満足度★★
心に響かない言葉の洪水
12回も公演を打ち、それなりに支持されている劇団なのだとは思うが、自分の好みには合わなかった。
既にごらんになったかたがたの感想を読み、覚悟して行ったものの、全編、言葉の洪水で息つく間もなし、疲労感ばかりが残り、正直、久々に途中退出したくなる芝居だった。当方、言葉の聴き取りのほうには自信があり、言葉の意味や語呂合わせは理解できたけれど、だから楽しめたかと言うとそれは別問題。
個性的なスタイルを貫いているとは思うが、作者の自己満足的要素が色濃く感じられた。若い観客たちが多く、終演後「まったく何言ってるかわかんねぇー、わかった?」という声もあり、笑いが起きていたのは俳優の他愛ない動きに対してのような印象だった。どれだけ内容が理解されていたかは疑問だ。
☆は1つは長い台詞を書き連ね脚本をまとめた作者へ、1つは膨大な台詞を覚えた俳優へ、それぞれのご努力に対して。