異種をあわれむ歌 公演情報 ルナ・パンク・ヴァリエーションズ「異種をあわれむ歌」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    素晴らしい星にするために。
    今回も終盤泣かされた。大切な人を守るためには自らの犠牲は省みない、という犠牲的精神と男気のあるジョダギリの姿に感動して落涙するのだ。アクションあり、コメディあり、感動ありのてんこ盛りだったが、今回はコメディの部分でスベリが多かったように思う。脚本がしっかりしてるのだから、コメディに囚われなくても良いと思うがいかがでしょう?

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    粗筋は説明に載っているので補足と感想のみを。とある田舎の鉱山街が舞台。「突如として自ら異星人だと名乗る胡散臭い二人組があらわれた」とあるが、一人はジャスミンというエイリアンでいずれ滅びることになる地球を調査するためにやってきたのだった。もう一人は歴史学者の塩堂教授だが、地球を支配する革命政府に論文で戦いを挑み暗殺された人物だ。塩堂を助けたジャスミンはヒューマロイドとして命を与え、ジョダギリと名乗る。

    この鉱山街は悪徳鉱山経営者が牛耳っており、無法地帯と化していたが、ジョダギリとジャスミンがこれらと革命政府に戦いを挑みかつての素晴らしい星に変えていく、という物語だ。と、同時にジョダギリの元妻のコジョウ・ミサとの揺るぎない愛と親子愛、裏切り、信頼、レジスタンスの動向などを盛り込み、アクションでも魅せる。

    物語が進むうちにこの世を支配する誰が悪で誰が善なのかも、絡まった糸が解けるようにすんなりと明確になり、やがて、コジョウは一人娘を助けるために命を張り、ジョダギリはコジョウを助ける為に自ら銃弾の中に飛び込んでゆく。そうして、彼が吐く最後のセリフに胸打たれてワタクシは、シクシクと泣いたのだ。ああ、愛ってなんて素敵なんでしょ。

    やがて・・、幾年かの時が過ぎ、ジャスミンは地球を訪れる。人々は幸せそうに微笑み穏やかに暮らしている。先の丘には白く可愛いらしい小さなジャスミンの花が咲き乱れ、美しい光景だった。ジャスミンの花はジャスミンの名づけ親だ。彼は思う。「素晴らしい星だ。」と。

    良く出来た脚本だと思う。しかし必要ない部分もあり、そこを削るともっとパンチが効いたとも思う。シリアスのみでも充分イケル物語だけに、パンチのないギャグがちょっと痛かったが、アクションでも演技力でも魅せられた舞台だった。

    ジャスミンがちょっとおとなし過ぎかなー?バイカーの三井は相変わらずアクションでもキャラでも魅せた。本多もしかり。キズ役の牧野も相変わらずのインパクトありまくりで、おっさん役が良く似合う。笑

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    2010/10/01 17:45

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