品潮記(ほんちょうき) 公演情報 BOTTOM-9「品潮記(ほんちょうき)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    「一粒で二度美味しい」スタイル
    冒頭では明治の人々と幕末の人々を同じ舞台に上げてオーバーラップさせるものの、以降は下手側にあるサブステージ(明治では開かずの間だが幕末では奉公人の部屋)に明治の2人がいてメイン舞台で進行する江戸パートに注釈を加えたりするスタイル。

    で、時折「章の題」あるいは「小見出し」的なものが障子に投影されることもあり、幕末庶民伝的な(庶民の気位の高さなども描く)江戸パートは山本周五郎あたりの連作短編集の味わい。

    が、プロローグからまさに通奏低音のようにサブステージで演じられている明治パートと江戸パートの繋がりが濃くなる(五稜郭に向かう武士とかね)終盤ではまた異なる味が出てきて「一粒で二度美味しい」な感じ。

    また、中心となる男(ろく)は明治と幕末で違う役者が演ずる一方、両方に別の役で登場する役者もいて、それが血縁関係にあったりする(例外あり)のも芝居ならでは、的な。

    かくて160(70+10+80)分という上演時間もさほど長く感じず。

    あ、ただ、泣かせようというのが見え見えな選曲はちょっとあざといかも?(笑)

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    2011/02/22 15:14

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