冬に舞う蚊 公演情報 JACROW「冬に舞う蚊」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    身につまされる。。。
    観劇中は、とにかく「一言もの申したく」なっちゃった。

    主人公も、その同僚にも・・・そして、奥様にも。。。

    現代日本を取り巻く(とされている)「イヤな感じ」を描いていると思うのだが・・・

    ボクは、主人公の状況は「まだヌルい(もっと厳しい状況はいくらでもある)」ような気がしてならなかったし、自分自身が「同僚のような振る舞いを知らず知らずしてきたんだろうな」という思いで観ていた。

    登場人物、それぞれの立場からモノを見れば、また違う物語になる。。。

    やるせなく、ズシリと堪える芝居であったけど、、、

    「生きる!では、如何に生きるのか!?」という思いを新たにすることができて、決して観劇後の気分としては、イヤなものではなかった。

    ネタバレBOX

    主題が主題だけに、「軽い」言動は慎むべきものなのだろうが・・・3つほど思ったことを。

    ①実家を継ぐまでは、某金融機関の営業だったボクには、「コクリツ(国立大学を出たことによってつけられた)」というニックネームは、「オイシく」感じたな。
    このニックネームで悩んでたら、東大出身者なんてやってられないって(ボクは東大出身者じゃないけど)。ず~っと「東大出なんだから相当デキる」って思われ続けるんだから。

    ②ストーカー騒ぎの顛末は?この部分は必要だったのか?

    ③主人公は、妻の実家の倒産がなければ、会社を辞めて「一件落着」だったのか?

    ま、そんな些細なことはさておいて。。。

    「自分の信念を押し付ける」「第三者に徹して沈黙する」「自分(自分の家族)かわいさに、利己的な行動に出る」

    言葉にすれば、キツい印象を受けるけど・・・程度の差こそあれ、ボクはそういった態度をとった経験がある。

    「ボクはこういう「業」を持っている人間なんだ」と自認しながら生きていくほかはない。。。

    なんか性格の悪い人間のような気がしてきたなぁ。。。


    最後に・・・大塚秀記さん。

    舞台に出てきた瞬間に「絶対に、この人、課長代理役の人だっ!」という風貌&体躯に感動いたしました!笑








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    2011/01/13 23:49

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  • コメントありがとうございました。
    またとても鋭いご指摘にも感謝感激いたしました。

    これからも私たちにしか表現できないことを追求していきます。
    またよろしければ足をお運びいただければ嬉しく思います。
    重ねてご来場、ありがとうございました。

    2011/01/18 15:32

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