社会の柱 公演情報 新国立劇場演劇研修所「社会の柱」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    ノルウェーの小さな港町。町の名士である造船業の実業家カルステン・ベルニック(﨑山新大氏)。妻のベッティー(向井里穂子さん)、13歳の息子オーラフ(千田碧さん)。彼は進んでいた鉄道敷設計画を去年中止させたのだが実は密かに自分達で別の鉄道計画を進めている。
    15年前、町に旅芸人の一座がやって来た。座長の女房は美しい花形女優。ベッティーの弟であるヨーハン(中島一茶氏)と不倫関係になり、怒った座長は妻と娘を置いて去って行った。更にヨーハンはカルステン・ベルニックの母親の金庫から大金を盗み一人でアメリカに逃げ出した。その後を追って父親違いの姉であるローナ(辻坂優宇さん)もアメリカへ。静かな田舎町を揺るがす大スキャンダル。残された座長の女房は一年後病死。カルステン・ベルニックは娘のディーナ(野仲咲智花さん)を引き取り屋敷で育てた。
    そして突如、ローナとヨーハンが15年振りにこの町に帰って来る。彼等の企みは一体何なのか?

    「うううひゃあああああ」と常に怯え悲鳴を上げ続ける菊川斗希氏がMVP。ベッティーの従兄弟ヒルマール役。
    主人公カルステン・ベルニック役、﨑山新大(しんた)氏はちょっと綾部祐二っぽい。
    もう一人の主人公である不意の来訪者ローナ役は辻坂優宇さん。
    修道士のような度を越した倫理観を強要する教師レールルン役は井神崚太氏。谷原章介っぽい。
    ヒロイン的役回りディーナ役は野仲咲智花さん。適役。

    こんな機会でもないとイプセンなんか観ないので面白かった。
    是非観に行って頂きたい。

    ネタバレBOX

    領事というのは外国で自国民を保護する役職。ノルウェーで領事ということはデンマーク人なのか?何かそこら辺が不明。

    第一幕は登場人物の説明なのだが人名が多過ぎてさっぱり判らない。居眠り客は多かった。段々何の話なのか大枠が見えて来て第二幕は面白く観れた。批判の多いらしい力ずくのハッピーエンド、これ喜劇じゃないのか?全体的にもう喜劇として組み立てればどっと受けると思う。修理を完了していない沈む船に裏切ろうとする義弟を乗せ事故死を狙う。だが彼はその船には乗らず最愛の息子が乗り込んでしまった。もうおしまいだ、全てを失ったと観念する主人公。これが俺の犯してきた罪の報いだ。だが良心の呵責に耐えかねた工場長が船の出航をすんでのところで中止。誰も死なず最悪の悲劇は免れる。主人公はこれを神の与えたラスト・チャンスと捉え群衆に全てを打ち明け懺悔する。皆がそれを温かく迎える。「真実と自由の精神こそが社会の柱なのです。」

    修理していない船を無理矢理出航させようとする主人公に観客はドン引いた。

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    2026/02/11 18:39

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