エディット・ピアフ 公演情報 日本テレビ「エディット・ピアフ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    嫌な予感が、見事的中
    歌のうまい安蘭さんのピアフと、浦井さんを観たくて券を買ったものの、実は、この劇の作者と演出家名を見た時、嫌な予感があったのです。

    案の定、幾らキャストを、集めたところで、それだけでは、いい舞台にはならないという、良い事例公演でした。

    とにかく、場転が多く、暗転も多く、ピアフの人生のどこに焦点を絞るかという工夫もなく、本と、演出が、とても、プロのお仕事には感じられませんでした。
    場転も、もっと気の効いた演出なら、多くても苦にはなりませんが、まあ、高校演劇の演出だって、もっとましなのではと思うようなド素人ぶりの転換で、これでは、☆は一つかしらなどと、もうこうなったら、安蘭さんの歌を聴きに来たのだと、自分に思い込ませようとしていたのですが、ようやく後半になって、ちょっと見所があり、救われた気がしました。

    よって、星は二つに。これ、全て、キャストの皆様への☆のみです。

    ネタバレBOX

    大好きな中嶋しゅうさん、こんな舞台の稽古に拘束されて、お気の毒とずっと思っていましたが、後半、もう1役あり、少ない台詞に命を与えて下さって、安堵しました。

    浦井さんは、モンタンの方は、任でない感じがしましたが、ピアフの最後の夫になるテオ役が、その登場シーンから、とても素敵で、ようやく、このテオと、その両親の登場あたりから、ちょっとだけ、演劇的な良さが顔を出した舞台となり、本当に、ここまで我慢した甲斐があったと思いました。

    1階席は、安蘭さん達のファンの方が占めていたのか、温かい拍手に包まれていましたが、私のいた3階席は、ここまでの空席は久しぶりという程ガラガラでした。

    もう、半世紀以上の観劇歴ですが、どうも、映画監督の演出舞台で、名舞台に出会った記憶がありません。場転も、キャストの使い方も、全部、映像手法なんですよね。
    三言台詞を言う度、暗転になった、名匠木下恵介監督の「冬の旅」よりは、まだましでしたが…。

    でも、キャストの方々は、皆さん、大変健闘されていました。
    主役の安蘭さん始め、テオの浦井さん、佐藤さん、床嶋さん、中嶋さん、甲本さん。この方達の、役者としての最大限の努力を拝見できて、幸せに思いました。

    1

    2011/01/27 20:14

    0

    0

  • KAEさま

    この作品、スポーツ紙の演劇欄で絶賛されてたので、とうこさんは歌はうまいし、興味はあったのですが、近年観たピアフを描いた映画が非常に感動作だったので躊躇しました。安蘭さんや花総さんらの同期の生徒さんが知人で、初舞台、雪組の下級生時代とよく観てたのですが、その学年も卒業して久しく、光陰矢の如しです。
    KAEさんのレビュー、大変参考になりました。ありがとうございました。

    2011/01/27 20:56

このページのQRコードです。

拡大