満足度★★★★
死神が主役?のけっこう暗い話
エリザベートが主演ではありますが、死の帝王トートの存在感が大き過ぎて舞台のメインテーマが「死」とのせめぎ合いになってます。
言い換えれば、自殺志願のあるエリザベートが死神トートの誘惑をはねのけ続ける、という暗い内容です。
舞台のライトもどんよりしがち。脚本家に何があったのだろうと思ってしまいました。
トート役城田優は、意外にも歌唱力があって、よく響く声です。
高音が好青年すぎるので、死神役としてはちょっとまだ若いのかな、という気がしましたが、演技も○で、役者として今後がとても楽しみです。
高嶋兄は、役者として安定感があって安心して見られましたが、意外とエリザベート朝海ひかるの歌唱力が前半とくに不調でした。高音と低音はいいのですが、中間がちょっと不安定。
日本には主演をはれるルックスと抜群の歌唱力を供えた人があまりいないように感じます。だから無難に宝塚頼みにならざるを得ないのかな。
ストーリーはぼんやり見ててもわかりやすいので、初心者もOK。
舞台装置は豪華です。さすが帝劇。