公演情報
シヅマ「商人」の観てきた!クチコミとコメント
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2026/09/12 (土) 14:00
シヅマ『商人』作 Arnold Wesker/翻訳 竹中 昌宏/演出 辻井彰太
アーノルド ウェスカーがシェイクスピアの 『ヴェニスの商人』を再解釈し、ユダヤ人の視点から、差別や偏見の構造、人間同士の対話と理解の可能性を描いた、改作とのこと。
上演は、休憩の 前はエンジンをふかし過ぎてだろうか、ん?ということが少しあった。15人のキャストとかなりの大人数。シアターゴアーのきいちゃんがいい役者だらけと言っていたけど、名前を存じ上げていて、かつ演技を見拝見したことがあるのはお二人だけだと思う。その内のお一人の百花亜希さんの演技、後半が始まってからは、「もう一人」の主役的な位置付けで、百花さんはポーシャになり切り、弾けておられた。カーテンコールの時、いやその前の最前列での 3人のシーンの時からきっと感じるものがお有りだったのだろうな、最前列だったので目線の動きも見えてそう伺えた。しかし俳優の方、当たり前なのだろうけど、先ずあのサングラス、そして派手な衣装に驚き、でもその姿を手懐けておられ、役として舞台でポーシャを生き切っておられるなと受け取れた。
そして舞台美術が凄い。開演前には波の音が、それも寄せては引く波の音ではなくて舳先が水を掻き分ける音に聞こえ、何か木材が軋む音も聞こえる。舞台美術は船底を模しているのだろう、木張りで船底の両端が丸みを帯びた勾配。 アントウニオウの商船なのだろう。
最後の照明での隙間が! 16世紀のベニスでのユダヤ人への差別、それをレベッカのポジションを切り換えて行くことで表し、最後の大団円的なシーンで下手奥に一人佇むレベッカの姿がつらかった。