はなよめのまち【ご来場誠にありがとうございました!】 公演情報 キコ qui-co.「はなよめのまち【ご来場誠にありがとうございました!】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    残酷な童話の世界
    面白い!物語は残酷なファンタジーのような風景。それぞれの人間の業のようなものが見え隠れし、それでいて最後は繫がりで終演する。キャストらが一時的に停止するような最後の場面は計算された画でまるで絵画のよう。今回の芝居で一番美しい光景だった。。

    以下はネタばれBOXにて。。


    ネタバレBOX


    特産品の「はなよめ」は一億円で売るために教育を施され、「はなよめ」となっていく。しかし彼女たちには聞こえないものが聞こえ、特別なものが見えるという特殊な能力を持っていた。だから彼女たちを汚さないように町ぐるみで守り、春祭りの時に神家主さまに選ばれた娘だけが、はなよめになれる。と町民には信仰されていた。だから、農夫やまつばらなどの町民には、はなよめの秘密を知らされていない。

    一方、恋に落ちるとはなよめになれない女は看護婦になる。そして農夫は、はなよめを見てはいけない、話してもいけない、汚れるから。という理由でこの掟を破ったものは殺されるという運命にある。しかし、時にその差別を疑問に思うものが出てくる。やがて、かつてはこの町のはなよめとして売られていった楓や町外の住人・小林がこの町の仕組みを解放する為にやってくる。

    そこで楓は「神家主さまなど存在しない。信仰偶像したミイラだと語る。そして看護婦の発するセリフではなよめの脳味噌をいじって小さな神様を作るという場面が想像される。つまり、はなよめは少女の頃から人工的に特殊なはなよめとして教育され、しかも特異な脳をも操作されていた、という筋だ。

    しかし、はなよめはその特別な能力で自分たちや町の未来までも知っていた。農夫らは人間としてみなされず汚れた存在という扱いを受けながらも、その鬱積した不満や不のエネルギーは革命というクーデターを一揆する。やがてはなよめを農夫らが犯し特別な町は元に戻らないほど悲惨な風景を見せる。ナギの予感は的中しこの光景をナギは脳で見ながら「誰か助けてー!」と叫ぶのだ。この場面の風景が美しい大きな一枚の絵画だった。場面を計算つくしたような瞬間の画。実に素晴らしいです。

    そしてナギの手を掴むもう一つの力強い手。悲しみから守る手がこの物語のこれからを暗示するように希望に満ち溢れていた。


    ストーリーといい、暗転の仕方といい、好みの作風だった。そして終盤にみせる芸術的なセンスにやられる。それでも一番のお気に入りは本だった。要するにワタクシ好みの本なのだ。相変わらず、木下と木村、千葉の凛とした演技が魅力。役者としての小夏を始めて観たが新鮮だった。


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    2010/03/29 18:09

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  • きゃる>
    >男がうんと年上なら男がうらやましがられるのに、女が上だと、「どうせすぐ捨てられるのにね」みたいな冷たい反応があるでしょ。

    ワタクシはそうは思いませんよ。羨ましいと思います。女性でワタクシのように思う方は案外多いのではないかしら?女性は若さを追求しますからねー、若い男性と付き合いたいのは本音です。

    >目が笑ってないの。意図的な悪意なのよ。

    昔の男は自分の育った環境から年下の夫を持つ女性を許せないんでしょうね。
    要は女が男をたぶらかした、とでも考えるのではないでしょうか?男性って年齢ではないですね。問題なのはその意識です。若くても「女性のくせに・・」とセリフる男性は、その言葉を発した時点でワタクシの中で格下げです。虫以下。笑
    ワタクシ、夫婦って男性が年下のほうが上手くいくような気がしますよ。女性の方が長生きしますし、元来、女性は精神が気丈ですからあまり、老けない。濡れ落ち葉じゃあないけれど、男性が定年した後、妻に依存するだけの人生も困るでしょう?年上で無知ですと、「こんなことも知らないの。」って呆れるけど、年下なら自分ほど生きてないのだから知らなくても当然だよなー。って思える。要は年齢で容認度が違うのです。年下で色々教ええくれる男性ならサイコーですね。うんと年下なら母性も発揮するでしょうし・・。元来、男性はマザコンですから、そういった意味でも年下カップルのほうが上手くいくのではないでしょうか。

    >不器用なうえにクソ真面目と言うか、有給休暇もほとんどとらないです。ほかの人優先で自分以外全員休暇とれるように調整して、自分は休めないって言うんです。少人数で過酷な職場だもんで。

    良い方なんですね。

    >田辺聖子の小説に「年下の彼氏は、死に水男候補だ」という話が出てたけど(笑)。

    ええ、ワタクシもそう思います。できたらワタクシも死に水をとってもらいたい方です。先に死なれるのは辛いから、先に死にたいですね。

    >深夜まで仕事しても朝の始業は早い職場なので、独身時代、うちに寄ってもおかゆ食べたら、即爆睡。文字通り、カプセルホテルでしたが、遠い実家より長く寝かせてあげられるからよいと思ってました。

    たぶん、ご主人はこの部分で結婚を意識されたのではないでしょうか?可愛いだけの女性と結婚すると必ず後悔します。可愛い女性は沢山いますが、結婚は実生活ですから夢から現実に戻った時に「こんなはずじゃあなかった。」と醒めて思うはずです。ワタクシが男だったなら、この忙殺な環境がずっと続くと考えれば、おかゆを作ってくれて安心して仕事が出来る相手と結婚します。更にきゃるさんのように白黒はっきりつけたがる女性は浮気はしない。

    >みささまこそが、そういうかたですよね。ありがとうございました(笑)。

    毎度のことながら、畏れ入ります。笑

    2010/04/04 12:02

    みささま

    >ワタクシは世代が違うと躊躇しますね。相手に申し訳ない気がして・・。

    それが普通なんでしょうね。当時は年下の男性の友人が周囲に何人かいたので、彼と交際中はけっこうアドバイスしてくれました。「彼より俺のほうがいいよ」と言われたりもしたけど(笑)。
    私は年下にも敬語を使うほうなんだけど、若い子って「タメ口」にこだわる人が多いのね。夫は、そうじゃなかったから好感が持てた。いまでも家では習慣で夫を苗字で呼んでます。ほかの呼び方が思いつかない。世間一般に、男がうんと年上なら男がうらやましがられるのに、女が上だと、「どうせすぐ捨てられるのにね」みたいな冷たい反応があるでしょ。「女の値打ちが若さであると考えるのは文明が遅れている国や時代である証拠」と中学生のときに読んだ「ロミオとジュリエット」についてのある英文学者の解説文に書いてあったけど。婚約者のパリスはジュリエットよりかなり年上でしたでしょう?
    地域の会合で私たちを夫婦と知ってるくせにわざと人前で夫を「お宅の息子さん」と呼ぶ初老の男性がいて、最初は黙ってたんだけど、あまりしつこいので「うちに息子はおりませんよ」と言うと、「え?じゃあ、誰です」ってニヤニヤしてる。でも、目が笑ってないの。意図的な悪意なのよ。「主人ですよ。ご存知じゃありませんか」と言うと、「あ、そうでしたか」って、すましてる。その人がそんなことを言うので、周囲の人が「息子さんは・・・」と話しかけてくる。私は悪いことしてるわけじゃないぞ、って腹が立った。で、次には私がオメデタだというデマが流れて知り合いの市役所の職員に突然「このたびはおめでとうございます」って道で声をかけられ、「違いますよ。誰から聞いたんですか?」って聞くと、その男が会合のメンバーに言いふらしてたって。私的な付き合いはない人で、親しくもないし、その後会う機会もないですが、男でよけいなおしゃべりする人はイヤですね。しかも、悪意で。


    >しかしながら一ヶ月の期間は何だったのでしょうか?

    そのあと、仕事がめちゃくちゃ忙しくなって、連絡する心のゆとりがもてなかったらしい。彼は何ごとにもそういう性格で、いまでも忙しいときは、ダメです。不器用なうえにクソ真面目と言うか、有給休暇もほとんどとらないです。ほかの人優先で自分以外全員休暇とれるように調整して、自分は休めないって言うんです。少人数で過酷な職場だもんで。
    たまに旅行で遠くへ行っても、1泊しかしないから時間に余裕ないし、電車賃がもったいないので、行きたくありません。彼とそっくりな上司が昔いて、こういう人とは結婚したくないと思ったんだけど(笑)。そのかた、からだ壊して早死にしました。やさしくていいかたでしたが。夫にはわたしの死に水とってもらわないと困るので、長生きしてほしい。田辺聖子の小説に「年下の彼氏は、死に水男候補だ」という話が出てたけど(笑)。
    わたしの父親はどんなに忙しくても、きっちり休みをとって家族サービスしてた人なので、正反対です。子供がいないから、それですんでるんでしょうけど。
    深夜まで仕事しても朝の始業は早い職場なので、独身時代、うちに寄ってもおかゆ食べたら、即爆睡。文字通り、カプセルホテルでしたが、遠い実家より長く寝かせてあげられるからよいと思ってました。


    >頭の良い方なんでしょうね。こちらの話題に興味を持ってくれる方って話してて楽しいですよね。話を引き出すのも上手なんでしょうね。

    みささまこそが、そういうかたですよね。ありがとうございました(笑)。

    2010/04/04 03:33

    きゃる>
    >ただ1人、女生徒を擁護して、学校の措置に反対したそうですよ。

    素晴らしいです。真っ当な言葉ですね。

    >1人で過ごすのが好きだったので、肉親以外の人間と同じ屋根の下に住むなんて考えられなかったし。

    いるんですねー、孤高な方って・・。孤独と孤高の違いはその意思にありますね。自ら一人になりたがるのが孤高。一人が嫌なのに環境で一人になってる方を孤独と言うのかと思います。
    ミステリアスな女性って、なんかいい響きですね。とにかく普通の響きじゃあない!笑

    >年下ってご存じなかったでしたっけ。世代が違うんです。

    いあいあ、まったく知りませんでした。ワタクシは世代が違うと躊躇しますね。相手に申し訳ない気がして・・。

    >14枚ラブレター書いて渡したの。

    素晴らしいですね。そこまでされたらグラッときます。犬だったらお腹見せちゃいますよ。笑

    >1カ月くらいして「一度プライベートで会っていただけませんか?」って電話がきたんです。ラブレターの感想を聞いたら、「男に生まれて、あんな手紙をもらったら、心が動かないはずありません!」と言ってましたねぇ。

    解ります。しかしながら一ヶ月の期間は何だったのでしょうか?

    >「まぁー、大胆な年の差カップルだこと!」と言われた(笑)。

    占い師なら、知ったかぶりしろよ!って言いたい。笑

    >「その当時はどうでしたか?」ってどんどん質問してくる人なので。音楽の好みも昭和で、当時の歌手が好きだし。以前は1歳下でもイヤだったのに、人は変わりますね。

    頭の良い方なんでしょうね。こちらの話題に興味を持ってくれる方って話してて楽しいですよね。話を引き出すのも上手なんでしょうね。
    直感ってありますね。前世の縁みたいなものを感じる相手っていますよね。そういう相手と一緒になれたらどんなに幸せか・・。

    >皇族のごとくゆっくりと美しい日本語を話す点が気に入った。いまでも、私には敬語で話します。私はぞんざいだけど(笑)。

    うーーん。好みだなあ・・。きゃるさんの後はワタクシにお任せを・・。笑

    >Hなしの夜食付き(笑)カプセルホテル代わりにうちに立ち寄ったの。
      ↑   ↑    ↑
    良い子のみなさんはマネしないで下さい(赤字テロップ)


    >「この粗食いいですね」って。粗食!(笑)

    ご主人、笑える!

    >男は胃袋に弱いって本当かもね。以前、TVでタクシーの運転手だという女ダンプカーみたいに太った老け顔の中年のおばさんが、15歳年下のすごいイケメン旦那をモノにしてて、「秘訣は料理!若い女に負けるもんか」だって(笑)。

    よぉ~~っし!ワタクシもガンバ!目指せ!15歳下!!!!


    2010/04/03 17:41

    みささま

    >その時代の男性の考えとしては革新的ですね。あの時代は封建的でしたのに。素晴らしいですね。

    そうですね。わたしが「お嫁さんのほかにどんなのがある?」と聞いたら、「実業家があるぞ!おじいちゃんはお嫁さんより、男に負けないような大物の女になってほしいよ」と言ったの。なれなかったけどね(笑)。
    母方の祖父も進んだ人で、女学校で母の先輩が士官学校の男子と恋愛して妊娠し、大事件になったとき、「退学、中絶、仲を引き裂くなんてとんでもない。2人は愛し合ったからそうなった。彼女の将来もあります。男子にだけ傷をつけない処分は不公平です。周囲が手助けして、彼女を休学させ、出産し、卒業させてから、一緒にしてやればどうです?私が双方の親を説得します」と全校父兄の中で、ただ1人、女生徒を擁護して、学校の措置に反対したそうですよ。

    >なぜ、そんな風に信じてしまったのでしょうか?どんなキャリアウーマンでも心は人間なのに・・。

    1人で過ごすのが好きだったので、肉親以外の人間と同じ屋根の下に住むなんて考えられなかったし。娘時代、まったく料理がダメで毎日ごはんつくるなんて無理と思った。母が倒れた頃に、いろんなことが重なり、俄然料理が面白くなったので解決したけど。結婚したくなかっただけあって、実は孤独に強いのは母のほうで、晩年も「ひとりが一番安らぐ」と言ってて、仲良し夫婦でしたが、父は「望むなら、離婚してひとりにしてあげてもよいと真剣に思ったほど、1人が好きだね」って。母のすぐ上の姉も、私の父も「お母さんは本当はどんな人かいまでもわからないミステリアスな女性」と言ってました。やっぱり『細雪』の妙子ですわ。高峰秀子さんが、役作りで妙子の
    実在モデルの女性に会ったのですが、「とにかく変わった人でしたね」と言っています。

    >ちょっと待って、きゃるさん!きゃるさんがアラフォーのころ、いまのご主人が20代だったなら・・めっさ、年下ではないですかっ!やるなー・・。しかも「和歌を一首手渡して」ってソレって恋文みたいなもんでしょう?つまりは以前ご主人から映画を誘われたって額面でしたが、どうやら額面どうりではなくきゃるさんが告ったのですね。間接的に。笑

    年下ってご存じなかったでしたっけ。世代が違うんです。
    もちろん、わたしから積極的にいきましたよ。和歌のあと、友人に相談したら「傷ついても後悔しないためにも想いは伝えたほうがいいよ」と言われ、14枚ラブレター書いて渡したの。仕事先の人だったからプロジェクトが終わればもう会わないと思って、最後の日に恥の書き捨て(笑)。で、何も連絡なかったから「きっと呆れたんだろうなー」と思ってたら、1カ月くらいして「一度プライベートで会っていただけませんか?」って電話がきたんです。ラブレターの感想を聞いたら、「男に生まれて、あんな手紙をもらったら、心が動かないはずありません!」と言ってましたねぇ。で、映画でなく芝居、ね。「維新派」の前衛オペラに誘われて一緒に観た(笑)。一度、どこかのテーマパークのCGによる占いの館に2人で入ったら、バーチャルの魔女が出てきて「まぁー、大胆な年の差カップルだこと!」と言われた(笑)。
    私が結婚するなんて、だれも思ってなかったから、親友以外、みんなビックリしてた。先方の両親は拍子抜けするほどまったく反対しなかったけど、周囲がね、親友を除いて「賢也とルミ子じゃあるまいし、絶対別れるよ!」って冷たかった。彼の上司なんて「40女ってことはバツ1か2?コブ付きか?」って聞いたそうです。私は初婚ですけどね。同棲経験もなし。何せ、尼さんのような生活してきたから(笑)。
    付き合ってるときから、私は年齢差を感じなかったですね。向こうもとにかく古いことをよく知ってるし。「伊勢物語」の「筒井筒」の故事が通じたのも彼くらいです。「なんだよ、そんな昔の話」とかバカにしないで「その当時はどうでしたか?」ってどんどん質問してくる人なので。音楽の好みも昭和で、当時の歌手が好きだし。以前は1歳下でもイヤだったのに、人は変わりますね。

    >「彦根屏風」の中に描かれた若者は4人おりますが・・。
    安土桃山系の顔ってのはいわゆる草食男子系ですか?いわゆる醤油顔。
    やはり、自分に合ってる人ってのが、一番しっくりきますよね?

    そう、醤油系。あの刀を立ててる人です。ちなみに碁を打ってる人は海老蔵に似てるよね。でもね、私は夫を、まだ顔を見ない、ドアから入ってきたうしろ姿だけを見て、いまでも不思議でわからないけど直感で「もしかして、わたし、この人と結婚するかも」と思ったの。「そんな、バカな!」ってすぐに頭の中で打ち消して笑いたくなったけど。だって、まったく顔も中身も知らない人でしょ。
    安土桃山系というのも、最初は意識してなかった。しかも7月31日まで何とも感じていなかったの。恋愛感情はなし。8月1日になぜか突然好きになった。
    皇族のごとくゆっくりと美しい日本語を話す点が気に入った。いまでも、私には敬語で話します。私はぞんざいだけど(笑)。そういえば昔、父に「おまえは皇族のように古風な人物でないと結婚できないな」と言われてた。

    >ここ、笑える。きっとご主人はおかゆが好きなのでは?
    おかゆは病気の時の食べ物ってイメージがあるし、家庭的って感じもするでしょう?

    当時の夫は深夜まで仕事してて、自宅が都心から遠かったので、Hなしの夜食付き(笑)カプセルホテル代わりにうちに立ち寄ったの。で、夕食抜きで夜中の3時ごろくるから、胃に負担がないほうがよいと思って、おかゆとカレイの煮付けとか出してたんで、その印象も強かったのかも。
    謙遜でなく、私の気に入ったところなんてたぶん、いまでもないんじゃないかな、と思いますね。
    自分で言うのもなんだけど、とてつもなく、悪妻だし。しいて言えば、「食」?
    わたし自身はおふくろの味みたいなものが嫌いなんだけど、彼はうちの父と食べ物の嗜好が似てるので、そういうもの作って出してた。ある日、「この粗食いいですね」って。粗食!(笑)「京がんもと小松菜の煮物」を前に感動で絶句してた(笑)。男は胃袋に弱いって本当かもね。以前、TVでタクシーの運転手だという女ダンプカーみたいに太った老け顔の中年のおばさんが、15歳年下のすごいイケメン旦那をモノにしてて、「秘訣は料理!若い女に負けるもんか」だって(笑)。

    2010/04/03 11:31

    きゃる>
    >私の父方の祖父が、私が3歳のとき「必ずお嫁さんにならなくてもいいんだ。職業はたくさんあるんだからな」と言ったの。

    その時代の男性の考えとしては革新的ですね。あの時代は封建的でしたのに。素晴らしいですね。

    >私ほど孤独に向いた人間はいないと長年信じて生きてきたので、結婚か仕事かと迷う経験もなかったのです。

    なぜ、そんな風に信じてしまったのでしょうか?どんなキャリアウーマンでも心は人間なのに・・。

    ちょっと待って、きゃるさん!きゃるさんがアラフォーのころ、いまのご主人が20代だったなら・・めっさ、年下ではないですかっ!やるなー・・。しかも「和歌を一首手渡して」ってソレって恋文みたいなもんでしょう?つまりは以前ご主人から映画を誘われたって額面でしたが、どうやら額面どうりではなくきゃるさんが告ったのですね。間接的に。笑
    しかも「彦根屏風」って風俗画ですよ。遊郭の画。そっかー、今度ワタクシも裸像を渡して「名前でも何でもいいからひとこと書いてもらえませんか」とお願いしてみます。

    「彦根屏風」の中に描かれた若者は4人おりますが・・。
    安土桃山系の顔ってのはいわゆる草食男子系ですか?いわゆる醤油顔。
    やはり、自分に合ってる人ってのが、一番しっくりきますよね?

    >夫があまりに長く沈黙したので、

    ここ、笑える。きっとご主人はおかゆが好きなのでは?
    おかゆは病気の時の食べ物ってイメージがあるし、家庭的って感じもするでしょう?
    ワタクシもおかゆは好きですよ。卵を割って乗せたのが好き。
    なんだか、お腹空いたなー笑

    2010/04/02 17:58

    みささま

    私の勝手な脱線話に辛抱強くお付き合いいただいたばかりか、多大なるご厚意まで示していただき、恐縮です。本当にありがたく受け止めております。読後の感想の件もありがとうございます。掲示板のほうでなく、ブースでも、いつでもよいので、楽しみにしております。

    >いあいあ、きゃるさんの場合結婚されてらっしゃるから優雅に観劇三昧で宜しいかと思います。

    実情は少し違いますけどね(笑)。最近、この怠惰さに自分でアイソがつきております。いま、死んだら、両親に合わせる顔がないので、地獄で逃げ回るでしょう(笑)。決意が元旦しかもたないの。
    前段のみささまの独身者についての文章は、じっくり読ませていただきました。私には大いに共感できます。私も長く、ひとりでしたからねぇ。
    良い意味で芯が強いだけでなく、温かいみささまの一端がうかがえる内容でした。
    昔、銀座のホステスはクリスマス時期の自殺が一番多いって言われてました。家族サービスで男が店に来ないから。「ずっと一人がいいと思って生きているけど、このトシになると電信柱でもいいから誰かに抱きつきたくなるときがある」とある編集者が高名な作家の家でこぼしたそうですが、その話を読んでその気持ち、よくわかりました。私の父方の祖父が、私が3歳のとき「必ずお嫁さんにならなくてもいいんだ。職業はたくさんあるんだからな」と言ったの。母も「女の幸せは結婚だけではない。あなたは独身のほうが向いてる。結婚しても3日しかもたない」って言われてたんです。私の母は谷崎潤一郎の小説『細雪』の4女妙子そっくりで、船場の没落しかけた老舗の4女で姉妹の中で唯一経済的に自立していて、駆け落ち同然の恋愛結婚をした人でした。本当は一生独身でいたかったそうですが、封建的な「家」の縛りが強く、どうせ結婚させられるなら、好きでもない見合い相手と一緒になりたくないって。ちなみに映画版「細雪」で高峰秀子が4女の妙子を演じています。私ほど孤独に向いた人間はいないと長年信じて生きてきたので、結婚か仕事かと迷う経験もなかったのです。人の出会いってのはわからない。私はアラフォーのころ、いまの夫に「新古今和歌集」か何かの紀友則の和歌を一首手渡して、想いが通じるかどうか賭けてみたんです。で、以前、書いたようにお芝居に誘われて、会うのは最初で最後だろうと思ったので「彦根屏風」の絵葉書を渡してに「名前でも何でもいいからひとこと書いてもらえませんか」とお願いしたら「どうせなら、心に残ることばがよいでしょう」と言って考え、「一期一会」って書いてくれたんですね。「彦根屏風」は、その中に描かれた若者の顔が夫に似てたからですが。安土桃山系の顔で。「彦根屏風」は安土桃山のあと、寛永時代の風俗を描いたものですが。話していて「古風だけどリベラルな面もあって、自分には合ってる人だなぁ」と思って、生まれて初めて結婚を考えました。相手は20代の青年でしたが。それから現在に至る(笑)。
    独身のころ、知人に「結婚してると、私が、私が、って自分をPRしなくても、夫がさりげなく長所を言ってくれるからよいと思うの。うちのは料理がうまいですよとか、ね」と言われたので期待したんだけど、甘かったです(笑)。夫の友人に「奥さんの料理で一番うまいと思ったのは何?」と聞かれ、夫があまりに長く沈黙したので、「あ、ごめん。料理はしないのかな。キャリアウーマンだもんね」と友人。夫は「急には思い浮かばない・・・・。しいて言えば、おかゆ・・・かな」って。泣きたかった。料理は好きで、時にはレストランのようなフルコース料理も夫に作ってた。なのに、おかゆって・・・。肝心なときに!(笑)

    2010/04/02 17:19

    きゃる>
    >「格差婚といわれても離婚しないで円満にこられた」のも自分を客観視し、人気という虚像におぼれなかったからでしょうね。

    自分自身を客観視できるというのは、理想ですね。ワタクシには中々出来ない所業です。笑

    >黒澤さんはプライドが高く、ものすごくワンマンだし、松山さんほど精神的に大切にしてくれなかったかもしれない。

    プライドが高く、ワンマンで幼稚って男性は最低ですね。自意識過剰の塊みたいなもんですわね。(言いたい放題!)

    >「私の渡世日記」という彼女の自叙伝が置いてあれば、彼女の自著なのでそちらを先にお読みになったほうがよいかもしれません。

    承知しました。こちらを先に拝読いたします。なんだか、楽しみ~(^0^)

    >今回も芝居本件に直接関係ない話題をひきずり、申し訳ありませんでした。「あいつのビョーキ」だと思い、お目こぼしを。

    とんでもないですよ。色々ご教授頂きますと、勉強になりますし、自分自身も高まります。むしろ教えて頂けて嬉しいのです。勿論、読後の感想は書かせて頂きます。あれ?こりっちで本の感想UPのブースがありましたよね?そっちには書かないかもしれませんが・・。

    >・・・・ってそういう自分はのんべんだらり、と日々を送っててダメだけど(笑)。本当にダメです。もっとしっかり生きないとね。

    いあいあ、きゃるさんの場合結婚されてらっしゃるから優雅に観劇三昧で宜しいかと思います。
    かたやワタクシ達独身は自由を手に入れてる代わりに孤独も手に入れてる訳ですよ。ワタクシ思うに既婚者と独身者は心の安定度が違うような気がします。身近に絶対的な味方が居ると居ないとでは大きな隔たりがあるかと・・。
    人間、生きてるだけで何らかの摩擦やストレスが付いてまわります。脛のあちこちに傷を作りながら自分の足で立ってますと、泣きたいときや無性に寂しくなる時があります。そんな時に本来なら家に帰って愚痴を言ったり慰めの言葉が欲しいのですよ。しかし、それは叶わない。叶わないから忙しい思いをして気を紛らし、自分の中でどーにか消化してケリを付けるんです。要するに明るく快活なワタクシを支えてるのは、もう一人の小さなみさなのです。

    中には「一人の方が気楽でいい。」なんて鈍感を装って、のたまう輩もいますが、それはただの強がりです。他人から本音を覚られないように自分を誤魔化して見栄をはってるだけなのだと思います。
    ワタクシ、芝居を見た後で、たまにふっと寂しさを感じる時があります。それは桜の季節とか、自分の誕生日とか、雪が降ったときとか、バレンタインとか、クリスマスなんですね。たぶん、この感情は独身者が特に強く感じる感情かと思います。
    ですから、何らかの形で忙しくしていた方がいいと感じてるのです。それでハーフ&ハーフなんですね。

    >ぜんぜん関係ないけど、きのうジュディ・オングの「魅せられて」という歌が流れるのを聴き、なぜか、みささまのCoRichのアイコンを連想しました。たぶん、女としての開放感とファンタジー!(笑)


    どうやら、きゃるさんの中で「みさ」が理想化しちゃってますね。笑




    2010/04/02 02:20

    みささま

    あ、カブト虫の幼虫は触ったことないですねぇ。毛虫、芋虫など幼虫や長くてニョロッとしたものが生理的にダメで。園芸できないのも、ミミズや青虫がダメだからです。小学生のころ、同級生の家にいったらそこのお母さんが「○○ちゃん、ステキなものがあるのよ」とその子に箱を持ってきて、宝石みたいに脱脂綿が敷いてあって、珍しいお菓子かと思ったら「蓑虫」!でも、こういうものを宝物扱いできるお母さんってすてきだなぁと思えたの。だから、のちにその人が法に触れるような悪事を働いて逮捕されたときは失望しました。人をだます悪事だったので。

    >幼少の頃から哲学的な考えを持ってたんですね。

    まさにそうですね。いわゆる子供らしい生活がなく、大人に囲まれて客観視する冷徹な目を持ってたからでしょうね。「養母は反面教師だった」と言い、私生活でもほとんど幼児虐待に近い心身で暴力も受けてきたし。それでも養母を大切にし、大人になってから長期海外に出かけるとき、「自分が万一事故で死んだら」と、家の名義を養母に変えて出かけたりしてたそうです。
    彼女が「子役は大成しない」というジンクスを破れたのも、「格差婚といわれても離婚しないで円満にこられた」のも自分を客観視し、人気という虚像におぼれなかったからでしょうね。仕事は一生懸命やったけど、自分で選んだ世界ではないという思いが強かったので、芸能界に未練がなかった。名優が30年も仕事しないで来たのは、ファンとしては残念ですが。文筆は「老衰なので」とやめたそうですが、これも残念です。いまの高峰さんの暮らしぶりは本のほうでご確認ください。悪くはない余生だとは思いましたが。
    ちなみに、若い頃あの黒澤明監督と恋愛し、養母に仲を引き裂かれたそうですが、わたしはかえってよかったと思う。結婚してたらビッグカップルにはなったでしょうけど、破局したんじゃないかな。黒澤さんはプライドが高く、ものすごくワンマンだし、松山さんほど精神的に大切にしてくれなかったかもしれない。こればっかりはわからないですけどね。周囲の人も後でそう思ったそうです。もちろん、知り合った当時の黒澤さんはまだ有名じゃなく、無名の助監督でしたが。

    >はい。今読んでる本が読み終わったら、読もうと思っています。

    ありがとうございます。図書館に「私の渡世日記」という彼女の自叙伝が置いてあれば、彼女の自著なのでそちらを先にお読みになったほうがよいかもしれません。
    今回も芝居本件に直接関係ない話題をひきずり、申し訳ありませんでした。「あいつのビョーキ」だと思い、お目こぼしを。もし、読後、お気が向かれましたら、折にふれ、私のブースどこでもけっこうですので、感想をお聞かせねがえれば有難いです(あ、けっして強要の意味ではありませんので。重ね重ねのあつかましさをお許しください)。

    >ワタクシはよぼよぼになるまで観劇は続けたいですね。そしてなんらかの仕事もしていたいです。ボランティアでも何でもいいから、自分の中で仕事と呼べる何かは欲しいです。要は社会と繋がっていたいのですよ。執筆でも何でもいい。とにかく定年になって老後はゆるりと観劇だけ。という人生は送りたくないですね。だって定年後も20~30年は生きなくちゃならない。ハーフ&ハーフ、観劇と仕事のバランスはそのくらいで丁度いい。と考えています。

    すごく尊敬できるお考えです。「定年になって老後はゆるりと観劇だけ」の生活って憧れるけど、どこか虚しさがあると思うので。・・・・ってそういう自分はのんべんだらり、と日々を送っててダメだけど(笑)。本当にダメです。もっとしっかり生きないとね。
    ぜんぜん関係ないけど、きのうジュディ・オングの「魅せられて」という歌が流れるのを聴き、なぜか、みささまのCoRichのアイコンを連想しました。たぶん、女としての開放感とファンタジー!(笑)

    2010/04/01 17:03

    きゃる>
    >河野氏の映画批判のイキサツに周囲の思惑が絡んだ誤解があることを知り、市川昆監督と河野氏のパイプ役になって誤解をとき、コトを収めたのですが、

    全ての人間関係の亀裂は誤解から起こるといっても過言ではないですね。ですから、だんまりを決め込む方は苦手です。何考えてんだか解らない。

    彼女の言い分は正論ですね。監督が先に公言しているのなら、尚更です。
    TV局のディレクターは勉強不足だったんですね。その結果が打ち切りになろうとはついぞ考えなかったのでしょうね。
    ええ、中村敦夫は正しいと思います。彼は一本通ってますよね。説得力もある。

    確かにトロフィー100個も置くにはちょっとスペースを取りそうですね。ワタクシも要らない。どうせくれるなら商品券をくれればいいのに・・。笑
    養母に育てられたのでしたか。

    >「女優をとったら何も残らない人間だけにはなりたくない」と幼少のときに思ってたというんですからねぇ。

    幼少の頃から哲学的な考えを持ってたんですね。凄いです。ってかワタクシ、幼少のころはザリガニ捕って遊んでました。それとカブトムシの幼虫。きゃるさん、カブトムシの幼虫って触ったことあります?大きくて真っ白い幼虫は触ると弾力があってプニョプニョしてるんです。それを腐葉土を入れたプラスチックの虫籠に入れて育てるのですが、養分が足らなかったのか、羽化したカブトムシは通常の大きさの半分でした。ワタクシはこれをカブトムシの小人と呼んで可愛がりましたが、3日目で木に放してやりました。母に叱られたのですよ。いつまで容器の中に入れておくつもりだ、と・・。
    こんな風に遊び呆けていましたから、人生について考えるのは、もっと先の事でした。

    ワタクシはよぼよぼになるまで観劇は続けたいですね。そしてなんらかの仕事もしていたいです。ボランティアでも何でもいいから、自分の中で仕事と呼べる何かは欲しいです。要は社会と繋がっていたいのですよ。執筆でも何でもいい。とにかく定年になって老後はゆるりと観劇だけ。という人生は送りたくないですね。だって定年後も20~30年は生きなくちゃならない。ハーフ&ハーフ、観劇と仕事のバランスはそのくらいで丁度いい。と考えています。

    >お読みになったら共感される部分が多いと思いますよ。

    はい。今読んでる本が読み終わったら、読もうと思っています。

    2010/03/31 17:57

    みささま

    >河野一郎って、確か「河野王国」のですね。息子も確か政治家でしたよね?洋平。

    そうです。で、一郎氏は対談のときそばにいた洋平氏に「高峰さんのような人を見習いなさい」と言ったんですって。

    >「異性としてどうか?」と聞く司会者も司会者ですわね。嫌に決まってんじゃないの!笑
    それでも「機嫌のよいときだけに会う恋人ならまぁいいでしょうけど・・・」と回答するあたり、かなり譲歩したのでしょうね。本当は「こんなヤツと恋人になるくらいなら、舌噛み切って死んでやる。」と言いたかったのだと思う。笑

    ごもっとも(笑)。このときの司会者は毒舌の政治評論家、細川隆元。厚生大臣のくだりも、高峰さんから言ったのではなく、細川氏が「もし、河野さんが厚生大臣ならどうかね?」と聞いたから答えた。高峰さんはこの週刊誌対談により、河野氏の映画批判のイキサツに周囲の思惑が絡んだ誤解があることを知り、市川昆監督と河野氏のパイプ役になって誤解をとき、コトを収めたのですが、最初は河野氏の発言をうけて、文部大臣が映画の文部省推薦を取り下げたり、お蔵入りに動いたり、役所で相当ゴチャゴチャしたようです。いまでは傑作扱いされていますが、もし、高峰さんが行動してなかったらこの映画は日の目を見なかったでしょう。この問題では、最初は市川昆監督のハタ色が悪く、袋叩きにあったので、日本の映画界で発言した俳優は高峰さんのみ。彼女自身はスポーツに関心がなく、オリンピックにも興味がなかったはず。でも、「日本の映画界は映画人同士が助け合わないからきっとダメになる」と言ってました。のちに高峰さんは「ワタクシ、河野さんと対談した?覚えてない」と笑ってたそうですが。
    彼女の言い分は「何も条件つけず、監督にお任せで撮らせてあとで記録映画として最低だ、けしからん、撮りなおせというのは失礼。記録映画が必要なら記録映画を専門に撮るべきで、最初に記録映画を作るつもりはないと公言している芸術的な監督に依頼するのがまちがってる。市川の作風を知らずに依頼したのか。大臣でも感想を言うのは自由だが、この映画は後世までの恥とまで酷評したら、誤解されてしまう」と。表にでしゃばるのが何より嫌いな彼女が、このときはただ1人擁護に立ったのです。「映画人がなぜだれも発言しないの。それがくやしかった。自分に直接関係ないからと、舐められたままでいいの」と。
    そこで思い出したのは昔、唐十郎が連続ものの刑事ドラマのある回を依頼されて1本分書いたのね。そしたら、試写でTV局のディレクターが「意味がわからない。ボツにしろ」と。そこで怒ったのが、そのドラマのレギュラーで主演俳優の中村敦夫。「唐十郎に脚本依頼したら、こういう作品になるのは目に見えてた。唐の作風もわからずに全面依頼してあとから文句言うほうが悪い」と抗議してオンエアされたの。観たけど刑事ドラマではなく、意味不明のストーリー。いきなり終わっちゃうし。「つまんないなぁ。なんだ、きょうの回は」ってうちの父が呆れてた。で、その回の視聴率が最低で番組はすぐ打ち切りに(笑)。でも、中村敦夫は偉かったと思う。

    >ワタクシも秀子さん夫妻の子として生まれていたなら、親の七光で絵画書いてオバマに献上してたかも・・。笑

    ああ、誰かの息子のように、ね(笑)。

    >人間はみな欠陥だらけです。欠陥が少しずつ埋まってくると天に召される。笑

    じゃあ、私もまだだいぶ余命が残されてるかしらん(笑)

    >人はみな、表の贅を見せようと努力しますからね。考えさせられる言葉です。

    まさにそうですね。高峰さんは虚栄、虚飾を最も嫌う人。十数年前に、年をとったのを理由にお家を縮小し、その際、たいていの俳優が勲章として応接間の目立つ場所に飾るという映画賞のトロフィー約100個を捨てたそうです。「生活に必要ないもの」として。女優が天職みたいな人と私は思ってたけど、彼女は養母や親類を養うために幼児のころから働き詰めで、実は虚業の女優がイヤでたまらず、本当は結婚を機に引退したかったそうです。「女優をとったら何も残らない人間だけにはなりたくない」と幼少のときに思ってたというんですからねぇ。小学校にも1カ月しか行かせてもらえず、結婚して初めて辞書のひきかたを夫に教わり、大喜びしたとか。それまでは、家の新聞を裏表ひっくり返して、「該当する活字を探してた」。無類の読書家で85歳のいまでも一日の大半を読書に費やし、TVは観ない。「グチ、昔話、説教という年寄りの三種の神器を持たない人」と評されています。

    生い立ちはまったく違うはずなのに、言動がみささまとよく似ているのには驚きます。お読みになったら共感される部分が多いと思いますよ。

    2010/03/31 14:28

    きゃる>
    高峰ちがいでしたか、きゃっ!恥ずかし・・(・・;)

    河野一郎って、確か「河野王国」のですね。息子も確か政治家でしたよね?洋平。

    「異性としてどうか?」と聞く司会者も司会者ですわね。嫌に決まってんじゃないの!笑
    それでも「機嫌のよいときだけに会う恋人ならまぁいいでしょうけど・・・」と回答するあたり、かなり譲歩したのでしょうね。本当は「こんなヤツと恋人になるくらいなら、舌噛み切って死んでやる。」と言いたかったのだと思う。笑

    ワタクシも秀子さん夫妻の子として生まれていたなら、親の七光で絵画書いてオバマに献上してたかも・・。笑

    >とにかく、アタマがよいというのは、高峰秀子やみささまのような人をいうんでしょうね。わたしにはとてもマネできない。人間のできが違う。

    買いかぶりですよ。人間はみな欠陥だらけです。欠陥が少しずつ埋まってくると天に召される。笑

    「羽織の裏に贅を尽くし、大切にしたいと思っています」って素晴らしい言葉ですね。流石です。人はみな、表の贅を見せようと努力しますからね。考えさせられる言葉です。

    2010/03/31 01:54

    みささま

    >温泉に浸かってふくよかな胸を少し出した高峰さんが話題になったCMは覚えています。

    あ、それは亡くなった高峰三枝子さんのほうです。国鉄のフルムーンのCMで高峰ちがい、別人です。
    高峰秀子さんは「二十四の瞳」の初代大石先生。
    まだご健在です。75歳のときの写真も美しく、人間としていいお顔をなさっていますね。
    「私の渡世日記」という自叙伝がかつてベストセラーになり、いまも文春文庫から出ていますが
    彼女の自叙伝はゴーストライターを使わず、自身で書いて、賞されたのです。

    市川昆監督の「東京オリンピック」という映画を時のオリンピック担当相の河野一郎が酷評した
    のを受け、高峰秀子は反論の文章を新聞に寄稿したことがある。題名が「わたしはアタマに来た!」というのが笑える。のちに河野一郎と対談してるのだけど、これがまた、みささんを髣髴とさせる知性ぶりで面白い。秀子さんは、大臣がオリンピック映画の特殊な撮影状況をまったく把握せずに批評し、上映中止論も出たことに対し、「河野さんが冗談で言ったことでも、お立場上、本気にとる人が多いんです。まわりも私と河野さんのことを面白おかしくモメさせようとするから」と指摘。河野一郎との雑談の中で「異性としてどうか?」と司会者に聞かれ、「機嫌のよいときだけに会う恋人ならまぁいいでしょうけど、自分の旦那で毎日どなられてたらイヤンなっちゃう」とか「河野さんは厚生大臣にはたぶん向いてない。家をぶっこわしたりするほうが似合いますね」って。痛快です。問題のオリンピック映画については、最後までかみあわない部分があるけど、ときにはしゃしゃり出す、「・・・・」絶句で対抗してます(笑)。論旨が明快でみささまに似てる。秀子さん夫妻にはお子さんがいないけど、たぶん、いらしたら、みささまのような人では?と思わせるほど、似てます。とにかく、アタマがよいというのは、高峰秀子やみささまのような人をいうんでしょうね。わたしにはとてもマネできない。人間のできが違う。
    決して人間を肩書きや地位で値踏みをしない。人によっては冷たい、怖いと高峰さんを評するのですが、それはたとえ親しくても、毅然と自分の領分を守っているからで「人は羽織と同じで、裏と表があります。裏は決して人にみせる物ではありません。脱がなければ見えません。私は羽織の裏に贅を尽くし、大切にしたいと思っています」と語り、彼女の「裏」を真に知るのは夫の松山さんだけということのようです。

    2010/03/30 21:45

    きゃる>
    ワタクシもどちらかと言えば、映画でも芝居でも女優に目が行く方です。女性は花がありますからねー。生きてるだけでも素敵です。笑

    ワタクシ、高峰秀子さんは存じ上げないのですが、いつだったか、温泉に浸かってふくよかな胸を少し出した高峰さんが話題になったCMは覚えています。その時もお歳だったのですが、胸が膨らんでとても年齢には見えないことから話題になっていました。その後の高峰さんの著者は存じ上げないのですが、聡明な高峰さんに似てるという絶大なおほめを頂きまして、恥じてしまうほど恐縮してしまいます。それでも人間、褒めて頂くというのは嬉しい事でして・・・、団子を食べながら文章を読んでおりますが、今日のあんこは特に甘みがあって美味しいです!笑

    高峰さんってシナリオライターで監督の松山さんと結婚してらしたのですか・・。ワタクシはまたずっと独身を通してらしたのかとばかり思っていました。いいなー、すごく旦那様を愛して尽くせるという関係。羨ましいです。「毅然とした孤独な雌ライオン」って言葉、いい感じですね。理解のあるご主人のようで素敵です。

    新潮社の「高峰秀子の流儀」ですね。承知しました。いつも教えて下さって感謝しています。本は楽しいですね。芝居と同様、別の世界にすんなり入れる。

    >「怪談」の「雪女」の映画に主演してくれとのオファーへの断り方が「雪女っていうのはイイ女がやるものでしょう?ワタクシ、雪ダルマならできるけど、雪女はできません」。
    高峰さんもじゅうぶん「イイ女」だけど、このユーモアに、何となくみささんとの共通点を感じました。

    まったきもってワタクシも同じ回答するでしょうね。もしかして・・・お母さん?笑


    2010/03/30 18:23

    みささま

    この作品、興味があったけど、フライヤーの説明からイメージが沸かず、他の予定もあり、断念しました。ですから、みささんの詳しいレビュー、有難かったです。「はなよめ」ってそういうことだったのですね。でも、実際に観ないと、ストーリーが複雑そうですね。
    今回、女優陣が良かったようですね。私はどちらかと言えば、映画でも芝居でも女優に目が行って、好きになるほうで、男優しか出てこないものって殺風景で苦手だったんだけど、最近、男優だけの芝居を観る機会が多く、気にならなくなってきました。むしろ、面白いと思うようになって。私は小5のときに舞台で観たある男優さんを好きになって、恋みたいにドキドキしたんだけど、それほどの体験は小5のそれいっぺんきりで終わってるんですね。大人になってその人に会う機会があったけど、あまりに愛想がよい普通のおじさんなのでガッカリして何もしゃべらなかった(笑)。
    これは、みささんに関係がある話なので、この機会にこの場をお借りして書かせていただくと、最近、恋に似た感情をもつ女優さんができて。それは高峰秀子。名子役から日本を代表する映画女優になった、芸能界では例外中の例外です。以前から演技が巧い人とは思ってたけど、私は格別好きな女優ではありませんでした。でも、彼女の出演作をかなりな数、集中して観る機会があり、傾倒してしまいました。人間的魅力のにじみ出た女優で、美人だし、演技も確かに巧い。彼女のことをさらに知りたくなり、関連書籍にあたるようになって気づいたこと。私はみささんの文章を読んで、以前、「不思議の国のアリスを思わせる人」と言ったけど、もう一人似てるのは、この高峰秀子です。
    高峰さんは著書が何冊もある名文家としても有名で、55歳で女優を完全引退し、現在85歳で存命ですが、人前には一切出てこなくなった。でも、女優やめてからは、自ら取材して書くライターの仕事もして、戯曲も書いていました。
    私はみささんも高峰さんも実際には存じ上げないですが、「書いたもの」を読むと姿勢が似てるんですね。高峰さんが書いた文士劇(出版社が主催して作家たちだけで演じる演劇)のレビューなんて、みささんのコメディ批評の文章にそっくりで面白いし、彼女は自分の出演作について語るときも感傷に流れず、客観的に斬っている。その斬り方もみささん似ています。わたしなら単純に感動した作品も、ちゃんと核心をみつめて批評している。
    媚びず、奢らずの潔い姿勢で物を書き、特にみささんと似ていると思うところは、人との距離の置きかたが大人で、馴れ合うことなく、「あなたの立場でそういう発言をすると、聞いた人はそういうふうには受け取りませんよ」とズバッと言う。高峰さんにも、そういう発言がありました。お二人とも頭の回転が良く、聡明で、誤解を生むような毒舌には陥らない。品があり、決して相手を傷つけない。わたしはみささんより年は上ですが、そういう点まったく子供でスキだらけ、つくづく愚かだと思います。なかなか、そうはなれず、失言も多い。恥じています。だから尊敬します。
    高峰さんは子役のときから、映画雑誌の編集部が書いた「撮影日記」に違和感を感じ、自らペンをとって書いたのだそうです。若いときにシナリオライターで監督の松山善三さんと結婚して、晩年のいまは専業主婦ですごく旦那様を愛して尽くしているけど、夫唱婦随みたいなベタベタした尽くし方でなく、「ひとりでいたとしても、私は生きていける」と腹をくくっている。夫の松山さんもとにかく妻を尊敬して付いて行っている感じで、「彼女は毅然とした孤独な雌ライオン」と評しています。
    ことしになって、新潮社から「高峰秀子の流儀」という評伝が出て、とても売れているので、機会があれば図書館ででもお読みになってみてください。彼女のことをよく知らず、映画を観ていなくても、面白く読める本です。
    「怪談」の「雪女」の映画に主演してくれとのオファーへの断り方が「雪女っていうのはイイ女がやるものでしょう?ワタクシ、雪ダルマならできるけど、雪女はできません」。
    高峰さんもじゅうぶん「イイ女」だけど、このユーモアに、何となくみささんとの共通点を感じました。

    2010/03/30 14:45

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