公演情報
シヅマ「商人」の観てきた!クチコミとコメント
実演鑑賞
シヅマ第三弾。自分が何に惹かれているか良く考えると、作り手の胆力が試される難戯曲に取り組み、観客に飲み込ませる力量。岩を穿って漸く現れる尊いもの、美味なる果実を(当然観る者の胆力も問うが)置いてくれる。2022年デーア・ローアー「最後の炎」、サラ・ケイン「4.48サイコシス」から4年を経ての今作は総勢15名、途中10分の休憩を挟んで2時間半近く隠喩の効いた台詞の応酬で大きな物語を立ち上げる。
ウェスカーはかつて頻繁に上演されていた劇作家らしく、私にとって渋めの作品を供してくれていた演劇アンサンブルがやったのをずいぶん昔観て以来であった。
以前の二作に比べても見劣りしない哲学なセンテンス満載であるが戯曲なのか演出なのか躍動的で「一息入れる」暇がない。細部に作為的演出も付けられているが作為を感じさせず生き物としての舞台がそこにあった。
有名な「ベニスの商人」でシェイクスピアがユダヤ人シャイロックを悪役として描いた事が、(ホロコーストを経た)現代では取り沙汰されるが、これを正面に据えた作品とも言える。その意味ではテーマ的な古さがあるが、、続きは後刻