プライマ・フェイシィ 公演情報 シス・カンパニー「プライマ・フェイシィ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    ネタバレ

    ネタバレBOX

    プライマ・フェイシィ -私の声を聞いて-

    あらすじ:
     優秀な成績でケンブリッジ大学を卒業し、法廷弁護士として活躍するテッサ。仕事も難なくこなし、同僚の彼との関係も良好で、田舎の両親も自慢の娘だ。
    だが彼から同意のないセックスを求められ訴えるが、法がいかに被害者を追い詰め、救済していないかを突きつきられてしまうのであった…。

    感想:
     テーマを明確に提示する直球型の戯曲だ。
    弁護士が弁護する側から被害者に移り変わっていく展開に、法というのは被害者の救済ではないという流れがテッサと同様に見えてくる。
    弁護士である経験から得た知識だろう、明らかに法を時代と共に見直さなければいけないという訴えが作家の叫びだ。
     法を学びながら、矛盾を理解することが出来るが、あまりにも余白のない戯曲なので、作家が観客に望んでいることを受け取るのみで、一方通行というのは否めない。もし戯曲に多少の隙間があれば、作家の言っていることは本当に正しいのか?と疑問を投げかけながら観劇が出来るが、そんな箇所はない。鑑賞後に作品そのものを議論するのではなく、テーマを作家と共有することが今作の正しい見方なのだ。日本の小劇場とは対局的だ。
     セリフ劇の一人芝居ながら、役をこなすのはかなりの困難なようだが、三浦透子の登場と共に、「すごい芝居が始まるぞ!」と瞬時に興奮し、最後まで切れることなく演じ、圧倒されてしまった。映画『ドライブ・マイ・カー』でしか見た事ないが、どえらい俳優がいたものだという驚きもあったのだ。

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    2026/07/12 09:16

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