舞台版『千年女優』(大阪凱旋公演は5/11) 公演情報 TAKE IT EASY!「舞台版『千年女優』(大阪凱旋公演は5/11)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    原作ファンもぜひ
    ust初回配信と東京公演を拝見。
    演劇で本編ust配信したのはここが初かな?前例あったらごめんなさい。
    でも普段演劇に触れない人達が数多く公演に触れ新鮮な感想を流すという、演劇×ustの可能性が見えたって意味ではこの公演がスタート地点って言っていい気がする。
    作品自体は、原作ファンだが納得の出来。音楽と光と演出のトライアングルが、「あの人」を追う千代子の物語と絡み生まれるグルーヴは、風呂上がりのラムネで「くぁー!」となるようなたまらない疾走感に溢れている。パワーマイムの気の抜けようもいい。原作超えてるなと思う箇所もあり。それはネタバレで。
    演技にちらほらキツさを感じる部分もあったので「文句無し」とは言えないのだが、上の理由も含め色々と足して割ったら☆5。

    そしてこれをust配信をしてくれたことを本当に尊敬。
    ぜひ後でust配信が実際の集客にどれだけの効果があったのかデータに出してもらいたい。ust後続増えろ!

    ネタバレBOX

    この作品の舞台化が成功するか否かのキモは、様々な時代と設定の千代子が一同に「あの人」を追ってゆく疾走感をどう再現するのかにかかっていたと思うのだが、観客の想像力に的確な働きかけをするわりきりのよい演出でカバーし、およそ演劇化しうる限りで最も理想的な疾走感になっていたと思う。
    5人が千代子という1人の女優を演じるということ。あるいは、「あの人」を数人で演じることと千代子の最後の台詞の間にある関係。
    人数や技法の使い方が単なる演出上の都合であることに留まらず、物語が本来持っていた象徴性をビビットにするという意味を持っていたのが、映画を超えた部分じゃないかと。

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    2011/02/23 22:14

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