坂口安吾 白痴 公演情報 726「坂口安吾 白痴」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    うーん
    良かったと思いますが。。。

    ネタバレBOX

    役者さんの声がよく通ってきれいでした。舞台も不思議な演出で、空間の使い方がうまいと思いました。開演前から開演直後まできこえていたのは外の騒音だったのか。それも不思議感を醸し出していた。

    役者さんもうまかったと思います。伊沢が芸術と生活の間で揺れるところ。大家さんの(下世話な)リアリティ。白痴の女はあの時代の中で正気でいるために白痴を装っているのか。家鴨の悲しみ。煙草屋の女の願い。本音を隠して生きる傷痍軍人。

    古典はことばがきれいですね。宮本輝の短編小説「幻の光」とかやってほしい。空間の使い方がうまいからできると思う。ただ、終わり方が混沌としていた。原作に忠実なのかもしれないけれども、現代に生きる私たちへのメッセージもほしかったかも。心に残る科白がなくて残念(あまりに期待しすぎか)。最後に、冒頭で着物姿なのにコンビ二の袋を持って出てこられたときには面食らって、最後まで気になった(もうちょっと気ィ使ってくれ)。

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    2010/10/16 13:28

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