線のほとりに舞う花を 公演情報 てがみ座「線のほとりに舞う花を」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ミュージカル♪
    イッツフォーリーズの面々がキャストだけあって歌で魅了する。そして秘密基地みたいなセット。王子劇場がちょっとした絵本の中のような風景になっていた。鑑賞に適した座席は入口奥から中央にかけて。奥の方で大半が演じられているので入口近くに座ると首が痛くなる。笑

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    国境線のほとり、土地の記憶を伝える音楽劇
    一つの幸福な家族があった。しかし戦争によって民族は虐殺され、家族は引き離され、残された双子の姉妹は生きる為に国境の渡し屋として地雷や兵隊、狼を避けて案内する仕事を始める。その報酬で生計を立てていたが、妹・マルタは線(国境線)の向こうには桃源郷があると信じ線を越えて渡って行く。

    一方でもう一人の姉:オルガは戦禍が通り過ぎるのをこの地で静かに待っていた。線の向こうに働きに行ったマルタは職場で亡命者であることがバレて、様々な差別を受け、その運命は囚人となって刑務所に入れられてしまう。桃源郷と信じて疑わなかった心もいつしか絶望し萎えてしまうのであった。

    しかし離れ離れになった姉妹はお互いに手紙で励まし合い手紙によって希望を見出す。

    物語の主軸はマルタの生命力が強調された舞台だった。どんなにどん底になっても生きていくという営みを決して諦めない。そういった力強さに観客は魅了され、涙していた。

    かつて、この地でそんな物語があったのだ。と遠い昔を懐かしむように牛たちが語り手として物語のナビゲーター役を担う。それはユーラシア大陸を彷彿とさせる壮大なイメージでその中に取り込まれた音楽劇はファンタジー性も強かった。
    良く練りこまれた物語を抽象的に演出したり身体表現によって描写していた。素敵な音楽劇だった。

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    2011/04/13 17:00

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