甘い丘 公演情報 KAKUTA「甘い丘」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    KAKUTA新境地?
    桑原裕子の二年ぶり新作公演は、KAKUTA新境地と言える作品。


    もちろん新境地だからと言って、今まで観て来た人が楽しめないわけでも、初めて観る人が楽しめない作品でもない。その逆で、ファンであろうが、一見さんであろうが、楽しめる万人向け芝居であることには変わりないのだ。


    何が新境地なのか。今までのKAKUTAは20代後半から30代前半の若者達の等身大な日常世界を描いた群像劇だった。ところが、今回に関して言えば、登場人物達の置かれている立場が、等身大とは言えないような境遇になっている。それから、今回は主役がはっきりしている。その他の人物は、見せ場もある人もいるが、完全に脇に徹している人もいる。この辺が、大きく違うかなと思う。


    甘い丘。タイトルとは裏腹に、ビターな生活を送っている人々の話である。だが、ビターな人々が本当にビターなのかは、それは観てのお楽しみ。


    本日、当日券で観劇しました。今回は、過去の教訓も踏まえてロングラン公演となっています。平日公演はもちろん、土日公演も当日券が、しっかり出るそうです。隣のパブリックシアターの当日券に破れた時の保険でも良いです。気に留めていただけると幸いです。当日券で座席が選べる場合には、下手(左側)の席の方が観やすいかと思います。


    もう、観るからチケット予約済だよという方へは、物販の紹介を。前回公演、2006年版の浅草花やしきでの「ムーンライトコースター」のDVD先行予約が出来ます。お値打ち価格2500です。おまけで、手ぬぐいも付いてます。4つのゾーンのエンディングも見れて、この値段は安い。実際に公演を観た方はもちろん、見逃した方も楽しめるDVDに仕上がってると思いますよ。

    ネタバレBOX

    とある工場で働く女たちに大きく焦点が当たった芝居です。その工場の四季を描いています。冒頭、ちょっと驚く展開から始まる芝居は、一人の女性を中心に据えて展開していきます。家族、愛情、憎悪、死、いろんなことが描かれます。笑いの要素もふんだんに折り込まれていますし、私は終盤にボロボロと泣かされました。万人向けのエンターテイメントに仕上がっていると思います。良い芝居です。

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    2007/01/20 01:31

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