アンポテンツ 公演情報 劇団チャリT企画「アンポテンツ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    世界を表すに足りてしまう人数
    タイトルから観ると昔々の安保闘争が背景になっているのでしょうけれど、
    そこからうまく青臭さを抜いて
    したたかに現代にも通じる世界に仕立てていました。

    役者たちひとりずつが
    世界を背負ってしまう。
    キャラクター達が具象化する
    世の中の様々な層に
    しっかりとした裏付けが感じられて・・・。

    基礎をがっつり持った茶番を楽しむことができました。

    ネタバレBOX

    中産階級や無産階級、政治・警察などなど・・・。
    それらが、とても下世話に置き換えられていく姿に
    ぞくっとする。

    とてもしたたかに作られたベタ感が
    現実を凌駕するような感じに息を呑みました。

    圧倒的な門の存在や
    人を食ったようなボタンの存在。
    そのどこか古い感じが
    とても生き生きと見えるのです。

    過去にうまく今を投影する手腕の確かさ。、
    それを劇団として表現のバリエーションにさらっと取り込むのが
    けっこう凄いことに思えて。

    いやあ、おもしろかったです。

    ☆★★

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    2010/05/02 09:32

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