橋の上で 公演情報 タテヨコ企画「橋の上で」の観てきた!クチコミとコメント

  • 映像鑑賞

    満足度★★★★★

    タテヨコ企画の演目は去年から注目し始めていて、『家族のカタチ』、『ゾウとパンダと見えない虹のはなし』とシンプルなセットながらも役者たちの卓越した表現力で今もなお心に残っている傑作ばかりだけど、本作も当然と言おうかやはり超絶傑作だった!
    上記二作では割と日常の何気ない光景にフォーカスしたものだったが、本作では【精神疾患の母による児童殺人事件】というヘヴィなテーマながらも不思議と「日常からの逸脱感」はなくてやはり日常のリアリティを突き詰めつつもそこに止まらぬ「光」を根底に感じられるのはこのタテヨコ企画 ならではだと思った。

    ネタバレBOX

    また、本劇団の看板若手役者であるミレナ氏は過去2作における「聞き分けのいい真面目な若者」という役柄を超えて、今回史上最高にブチ切れてたのは個人的に痛快かつ新鮮だったのも見どころだった。しかも友人役と小学生役と二役こなしていたのも驚いた。
    しかしつくづく思うが、特殊なギミックを用いずにここまでシンプルな机と椅子だけのセットで20年前の事件現場だったり、学校だったり、パチンコ屋だったりと様々に移り変わりゆくシーンを役者の表現力と演技力だけで写像してくれるのはもはや驚愕しかない。そしてエンディングのなんともいえない余韻を残す感じもタテヨコ企画 ならではだと思う。今後も本劇団には大注目していきたい。
    あと、最後にかかった女性ボーカルの音楽が印象に残ったんだけどあれは一体誰の曲なんだろう。

    0

    2023/03/29 13:09

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大