『阿房列車』『思い出せない夢のいくつか』 公演情報 青年団「『阿房列車』『思い出せない夢のいくつか』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    『阿房列車』

    1991年初演、『思い出せない夢のいくつか』(1994年初演)と同じ会話があったがこっちが先だった。オチのない話を皆で回す『すべらなくもない話』。何か落語っぽいよね。主演の中藤奨(なかとうしょう)氏の喋り方が太田光みたいで、笑いのない漫談を聴いている感じ。掛けっ放しの深夜ラジオを何となく聴いているような。
    奥さん役のたむらみずほさんが流石だった。会話の何気ない一言に急に大声を上げてブチ切れるツッコミが客席を沸かす。
    何気なく席についた田崎小春さんは話好きの夫婦に延々と捕まってしまう災難。

    ネタバレBOX

    見た目は老夫婦にした方が味があったと思う。
    「何だかよく分からないが、でもこれが人生」みたいな感慨を狙った作品なのだろう。
    まるで同一人物が二人いるような田崎小春さんのネタだけが特殊な仕掛け。

    「噛むのは本能、飲み込むのは迷信」とか何かよく分からない平田オリザ節連発。生と死だとか日常と非日常だとか、まあよく分からない。作品の狙いは何となく判るのだが、もっとガチガチに面白くしてもいいのではないか?笑いで会場をうねらせても最後の余韻まで辿り着くと思う。ガラガラの名画座で老人と並んで観るような作品も悪くはないのだが。

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    2024/05/12 22:42

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