太鼓 公演情報 劇団演奏舞台「太鼓」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     本日26日14時開演の公演が楽である。観るべし! 華5つ☆

    ネタバレBOX

     今作は演奏舞台が本公演を試演と名付けて上演していた頃を含め今回で6回目の公演である。浅井さんが作詞・作曲・編曲まで手掛けた曲を歌ってくれるシーンもあるが心に沁みる良い曲であり心に沁みる歌詞である。
     因みに今作の原作者は1923年生まれの木谷 茂生氏1943年に立教大学予科在学中に海軍に入隊、予備役を経て少尉で終戦を迎えた方である。戦後は編集者としての業務にあたり乍ら劇作をした。実際の戦争を体験しているだけに台詞の一々が生々しく生き、戦争の惨たらしさ人間性の喪失なしには生き残れない醜さ、大多数の者が抗い切れない圧倒的な世の中の趨勢の恐ろしさと、それら非人間性に慣れてしまう人間の性(さが)の救い難さのリアルが痛切なまでに描かれ、初年兵の初心な心や魂が無惨に切り苛まれていっぱしの生き残る為に兵士になってゆくことの救い難さが、育ってきた故郷の土の質感や匂い、粘度、特異性と共に人の生きる大地に生んでくれた母への痛切な思慕が綯交ぜになり、故郷で恋した女性との淡く切ない思い出と共に痛烈に胸を抉る。たった一度しか生きられない人生をこんな不条理の為に捧げなければならなかった兵士たちの苦悩を見事に抉り出した傑作。
     ところで、現在の世界は今当に我々自身が兵士として出征しなければならないかも知れないという不安を抱えざるを得ないような状況に陥っている。為政者共にとって民は使い捨ての駒に過ぎない。この事実をよくよく考えておくべきであろう。残念なことではあるが。

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    2026/07/26 06:29

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