モテない保険2 公演情報 モテない保険2」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-10件 / 10件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★

     う~む。

    ネタバレBOX

     物語が展開するのは下町場末の定食屋兼安酒場。常連の多い店である。此処にモテない
    保険の営業マンがやって来て営業する話であるが、加入できるのは女性のみ。掛け金は格安、リターンは信じ難い程大きい。30歳で加入し60歳迄保険会社の提示した条件を守れればリターンは1億2000万円、人生100年と言われる昨今、女独りで生きてゆく覚悟さえできれば生涯設計は安泰という訳だ。
     だが脚本で多用されるギャグの質が単純で而もワンパターン、ギャグの面白さは思いがけない発想・飛躍や脱臼、調子っぱずれやタイミング外し等々を予想を裏切る形で繰り出したり、態とギャグの無い時間を入れて間延びさせたりしつつ、観客の反応をじっくり観察し、丁々発止のアドリブを入れ乍ら展開させることによってしか生むことが出来ないと考えるが、こういった発想自体が欠けているように思った。それにモテル、モテタイという凡庸な発想の真逆の発想だけで喜劇が成立するものでもあるまい。作家が真面目過ぎる気がする。喜劇は通常のストレートプレイより遥かに難しい。それは我々の体験し続けている人生が圧倒的に悲劇的なものだからであろう。実際の体験がそのようであれば、共感を得ることもその分容易であろう。反発もその分強いこともあろうが、対応方法はいくらでもある。だが、苦労や苦悩に疲れ切り打ちのめされた人々を笑わせることは容易ではないのである。喜劇で勝負するつもりならこの辺りから再考してみる必要があるのではないだろうか?
     まあ、テーマが保険だからその縛りから抜けられないという理由はあるだろうが、ギャグを多用するならそのような社会認識の枠そのものを壊しかねない程強いインパクトを持つ非常識なギャグ的発想が欲しいのだ。
     演劇は長い間、喜劇と悲劇に大別されてきた。不条理劇が出てくる迄。それには無論深い意味があると考える。そのように分別することで極端化し易くなるからだ。当然、その分劇的効果が増すのである。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    胡散臭い話が実は.....
    面白かったです!
    お嬢、いいですね!
    男子にもあったらいいのになぁ

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    これは興味深い。昭和レトロな大衆食堂兼居酒屋での会話劇ですが、現在の恋愛・結婚事情が巧みに描かれていますね。ちょっと説明過多が気になりましたが、なかなかに楽しめました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    千穐楽観劇、面白い。
    場末の大衆食堂に集まってくる常連客の浮世話。そこへ突然現れた、ラブライフ生命外交員の保険に係る蘊蓄(胡散臭い)話。現代に生きる それも女性への痛烈な嫌味⁉。少しネタバレするが、「モテない保険」に加入出来るのは女性だけ、それも50歳代迄という年齢制限付きのもの。それは少子化と密接に絡み、その保険の妙味を感じさせる。彼女らの今をユーモラスに 時にリアルに描く。

    一方、食堂の女将の狂言回し的な役割が肝。コロナ禍を経て、不寛容・無関心といった風潮が広がった? いや時代とともに直接 人と接するのが煩わしくなってきたのかもしれない。インタ-ネットを介して繋がっている、という間接的な付き合い。自分が子供の頃は、近所に世話好きというかお節介な おばちゃんが居たが、今の時代には うっとうしがられるかもしれない。

    物語は、個性豊かな人たちが集まり、ボケとツッコミのような会話を繰り広げる。場末の食堂とは思えないような活気に溢れ、エネルギッシュな光景が観ていて楽しい。学校の授業以上に保険内容に聞き入る姿に、現代を生きる女性の不安・寂しさが滲み出てくる。そこには、劇中にも出てくる 吊り橋効果が…。
    (上演時間1時間50分 休憩なし) 

    ネタバレBOX

    舞台美術は「定食さとちゃん」の店内。中央に厨房とカウンター席、上手に冷蔵庫・エアコンや本棚、下手は店の出入り口。上手/下手の客席寄りにテーブル席。本当の食堂のような造作。

    常連の女性客の職業は、タクシードライバー、ヨガインストラクター、キャバクラ嬢、歯科衛生士そして大金持ちの謎の女性(愛称:お嬢)、男性客はIT企業のサラリーマン、不動産屋の社長、中国人、ウーバーイーツの配達員、そしてゲイバーのオーナーママといった普通?の人々。そして女性客はお嬢以外は30歳間近。(結婚)適齢期といった言葉は死語かもしれないが、周りが結婚したり子供が生まれたりすると気になり、焦りも…。彼氏もいなければSEXレス、このまま独身が続き アッという間に60歳(還暦)。その時 頼りになるのがお金、そのための(モテない)保険だという。妙に説得力のあるセールストーク。

    保険への加入条件は、①彼氏を作らないこと、②同棲しないこと、③結婚しないこと、④一生独身 という4つ。その満期受取額は1億円超と魅力的。彼氏ができるか、ましてや結婚できるなんて保障はどこにもない。それならば といった気持に傾くのも無理からぬこと。しかし 一生独身は淋しい、そんな揺れる女心を巧みに描く。

    登場人物の性格や色々な立場(LGBTQ=ゲイや外国籍=中国人)を巧みに取り入れ、定食屋内に社会の縮図を立ち上げる。お互い辛辣なことを言い合うが、何故か嫌味に聞こえない。最近の風潮である、ハラスメントだ 多様性だ といった表面を取り繕った言葉ではなく本音で言い合う。過激とも思える言動を見事に笑いに転化させたコメディ。
    実は、店の女将 聡美の仕組んだ…。意味合いは違うが、”縁は異なもの味なもの”、まさに定食屋らしいオチのよう。結末は ぜひ劇場で。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    めっちゃおもしろかった〜

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    人と人との関わり方が、時代とともに変化してきている昨今が、コメディタッチでうまく表現されていて、楽しく観劇しました。
    続編は?
    今後の日本は、どうなるのでしょう?
    ということも、考えてしまいました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/06/27 (金) 14:00

    コメディーであるのと同時に、世の中の変化や人間の生き方を考えさせる奥の深い社会派の作品でした。登場人物ひとりひとりの描き方もグー。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2025/06/27 (金) 14:00

    着眼点は面白かったです!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    それぞれの役者を引き立たせる脚本・演出・演技はさすがですね。
    居酒屋を舞台セットとしてのお芝居、オジサンとしては昭和をイメージして、とても良かったです。
    何とも言えない結末ですね。
    とても楽しませていただきました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    (笑えた度)2(今感)5(完成度)3

    超お久しぶりのブディスト。
    お洒落なカフェが出来たりして、周りも変わりましたね。
    緞帳あるようなしっかり舞台の小屋にリアルなセットが建て込まれていると、
    開演前から気分が高まる気が致します。

    ネタバレBOX

    作品は、宣美のビジュアルからもっとコメディー寄りかと想像していましたが、
    意外にもしっかりリアル群像劇。
    西部劇風下町人情芝居。
    これはこれで好きです。楽しめました。
     
    荒野の酒場にヒーローがやってきて、問題を解決して去って行く。
    物語論でいうところの、((みんな大好き))放浪のヒーロー(Wandering Hero)というやつですね。
    このパターンはハズレなしです。定食屋のおばちゃんが黒幕だったのもいいですね。

    役者の皆さんがフレッシュな感じでよかったです。。
    キラキラしない今の等身大、リアルな感じがよく表現出来ていたと思います。

    令和の等身大はミセスの歌と、
    あと少し意外にも根強い人気の夜ふかし。

    近ごろでは、

    愛を歌えばそりゃ 平成中期
    今 愛を笑えばそりゃ 令和初期

    なーんて歌詞が頭の中でヘビロテしてたりも致しますが、

    この芝居のように令和になってもちっとも変わらない都会の片隅の不器用な愛の讃歌も、
    しみじみと、いいものです。
    まさに、「愛を言葉にできるのは 才能かもです。」

    よね。

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