純白観想文 公演情報 劇団演奏舞台「純白観想文」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     流石、演奏舞台の公演、華5つ☆。ベシミル!! (内容詳細、及び解釈詳細は新生館スタジオ公演終了後に追記する)

    ネタバレBOX

     観想という言葉に少し戸惑うかも知れない。無論作家がこの言葉を用いるには訳がある。元々は仏教の用語であるから哲学的な意味を持ち、その第一義は、特定の事物に心を注ぎ迷いを除こうとする修行を指す。第二は一定の対象を観察、その対象に一心に思いを凝らすこと。第三に実際の利益などを離れ純粋に知的で経験を越えた存在と真理を捉えようとする考察を意味する。まあ、単語の解説は辞書によって様々な違いがあるからこの程度でよかろう。納得のいかない方々は、30種類以上の国語辞書は参照することができようからご自分でお調べ頂きたい。
     さて、拝見したのは演奏舞台の常打ち空間GEKIBAである。今作久しぶりの新作であるが3月20日から23日迄中板橋新生館スタジオでも上演される。GEKIBAでご覧になれなかった方々は新生館スタジオでご覧頂きたい。
     今回のGEKIBA公演で特に普段の公演と変わっていた点は、演奏者たちの生演奏の位置である。通常下手に位置を占める彼らが今回は正面奥、ホリゾントの手前に陣取って生演奏を聴かせてくれた。いつも通り作品内容によくマッチした良い曲目を確かな腕前で聴かせてくれたが、矢張り正面から聴くのは音のバランス等の点からも側面からの音を聴くより数段音曲の良さを楽しめてグーであった。
     無論、作品内容も極めて優れたもので表現する者の持つ一種のカルマが、日常の生計を立て周囲の人々との諸関係の只中で暮らし、日々これら家族を含む人々と己が密接に関わり合いつつ葛藤や悩みを抱え、同時に己の真の悩みは最も近い肉親であっても伝わり難く時に取り返しようのない悲劇を生むということ。
     その考え得る原因と処方箋についての詳細は、全公演が終了後追記することとする。一種宙ぶらりんの状態に読者を置くことになるが、ご勘弁頂きたい。解答が早く欲しい方々は、是非ご自分で作品をご覧になり先ずはご自分の解釈をして頂き、その後追記をお読み頂ければ幸いである。GEKIBAでご覧になった方々でもう一度新生館スタジオで観る方々は、劇空間が違うことで様々に変わってくる演出や効果等の違いも楽しめよう。自分は予定が詰まっていて新生館スタジオへは伺えないが。二度観できる方々が羨ましい作品であることを告白し現段階では此処迄とする。

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    2024/03/17 21:25

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