AFTERALL 公演情報 東京MT「AFTERALL」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

     タイトルを深読みすると、コンセプトを裏切られる。ある意味、喜劇の王道を踏まえた作品。

    ネタバレBOX

     今作を上演した劇団は今年で20周年ということだが、初めて拝見した。何でも特に主張したいことは無いとのこと。その言葉通り徹頭徹尾馬鹿らしい、それが徹底されているが故に天晴な作風である。
     学生時代、新築のタワマンに住みたいという夢を持った者達が作ったタワマン部に初のタワマン購入カップルが誕生した。物語は彼らカップルの購入したタワマンの一室で展開する。というのもこの日、この憧れ実現を果たしたカップルを囲んでパーティーが当のパワマンを会場として開催されるのである。次々に集まったメンバーたちは、そのスペースが西洋の居住空間のように高い天井を持ち居室自体も広々としていること、居室が高い位置にあることから近隣の景色を一望でき、建築の原則通り南向きに建てられている贅沢等を実地に検分して我がことのようにはしゃいでいるのである。無論、部の先輩・後輩が一堂に会しているから先輩・後輩の関係があり、カップルの年齢差も同級生の物件の所有カップルを含め同級生同士のケースが今作の場合は2組、他はカップルという訳ではない。
     面白いのは、順風満帆の若い成功者を囲んで和気藹々に進むと思わせる大前提が、例えばホリゾント正面に墨で大書された“祝意”の文字がアカラサマに素人の筆であること。それによって書そのものが恰もこのパーティーを台無しにするような効果を持ってしまっていること。他にも下手側壁に貼られた墨書に書かれた“真面目が一番”の文句が格言であるとか、見識を感じさせる賛などの文句では無く、唯、トウシロウの用いるダサい文句に過ぎないことで品格を欠いているなど総てが場違いで調子っぱずれなことだ。見晴らしが良いと後輩が盛んに褒めていた南面の窓硝子も透明な高強度硝子ではない。これで景色がそんなに美しく見えるハズがない代物なのである。一から十まで総てがこの調子なのは、無論、今作が徹頭徹尾ズッコケで構築されているからである。(ズッコケで構成できるハズも無いのは分かっているが、この作品を形容するには相応しいと思われる表現を選んでいる)
     ズッコケの方法は様々に用意されているがいちいちの説明は控えておく。ただ、本当に徹頭徹尾余りにバカバカしいから楽しい。その内実は自分の目で確かめて頂きたい。

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    2026/08/22 11:41

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