美のユニットだが初見で、再演だが初演は観てない。おシャレで、でもおバカなところもある、面白い会話劇だった。
 合併交渉のためにホテルに来た、フォスター社の社長アレック(三上市朗)と秘書ドナ(丹下)、および、シュミット社のCEOアリソン(山崎和佳奈)とCOOウォーレン(森下亮)だが、互いに相手を先んじようと色々な手を使う内、交渉はおかしなことに…、の物語。おバカの方向が関西テイストだなぁと思いつつ、面白く展開される物語に引き込まれ108分がアッと言う間に過ぎていった。全体にオシャレなテイストで展開され、場面転換も、ホテルの従業員に扮した2人がオシャレに行なうなど、観ていて気持ちの良い楽しい舞台だった。空席があるのが勿体ない。
 かつて石原正一ショーで観て気になっていた丹下が確実に成長していたことが嬉しい。
 本来なら星4つはあげたいところだが、シリアスな場面で「いさぎがいい」というトンデモナイ台詞を聞いたために、星1つ減じた。

小松台東“east”公演『仮面』

小松台東“east”公演『仮面』

小松台東

新宿眼科画廊(東京都)

2019/03/08 (金) ~ 2019/03/12 (火)公演終了

映像鑑賞

満足度★★

(観劇三昧にて映像で観たので半分も味わえてないと思うが)会場の間取りを活かした観客席とシームレスに繋いだ舞台で、当事者として参加することができ没入感と一体感は半端なかったはず。

内容はというと、結局何を描きたかったのか正直入ってこなかった印象…

蝶のやうな私の郷愁

蝶のやうな私の郷愁

​ひなた旅行舎

こまばアゴラ劇場(東京都)

2021/05/26 (水) ~ 2021/05/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

序盤の夫婦の会話でほんわかした気分になり
この展開がいつまでも続いてほしいなと思った。
終盤にかけての何とも言えない重苦しい感覚、
全部を説明しない、なんとなくそうなんだろうな~と思わせる上手さが良かった。

もう1度観劇した作品でした。

十一夜 あるいは星の輝く夜に

十一夜 あるいは星の輝く夜に

江戸糸あやつり人形 結城座

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2021/06/02 (水) ~ 2021/06/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

日本の老舗人形劇一座を初観劇。時間枠が取れたので直前予約で観た。鄭義信作・演出だな..と何気なく見やっていたが開演ギリで劇場に向かう途中おもむろに期待がもたげ、徒歩が小走りに。客演植本純米の八面六臂も意外、そしてシェイクスピア「喜劇」を力技で翻案した舞台の最後も・・期待を超えて満足。
人形劇は面白い。ひとみ座が自分の中では筆頭だが(他にあまり知らないが)糸操り人形劇では一糸座のシュールな舞台を観ていた。結城座とは接点無しと思っていたが、スズナリで流山児舞台に客演していた(先代孫三郎の風貌が記憶の片隅にある)。「伝統」「料金高め」という印象であったがパンフを見ると実はアングラ時代から現代劇作家・演劇人との共作、コラボ等人形芸の開拓者の一面もあった由。

糸操り人形の「歩き」は不格好である。が微細な手の動きや角度で表情を作る。ポイントを押さえて風情が宿る。何より声である。主役の双子の兄妹を新孫三郎が、ゲップ親父を先代が演ずるが、その他は全て男役を女性、女役を男性が演じる。形代が持つ観客の想像力誘発の機能に最大限頼み、換言すれば観客の理解力に信頼しその限界を攻める演出の熱に、心底でやられている(まあ座員の男女比からの必然とも..)。
これら人形と絡む唯一の「人」である植本氏の芸達者振りにも驚いたが、大胆な起用というかこの演出ありきの台本を書いた鄭氏に敬服。

ネタバレBOX

一点減点の理由は言っても仕方ないのだがラスト、瓜二つの兄妹(妹が男装していたため)が一場にまみえる場面で兄の声をそこだけ先代が代行したのが、言っても仕方ない事だが勿体ない感が。
新座長がやがて無二の芸達者となった暁、兄妹を入れ替わり一人が演じて笑いを起こし、涙の大団円に・・想像だけは誰にでもできるがこれは観客の特権。
言うまでもないが「人形劇だから」と差し引いた評価は一切なく堂々たる舞台。東北弁が使われる理由は最後に判る。
シュベスターの祈り

シュベスターの祈り

ピウス

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2021/05/27 (木) ~ 2021/06/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

時間を少しさかのぼって、のお話。前作を知らなくとも、十分に楽しめます。出演者の殺陣や動き、表現には圧巻です。人間関係を実にリアルに表現されています。この作品は、世界観が広く、ストーリーが沢山あります。今回の作品から入っても、世界観を楽しめ、ますます興味がわくと思います。私は西本りみさんからこの作品に触れました。この作品への思い入れは、凄いものがあります。また、沢山の素晴らしいリリィ達がいますので、好きなリリィが必ず見つかるでしょう。ぜひ、劇場で、配信でご覧いただければ、と思います。

風を切れ2020

風を切れ2020

演劇企画ユニット劇団山本屋

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2021/05/26 (水) ~ 2021/06/01 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

パワー溢れる熱演で、素晴らしい2時間20分でした。セーリングを知るきっかけにもなり、とても良かったです。

うちのばあちゃん、アクセルとブレーキ踏み間違えた

うちのばあちゃん、アクセルとブレーキ踏み間違えた

劇団チャリT企画

座・高円寺1(東京都)

2021/05/16 (日) ~ 2021/05/23 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2021/05/23 (日)

価格2,200円

ネットデマの拡散→理不尽なネットリンチ、というダークな現実を、ほんわかとしたコメディータッチで描きつつも、これでひと安心と思ったら土壇場で、いきなりシビアな現実に引き戻され…。
動画配信でなく、座・高円寺1で直に観るべきだった91分。

なお、会場では配布されたのであろうが、動画配信では配役が最後まで表示されなかった。次回は是非、エンドロールで役者紹介をお願いしたい。

【追記】
CoRichのシステムでは劇場公演の期間でしか鑑賞日を登録できないようなので
こちらに動画鑑賞日6月2日と記載しておく。

ネタバレBOX

【配役】
双葉正志(50)おばあちゃんの長男…梶野稔さん
双葉素子(50)正志の妻…石本径代さん
双葉葵(25、双葉家の長女)…溝畑藍さん
双葉淳(ジュン、20、双葉家の長男)…すやまあきらさん
双葉緑(40)おばあちゃんの長女…山中淳恵さん
一ノ瀬司(30、葵の彼氏)…埴生雅人さん
双葉淳(アツシ、25、双葉家とは赤の他人、ユーチューバー・ウーバーイーツ配達員)
…阿比留丈智さん
佐藤大樹(25、ユーチューバー・ウーバーイーツ配達員)…みずきさん
田中学(大機の大学の先輩、デジタル探偵)/ネット民C/他…高安健人さん
三田沙織(行方不明の園児の母/ネットミンB/他)…山崎未来さん
麻里矢ママ/レンタル彼氏の彼女/生徒/ネット民D/他…大里結衣さん
つぶやき五郎(中学教師)/レンタル彼氏の彼氏/ネット民A…哲さん
風を切れ2020

風を切れ2020

演劇企画ユニット劇団山本屋

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2021/05/26 (水) ~ 2021/06/01 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

船をこう言う使い方するのか・・・風を切る感じではなかったが・・・♪
気になったのが、レースの時ってライフジャケット着けないの・・・?
Tシャツ一枚でレースって・・・そりゃ事故で死ぬよね・・・♪

蝶のやうな私の郷愁

蝶のやうな私の郷愁

​ひなた旅行舎

こまばアゴラ劇場(東京都)

2021/05/26 (水) ~ 2021/05/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

どのような非日常が出てくるのか楽しみでした。

ネタバレBOX

大雨の夜、妻と帰宅した夫との会話を通して、「夫には浮気相手がいるのではないか。夫の姉は妻である自分に嫉妬して自殺したのではないか。大雨の結果、家ごと濁流に巻き込まれたのではないか。等々」色々想像させられる話。

衣装も含め、全体に薄茶色っぽく統一したかったのだとは思いますが、材木の切れ端を小道具に見立てるのは、新聞や茶わんなどの物の名称を一々点呼しながら演技されると返ってウザったく感じました。
外の道

外の道

イキウメ

シアタートラム(東京都)

2021/05/28 (金) ~ 2021/06/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

イキウメの世界も、このコロナ禍の一年余で変わってきたようだ。
以前は天体の運行とか、宇宙人の襲来とか、SFでも飛び道具のような設定で、現代社会の奥に潜む人々の不確実性を鮮やかに描いて見せてくれた作品が多かったが、今回は、SF的ではあるが、設定はだいぶ変わった。
舞台は相変わらずの北の小さな町。故郷へ帰ってきて、配送屋で生活している四十過ぎの男寺泊(安井順平)が地元の行政書士事務所で働いているかつての同級生の山鳥(池谷のぶえ)に再会して、全国からひそかに客が来るという町はずれの喫茶店で、店主(森下創)の手品を見に行く。それは個体を人間の中に埋め込んでしまうという手品で、実際に政治家がパーティの会場で、その場で割れたビール瓶のかけらを頭に埋め込まれて急死する超現実的な事件があった。
手品を見たころから寺泊の周囲に奇妙な事件が起き始める。妻〈豊田エリー〉が美しくなり始め、どうやら、山鳥の弟と浮気しているようでもある。配送する荷物は行き先が分からず、誤配で返送されてくる。配送物の中身は「無」と書かれている。中にはマックロクロスケ、闇が入っていて、そこから漏れ出した闇は時に舞台を暗黒の世界に誘っていく。
・・とイキウメらしい展開になっていく。しかし、それは、全社会に及んでいく超自然現象ではなくて、個々の人間の、個人の記憶と認識から始まり、見知らぬ子ども(大窪人衛)が家族と主張して入り込んできたりする。
SFファンタジーのような、ホラーのような、イキウメ独特の舞台の感触は変わらないが、仕掛けが壮大な宇宙から個人になった。同級生の間の人間関係や喫茶店のマスターの手品など、いままでになかった人間的な味わいやユーモアがあるし、どこか、幼いころ読んだ、小川未明の童話の街の雰囲気もあって、なかなか面白い。
休演している間にブラッシュアップする時間もあったのだろう、完成度も高い。見終わったあと、あれはどういう事だったのだろうと思い返して、はたと手を打つ楽しみも大きい。


風を切れ2020

風を切れ2020

演劇企画ユニット劇団山本屋

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2021/05/26 (水) ~ 2021/06/01 (火)公演終了

実演鑑賞

良い舞台だったと思います。

アントロポセンの空舟

アントロポセンの空舟

水族館劇場

臨済宗建長寺派 宗禅寺 第二駐車場 特設野外儛臺 虹の乾坤(東京都)

2021/05/14 (金) ~ 2021/05/31 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ザッツ水族館劇場。東京の果て、雨降る夕刻に集った客と俳優の数は共々少なめであったが「らしさ」は健在、堪能した。役者陣のデコボコ感、歴史を貫通して詩的文体に刻むテキスト、目を喜ばせる舞台装置、水。
後の席に座った親子連れの子供二人がしばしば遠慮なく「感想」を差し挟んで途中邪魔っけだったが、フィニッシュの大展開に「やった!」の一声は観客の心と一体化していた。(分ってるぢゃないかっ。)

『桜嵐記(おうらんき)』『Dream Chaser』

『桜嵐記(おうらんき)』『Dream Chaser』

宝塚歌劇団

宝塚大劇場(兵庫県)

2021/05/15 (土) ~ 2021/06/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

物語がしっかりしていて、見ごたえがありました。歌が少なめかなと思いましたが、歌はとても良かったです。
レビューのタンゴがすばらしかった。足があんなに速く動いて、相手にひっかかることもなく、感動しました。美しかったです。

モーツァルト!【4月28日~5月6日東京公演中止、5月25日~5月31日、6月5日~6月6日大阪公演中止】

モーツァルト!【4月28日~5月6日東京公演中止、5月25日~5月31日、6月5日~6月6日大阪公演中止】

東宝

梅田芸術劇場メインホール(大阪府)

2021/05/25 (火) ~ 2021/06/07 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

上演されるのを待っていました。感謝しつつ、大切に観劇しました。すばらしかったです。
何度も再演されて、観たのは4回目くらいだと思うのですが、今回の感動を超えることはないかもしれないと思いました。でもまた観に行ってしまうかな。

JACROW#30『鋼の糸』

JACROW#30『鋼の糸』

JACROW

駅前劇場(東京都)

2021/05/26 (水) ~ 2021/06/01 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

同じ劇団、というか同じ作家の企業物はいくつも見たが、ワンパターンにならず、一作一作特徴があって異なることに感嘆する。

キャッツ

キャッツ

劇団四季

キャッツ・シアター大井町(東京都)

2018/08/11 (土) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

四季劇場[夏]では『ライオンキング』が6月12日に大井町公演ファイナルを迎え、閉館。
キャッツ・シアターでは『キャッツ』が6月20日に千秋楽を迎え、こちらも同じく閉館。
大井町から劇団四季が消えてしまう。

三回目、チケット表記5列目が最前列。
ジェリクルキャッツ〈誇り高き特殊な猫達〉のリーダー格マンカストラップ(金本泰潤氏)が新生鷹の団にいそうな格好良さ。
おばさん猫ジェニエニドッツ(笠原光希〈みき〉さん)がゴキブリを従えてタップダンスを踊るシーンは矢張り最高。
泥棒猫ランペルティーザ(片岡英子さん)の動きは目を見張る。
ジェリーロラム=グリドルボーン(奥平光紀さん)のコミカルな細かな仕草が印象に残る。
シャム猫軍団が可愛い。(子役だと思っていた。)

ネタバレBOX

グリザベラ (金原美喜さん)の名曲『メモリー』は『愛の讃歌』に構造が似ている。
JACROW#30『鋼の糸』

JACROW#30『鋼の糸』

JACROW

駅前劇場(東京都)

2021/05/26 (水) ~ 2021/06/01 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/06/01 (火) 14:00

座席1階

田中角栄など自民党政治家の栄枯盛衰を描いた作品など、社会派劇で名高いジャクローが、今度は企業合併や出世競争だけでなく、働き方改革まで取り込んで、見ごたえのある2時間にまとめた。

昭和から平成にかけて、右肩上がりの経済成長とバブル崩壊、その後の長期不況という歴史の中で、日本企業は様々な姿を見せてきた。「出世争いは企業の活力」というセリフも出てくるが、今も基本的には変わっていない男社会の感覚かもしれない。
その競争社会では、「24時間働けますか」という、ジャパニーズビジネスマンをたたえるような流行歌に乗せて、栄養ドリンクが売れまくった。それが時を経て令和の世となり、残業などもってのほか、ワークライフバランスという印籠でもってして働き方をお上が中心になって変えようとしている。働く女性たちも男性とともに世の中を支える時代なのだから、男社会の感覚はお上に言われなくても払拭しなければならない。私見だが、この舞台はそうした時代の変化への対応にあえて真正面から取り組まず、バブルのころに入った新入社員の出世や人生を中心に置いて描き、昭和・平成時代の企業社会を生き抜いた観客の共感を得ている。

ライバルに勝つ営業成績を上げろという経営陣と、働き方改革だから残業はさせられないという所属長の板挟みになって咆哮する役員手前の部長が悲しい。「クライエントの秘密情報を取ってこい、それが営業成績向上の決め手だ」との𠮟責は、それが会社のためであり、自分のためであるという彼らの共通認識である。そういう昭和・平成の企業戦士の常識が、部下である所属長の抵抗によって打ち砕かれる。もちろん、所属長たちはその常識を分かっているのだが、自分の立場上、部下を残業させてまでその仕事を命ずるわけにはいかない。それこそ、部下の離反を招くどころか責任を問われることになろう。部下をがっつり働かせてなんぼの世界は終わり、部下をうまく休ませるのが優秀な管理職なのだ。

この舞台でも「じゃあどうすればいいのか」という答えは出ていない。会社の経営陣は「働き方改革の中で、成績を上げるやり方に知恵を絞れ」と言う。だが、その経営メンバーは24時間働くような従来のやり方で成績を上げてのし上がってきた連中だ。答えなど持っているはずはない。知恵を絞れという号令は無責任そのものであり、できもしないことを部下に押し付けている最悪の上層部である。「やればできる」という精神論で前線の兵士を破滅に追い込んだ旧日本軍の精神構造と全く同じである。
非常に面白い舞台だった。が、欲を言えば、そこまでつっこんでほしかった。

ネタバレBOX

上にも書いたが、前作で出色だった田中角栄役の狩野和馬のイメージが強烈で、それが色濃く残っている自分にとっては、角さんがサラリーマンの出世競争をしている、という感じにどうしても見えてしまう。田中角栄が抜けないのだ。そのイメージを一生懸命わきに押しやりながら舞台に没頭するのは疲れてしまった(笑)
獣唄2021-改訂版

獣唄2021-改訂版

劇団桟敷童子

すみだパークシアター倉(東京都)

2021/05/25 (火) ~ 2021/06/07 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/05/25 (火) 18:30

 東憲司氏、桟敷童子を率いてもはや他と比べるべくもない演出家となりました。桟敷童子ほど、内容・時期共に安定した公演を行っている小劇団は、他にそう類は見ません。また、これほどの新作数を舞台装置含めながら考案していることにも驚きます。ただし、これが東憲司というような代表作が認められないと思うのは、私だけではないのでないでしょうか。
 その理由の一つとしては、総じて作品の質が高いというという事が挙げられますが、桟敷童子作品が、かなり特殊な構造を抱えていて、他劇団での再現性が低いという事が挙げられると思います。もちろん、ラストの舞台総崩し的な見せ場は、他の小劇団では再現可能性が低いと思われますが、それ以上に驚くのは、頻繁に登場する過剰な悪意や欲望の放出です。
 過剰な悪意や欲望の放出は、桟敷童子芝居の大きなレンズであり、物語の進行を前半と後半を一転集約で繋ぎ、舞台にダイナミズムを生じさせる、大きなファクターです。しかし、これはともすると、観客の混乱と不安を招き、それまでの感情移入を引かせる要素とまおなりかねません。(一方で中毒性もあるのですが) この点が、東憲司以外の桟敷童子作品の演出を困難しているように思われます。

 さて「獣唄」この作品には、この過剰さがないのです。意図的に削ぎ落したように。観客は良くも悪くも、この作品でかの過剰さに向き合うことがありません。そのことは、脚本に演出側の自由度をかなり高めていると言えます。
 冒頭こそ、慣例の肉親憎悪をもって展開しますが、その後の展開はかなりニュートラルです。つまりどういう描き方がされても、どこに話がフォーカスされても、ラストへはいかようにもたどり着けられるように書かれていると思われるのです。
 今回の演出のように、あくまでも一地方での群像劇として描くのもありだし、梁瀬繁蔵を深く掘り下げる演出や三人姉妹の描き分けによる演出も可能なような気がします。つまり、桟敷童子版・東憲司版以外の「獣唄」が生まれる可能性があるということで、もしかしたらこれは新しい『古典』の誕生かもしれません。
 終焉後の村井國夫の屈託のない笑顔が、再演とは思わせない新たな(何らかの)誕生を象徴していたような気がします。

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