満足度★★★★★
タイムパラドクスなんて気にしない
キャラメルの演出や脚本に独特の押し付けがましさを感じもはや「良くも悪くも」という眼で観てしまってるひねくれた観客なのだが、今回はかなりすんなりと面白いと思えた。
原作はどうも名作と名高い古典SFらしい。やはりその面白さがこの公演の推進力になってるのだろう。ちょっと考えればすぐにタイムパラドクスが見当たるし、論理的に見れば突っ込み所満載なのだが、そんなことは二の次。グイグイと展開する冒険とロマンに溢れた物語の魅力には抗い難い。一言で言えばそう、夢がある。
原作が持つ力強さと、「SFっていいじゃない、夢見たっていいじゃない」と25年胸はって言い続けるキャラメルの志が丁度いい感じに組み合わさった良作。
権利の関係で絶対DVDでは残さないそうなので、気になる人は行って損はないかと。
ピートは正直ちょっと飼いたい。