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モテない保険2
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TOP BANANA「
モテない保険2
」の観てきた!クチコミとコメント
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ハンダラ(10962)
実演鑑賞
満足度
★★★
う~む。
ネタバレBOX
物語が展開するのは下町場末の定食屋兼安酒場。常連の多い店である。此処にモテない
保険の営業マンがやって来て営業する話であるが、加入できるのは女性のみ。掛け金は格安、リターンは信じ難い程大きい。30歳で加入し60歳迄保険会社の提示した条件を守れればリターンは1億2000万円、人生100年と言われる昨今、女独りで生きてゆく覚悟さえできれば生涯設計は安泰という訳だ。
だが脚本で多用されるギャグの質が単純で而もワンパターン、ギャグの面白さは思いがけない発想・飛躍や脱臼、調子っぱずれやタイミング外し等々を予想を裏切る形で繰り出したり、態とギャグの無い時間を入れて間延びさせたりしつつ、観客の反応をじっくり観察し、丁々発止のアドリブを入れ乍ら展開させることによってしか生むことが出来ないと考えるが、こういった発想自体が欠けているように思った。それにモテル、モテタイという凡庸な発想の真逆の発想だけで喜劇が成立するものでもあるまい。作家が真面目過ぎる気がする。喜劇は通常のストレートプレイより遥かに難しい。それは我々の体験し続けている人生が圧倒的に悲劇的なものだからであろう。実際の体験がそのようであれば、共感を得ることもその分容易であろう。反発もその分強いこともあろうが、対応方法はいくらでもある。だが、苦労や苦悩に疲れ切り打ちのめされた人々を笑わせることは容易ではないのである。喜劇で勝負するつもりならこの辺りから再考してみる必要があるのではないだろうか?
まあ、テーマが保険だからその縛りから抜けられないという理由はあるだろうが、ギャグを多用するならそのような社会認識の枠そのものを壊しかねない程強いインパクトを持つ非常識なギャグ的発想が欲しいのだ。
演劇は長い間、喜劇と悲劇に大別されてきた。不条理劇が出てくる迄。それには無論深い意味があると考える。そのように分別することで極端化し易くなるからだ。当然、その分劇的効果が増すのである。
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2025/07/09 13:14
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