モダン・ラヴァーズ・アドベンチャー 公演情報 架空畳「モダン・ラヴァーズ・アドベンチャー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    屁理屈と理屈の合間に。笑
    相変わらずの架空畳の世界。たぶん、ユーザーが何を言おうとこれで突っ走る気だ。その表現は数年前と何も変っていない。変っていないから、観客がついていくしかない。笑


    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    先に申し上げておこう。ファーストこと加藤のカツゼツが悪い。しかも噛みまくる。セットは流石。あの画を描いた美術さんに拍手!パチパチ・・

    超問題児童、高校十年選手の25歳三鷹ロダン君は童貞だ。
    「いきなり、みささん、ナニ言いだすんですかっ!」とロダンの声が聞こえてきそうだが本当だ。童貞だから故に妄想が激しく恍惚するなか、ロダンはハリコの扱い方が良く解らない。ハリコは「女の染め上げ方を1からレクチャーしてあげる。」なんてにじり寄り、ロダンは「手練手管を教えて欲しい。」なんつって童貞らしいセリフを吐く。

    一方で修学旅行に行けなかったロダンは誰もが修学旅行の前夜に夢想するような「あんな~こと~、こんな~こと~♪」と想像しているうちに瞼の中では、その修学旅行の道程が完璧だったものだから、すっかり行った気分になって消化してしまう。

    全てはロダンの妄想の中で世界が始まり世界が終るのだが、ここで重要なキーは、ロダンが何故、覗きのプロになったのか?だ。それはロダンが幼少の頃、悪さをして母に叱られ押し入れに閉じ込められたのがきっかけだった。閉じ込められたロダンは押し入れの隙間から美しい母を覗くのが好きだった。その母がロダンの様子を見に押し入れを開けると寝たフリをするロダン。そして心配そうに見つめる母の顔を薄目を開けて見ると、どこまでも美しい母だったのだ。

    近親相姦したいほど母を慕い、彼の中で母の存在はいよいよ大きくなり「マザー」と呼ぶに相応しい壮大な軸に発展してしまう。つまりはマザコン。だから、プロの覗き屋になったのも留年の達人になったのも問題児童のままで居たかったのも、少女ハリコやモダン嬢も全てはマザーの残影。

    やっぱ、本をもう少し解りやすくベタにしてあげた方が良いと思うよ。これじゃあ、観客は理解出来ないでしょ。もう少しベクトルを下げた方がいい。特に初心者には解りづらい。

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    2010/08/02 11:43

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